かぞえられる、という力を活かす

「皿の上の果物を足すと、全部で何個ですか?」考えてみると不思議です。なぜ、ちがうものを足すことができるのか?私たちは、視覚、触覚、味覚で、違いを知っています。その一方で、そういう小さいことは、いったん忘れて、つぶのような「もの」として、抽象化する能力も備わっています。「小さいことは忘れて」答えよ、と言っているわけです。

Count anything.(なんでも数えてみよ)

Champagne

見方を変える [シャンパンは、栓を抜くのではない]

ソムリエはシャンパンを開栓する時に音を立てません。左手で栓の部分を握って固定し、右手でボトルの底をゆっくり回します。すると発泡の勢いで栓は自然にスッと抜けます。栓は抜くものという固定観念。ものの見方を変えるヒントは身近なところにたくさんあります。見ているつもりでも実は見えていない、ということを思い出すことです。

Turn the other side.(反対側を回してみよ)

贈ることのありがたさ

オー・ヘンリー作『賢人の贈り物』は、一見失敗談に見える偶然のできごとを、この世でもっともwiseなことだと結びます。じぶんよりも相手を大切にするお互いの心が確かめられたこと。wiseとは、頭がいいことではなく、習慣によって培われた知恵のこと。それは偶然起こるようで、ふだんの行いの中に種がまかれています。

Things happen.(ものごとは、起きる)

1本のロウソクになれ

マイケル・ファラデーは、ロウソクの燃焼で起きていること、呼吸によって身体内で起きていることは同じであると、様々な実験で明らかにしました。異なる物質どうしが親和して化学物質をつくりだす様子の観察は、いのちあるものと、じぶんとのつながりを学ぶ道になります。目には見えないものも、共感と想像の力で触れることができます。

Be a candle.(一本のロウソクになれ)

「あきらめない」唯一の方法(Stay hungry. Stay foolish.の真意)

Stay hungry. Stay foolish. (求め続けよ。利口になるな)

Stay hungry. Stay foolish.(求め続けよ。利口になるな)スティーブ・ジョブさんは、19歳で出会ったこのことばを生涯大切にしました。どんな人生にも必ず困難があります。「あきらめない」唯一の方法は、じぶんがすることを愛することです。利口になると困難であきらめてしまいます。愛することは見つかりません。

身につけるしくみ ④ (ウラ面)英語を身につける本質

LearningとUnlearningは表裏一体。英語を身につけるには、すでに身についている日本語と切り替えるモードを学ぶ必要があります。日本語という言語の特徴は、カナモジを読むように音をだすことです。それを無意識的に話す技を身につけているのです。英語と日本語のちがいを踏まえて、音を置き換える置プラクティスがいります。

Unlearn your micro actions. (じぶんの小さなふるまいを学び直す)

身につけるしくみ ③ (ウラ面)Unlearningとは?

身につけるためには、すでに身につけているクセや習慣に気づく(unlearning)がいります。外国語の学習はその典型です。英語がうまくできないのは、プラクティスの回数が足らないだけはありません。日本語の音やリズムが身についていて、無意識にしゃべれるからです。日本語の特徴を、英語の特徴と入れ替えるような学習がいるのです。

Learn to unlean.(学び直すことを学ぶ)

身につけるしくみ ② (表面) ふりかえるとは?

ふりかえることではじめて、くりかえしの意味がでてきます。ふりかえるとは、その都度、じぶんの姿を想像し、イメージすることです。そして、手本と比べて何がちがうのかに、確かめること。先生やコーチは、外から見た様子を教えてはくれますが、内側からじぶんでちがいに気づくことが身につける条件です。ふりかえることで可能性が増すのです。

Every time you reflect on yourself, you get slightly better.(ふりかえるたびに、すこしうまくなる)

身につけるしくみ ① (表面) くりかえすとは?

It’s how many times that matters, not how long.(長くやるんじゃなくて、何回するか、だ)

「身につける」公式とは?(なりたいじぶんの思い)x(くりかえる数 x ふりかえる数 x たしかめる数)x 継続。まず、身体をアウトプットする、くりかえしの回数。考えることも声に出したり、文字や絵でことばにすることがアウトプットです。くるくる回転するイメージで、小さな単位をくりかえす。そして、それをふりかえることです。

アメンボで想像のプラクティス①

スイスイと泳ぐアメンボの気分。それを想像できるのは、人間に共感の力が備わっているから。私たちは「物事が先にあり、それがありのままに入ってきて、それを認識する」と思っていますが、実は話は逆なのです。体験と想像の働きによって、物事をみる形式を身につけているのです。「アメンボがスイスイとしている」のは、心という現象なのです。

I’m a water slider.(アメンボの気分)