ひらめきの源泉 ④ 漱石のサイエンス=アート=プラクティス
中谷宇吉郎は、雪の結晶を「天からの手紙」と呼びました。そこには自然を相手と思いやる心があります。手紙は相手が時間をかけてつくったものが届き、それをひらく体験。相手の声の宿ることばがじぶんの心を浸していく体験です。「天からの手紙」着想の奥には師・寺田寅彦が、漱石の手紙を一つ一つ読み耽る風景の記憶があったのかもしれません。
I’m humbled and inspired.(ありがたく、はげまされる気持ち)
中谷宇吉郎は、雪の結晶を「天からの手紙」と呼びました。そこには自然を相手と思いやる心があります。手紙は相手が時間をかけてつくったものが届き、それをひらく体験。相手の声の宿ることばがじぶんの心を浸していく体験です。「天からの手紙」着想の奥には師・寺田寅彦が、漱石の手紙を一つ一つ読み耽る風景の記憶があったのかもしれません。
I’m humbled and inspired.(ありがたく、はげまされる気持ち)
ひらめくには、感受性を磨くプラクティスがいります。いきなり、見えないものが見えるようにはなりません。微妙なふるまいに注意を向けること。無数の原因に思いを馳せること。配慮する心がいります。ひらめきに、科学的なものと文学的なものが別々にあるのではありません。見えないものに向かい、機微をとらえようとする働きがあるだけです。
Science and art are one in essence. (科学と芸術は本質においてひとつ)
夏目漱石の小説『三四郎』に「光の圧力を測定する実験」についての克明な描写場面があります。漱石はどのようにして「聞いたことも見たこともない実験」を現実味をもって描いたのか?タイムマシンでその場に訪れたつもりで、その種明かし。そして「見えないものを見ようとする」ためのインスピレーションの源はどのようにつくるのかを探ります。
Make unseen visible.(見えないものを見えるように)
物事を結びつけるのは、共感の働きです。数式のイコール「=」は、ただ同じという意味ではなく、違って見えるものが、実はひとつのことの別々の見え方だということを示します。アインシュタイン博士の E=mc² も、物質(もの)とエネルギー(こと)は、光の速さの二乗を介して結びついている、その気づきを私たちに語りかけているのです。
Empathy connects you with others.(共感は、違って見えるふたつの物事を結びつける力)
流れ星をみようとすることとねがいを唱えることは、関係があります。流れ星がみられる一瞬の間、ほんの数秒の時間だからこそ、そのねがいを声にすることができるのです。ねがいとは、毎日、声にだしてみじかく、ひとことで唱えられることばです。いつも心にして、そのことばを声にだし、じぶんで聞くこと。たしかめるから、ねがいになるのです。
What is your wish?(あなたのねがいは?)
Make a wish on a falling star.(流れ星にねがいを)
古来より、流れ星にねがいを唱えると、それがかなうという話があります。流れ星に出会うことなんて、めったにない?流れ星は一瞬にして消えてしまうから、ムリ?流れ星とねがいは何の関係ない?実は、1時間に、ふたつぐらい、1秒半ぐらいのねがいを唱えるチャンスはあるのです。私たちが、ひとこと言う時間は1秒半ぐらいですから。
中国の古典『荘子』に収めらた「知魚楽」。魚の気持ちがわかるか?は、他者の気持ちがわかるか?と同じ質問です。はい、察することができます。私たちには、もともと、察する力が備わっています。ところが、その力が働かなくなることがあります。「魚の気持ちなんか、わかるわけない。」という思い込みが、先に心をふさいでしまうからです。
Open up your heart.(心をひらいて)
See with your ears.Touch with your ears.(耳で見よ、耳で触れよ)
聞くとは、耳で見ること。音の色、音のカタチを見るのです。聞くとは、耳で触れること。音の肌触り、余白に触れるのです。私たちは、ただ見るとか、ただ聞くとか、しているのではありません。光が目から入ってきている、音が耳から入ってきているだけ、ではないのです。大脳皮質の連合野で、感覚どうしを結び、実感をつくり出しているのです。
赤裸々とは、包み隠さないことです。でも、なかなか、赤裸々にはなれません。なれないから、じぶんに対して、飾り、構え、あれこれ理屈を考えます。じぶんに対しても、どこかで「はずかしい」。そこで、セキラリティ(勇気をもって真実をに語ろうする姿勢)と言ってみると気が楽になります。心の中で、ネガティブをポジティブに転じる造語です。
Be true.(真実のじぶんのとおりに)
いまから60年も前に、人間とコンピュータの共生を構想した人、ジョセフ・リックライダーさんとの仮想対話です。共生ということばはあるけれど、テクノロジーの進歩に人間の思想が追いついていません。人間の社会が乗り越えていくべき課題があります。でもAI化が進めば、じぶんが生きる以外はないことはより明らかになるでしょう。
Imagination takes you anywhere.(想像はどこでもドア)