Empathemian, Heritage Orchard Park, Sunnyvale

感情とは何でしょうか?
自然に起きる気持ちのことですよね? 何か外部に原因があり、その刺激に対して、内部で反応すること。
一般に、そう思われていますが、少し違います。実は、「感じる」という現象は、外界に起きていることを身体で受け取った感覚の「意味の産物」です。

リサ・バレットさんは、このように説きます。
「感情は、意味を生成する作用(シミュレーション)によって、つくられます。シミュレーションは、精神作用・心理現象の基本設定モードです。心拍とおなじように、無意識的、自動的におきています。

脳は、コンセプト(概念)によって入ってきた情報の意味を推測します。予想して、物事の仕分け・まとめをしているのです。その概念があるからこそ、気圧の変化に意味づけをして、それは音なのか、ことばなのか、ノイズなのかを、聞くことができる。匂いも同じことです。あーいい香り、という意味づけです。」

脳は、抽象化・まとめる働きを通して、感情をつくっているのですね。生まれてきた時から、感じる「練習」をしてきた結果ともいえます。過去の体験がコンセプトとして、行為のガイドとなり、刻々と、感覚の意味生成を行なっているわけです。

リサさんは、感情を健康に保つ、感性を豊かにするためには、「ことば」の使い方が大切だと言います。
Words seed your concepts.
(ことばが、じぶんのコンセプトの種になる)

「声に出すことばのふるまいが、物事を捉える予想をつくり、その予想が身体調和を保つ。その調和が気分を決める。ことばの細やかさはとても重要です。」

受け取り方、感じ方を身につけるためには、声に出すことばが重要なのです。日々のエンパシームは、ことばを声にするプラクティスです。

出典:Lisa Feldman Barrett 『How Emotions are made』