ロケットだって、ひとりじゃない [気を楽に、身を軽く]

プラクティスはロケットに似ています。でも、ひとりで舞い上がりさっそうと宇宙をゆく姿のことだけではありません。ロケットは(1)ひとりでは飛び立てず(2)身体のほとんどは燃料(3)宇宙空間だから飛び続けられます。ロケットだってひとりではありません。手助けがあり、軌道にのれば飛んでゆけます。気を楽に身を軽くしてゆきましょう。

Being alone is not alone.(ひとりでも、ひとりじゃない)

Be alone to feel connected.(ひとりになるから、つながりがわかる)

プラクティスの意味④(フィードフォワードは未知につなぐ力)

フィードバックをフィードフォワードと組みあわせることで、スキルの向上だけでなく、センス(心)を磨き、姿勢(フォーム)を身につけることができます。大切なことは、絶対的に正しい答えではなく、可能性です。未知のじぶんにむけて、声でことばに出すことです。直観にカタチを与え、道筋をつけるふるまいをプラクティスにすることです。

Connect with your unknown self.(未知のじぶんにつなげ)

プラクティスの意味③(フィードバックとフィードフォワード)

フィードバックもフィードフォワードも、ものごとの手順、流れのあるシステムの機能から生まれたことばです。どちらも大切な役割があります。じぶんを具体的にふりかえり、気づきをうるために。フィードフォワードは、ただの前向きの気持ちではなくて、未知(わからないこと)へじぶんを向けるために、ことばに出して発想をつなぐことです。

Give yourself Feedback and Feedforward.(フィードバックとフィードフォワードの両方を)

耳と目の結婚(4)イメージとリズムの強い連携づくり

小脳の大きさは脳全体の10%ですが、ニューロンは大脳の140億に対して1000億。大脳皮質の指令にそって身体筋肉の微細な動きを調整します。言語でも、リズム感と発音の身体記憶など重要な役割を果たします。小脳をトレーニングするには?絵を見て想像し、セリフを演じることです。イメージとリズムをつなぎ、耳と目の連携を強めること。

スマホと共にプラクティスの場をつくろう

私たちは身体サイズで生きています。例えば、呼吸。息を吸いすぎたり、吐きすぎたりはしません。食事も口に入る量をかんで飲み込みます。発話も同じです。声を区切って順に発音します。実は、学ぶ時も身体サイズが重要。学習は、多くを覚えなけばいけない、と気がせいてしまいます。が、自然なふるまいでできない量やスピードは身につきません。

Right size matters.(適切なサイズが大切)

フローをおこし、後でふりかえる

「聞くままに また心なき 身にしあらば をのれなりけり 軒の玉水」(道元禅師)雨が降っている。雨水の音に聞き入っている間は、自分を忘れていて、 雨は意識にのぼらない。ふと、われにかえり、じぶんが雨と一体になっていたことに、あとから気づく。夢中になるフローと、それを自覚できることが、人間に備わった力を引き出すことです。

Let it flow.

ピタゴラスのそら豆(とタイムカプセル)

ピタゴラスは音階の発明者です。1オクターブとは8個という意味ですが、ドからドは音の周波数が2倍になります。音を整理して並べる音律の法則。それが人間なら誰でも美しいと感じるコンセプトになっています。音は自然現象、整数比は人間の概念。それなのにシンプルな算数で調和するとは不思議です。ピタゴラスと鍛冶屋とそら豆のストーリー。

Time is the soul of this world.(時は、この世界の心)

じぶんを推測しながら生きている

ティモシー・ウィルソンさんは、膨大な実験で驚くべき事実を明らかにしました。それは「私たちはじぶん自身のことを直接知ることはできない」ということ。「人間は適応的無意識で行動している。意識はとても小さな部分。高度に洗練された無意識と、意識が協力しあい、世界を解釈している。」私たちはじぶん自身を推測しながら生きているのです。

アイスクリームとどこでもドア

Meetha Paanのアイスクリームに含まれた、小さなつぶつぶ。かむと身体中がお寺になります。お釈迦さまも聖徳太子も、きっとこの香をかいだことでしょう。私たちも彼らとおなじ空気分子を吸ったことになります(その理由は本文にて)。香はどこでもドア。想像は、どこへでも行けるとびら。想像は、どこからでもやってくるとびら。

Imagination takes you anywhere.(想像はどこへでも連れて行ってくれる)

見えない・聞こえないからこそ、ある [想像の核心]

想像してみてください。森で風が吹いています。オークの木々がゆれています。ザワザワ、音がしているはずですよね。いいえ。木々の揺らぎ自体に音はありません。音はあなたがそこにいる時だけ、あなたの耳に聞こえます。 聞こえないはずのものが、ある。というより、聞こえないから想像するのです。見えない・聞こえないからこそ、あるのです。

It exists in your imagination.(想像の中に存在する)