じぶんに声できいてみる

森博嗣さんは、こう言います。
「リンゴは赤いという言葉を知ると、子供はリンゴの絵を描くときに赤いクレヨンを塗るだろう。本当にそんな色なのだろうか。

どんなものにも、いろんな面がある。一方向から眺めているだけでは本質を見極めることはできない。また、見極める必要もない。観察できるものを素直に受けて止め、清濁を併せ呑んで理解すればよい。そのためには、ものごとに集中しない、拘らない、思い込まない、信じ込まない、ということが重要であり、いつもあれこれ考えを巡らす分散思考が少し役に立つ。絶対に役に立つとか、すべてこれでいける、というものではない。それでは「分散」の意味がなくなってしまう。

点を結ぶ線になる

いろんな情報や知識があっても、そのままでは、信念や知恵には、発展していきません。

Connect the dots.
 (点と点を結べ。つながりをつけよ。)

星空を見上げると、星座が見つかりますね。星座をなす星どうしをつなげているのは、私たち人間の想像力です。遠く離れた星どうしを想像でつなげることができるから、私にとっての星座になるのです。

点と点をつなげるのは、じぶんです。日常の出来事も、自分自身の体験や考えと結びつけようとする心によって、つながりを持つようになります。何もせずに、物事同士が勝手につながることはありません。
それらの物事を相手として関わろうとする姿勢です。

包まれて、忘れている。

私は虫であり、虫は私である。

このことを悟ってからは、自然は自分のためにあり、
自分は自然のためにあることを、つくづく実感する。
そして、身のまわりのごく普通の自然が、いままで以上に大事に思えるようになりました。

画家・熊田千佳慕のことばです。どうしたら、そのような心境にたどり着くのでしょうか?

実は私にも、すこし心あたりがあります。私はカリフォルニアに移住して以来、週末には山野辺の路を歩いてきました。数えてみると、600回ぐらい、サンタクルス山麓丘陵地帯のあちらこちらを歩いてきたことになります。