All you need is love|誤解を解く⑤ (歌えば、歌があらわれる)

すべての音は空気の分子の振動。歌声は空気を響かせます。歌えば、必ず、歌があらわれる。声に出して歌われる時、それが、歌。なんでそんな、わかりきったことを、ややこしく言うのでしょうか?それは、わたしたちは、ことばのおかげで、やらなくても考えることができるからです。考えているつもりで、何もしないままになってしまうからです。

All you need is love|誤解を解く③ (loveは「愛」ではなく「愛する」という動詞)

風という「もの」があって、あとから吹くのではありません。木の葉が揺れ、雲が流れ、頬に空気が触れる。その動きを、私たちは風と呼びます。loveも同じです。「愛」という概念を知ることと、実際に愛することは違います。声をかけ、話を聞き、手を差し伸べ、そばにいる。じぶんでする行為の中に、loveがあらわれます。愛があらわれる。

風は吹かない。

All you need is love|誤解を解く① (なんで、そんなあたりまえのことを歌うの?)

イタリアをドライブ中。バックミラー越しに、後部座席で車内の音楽を聞いている9歳の息子のクスクスと笑う様子が見える。曲が進むにつれ、ケラケラと笑いだした。「何がおかしい?」「なんかへんだよね?」「どうして?」「だってさ、何でそんな曲を歌うの?」私はこどもの時からこ曲を何百回も聞いてきたのに。考えたことのない衝撃があった。

Why do you sing a song like that?(なんでそんなこと歌うの?)

母音の秘密(「あいまい母音」ではなくて、運動中のカタチ)

このストーリーのテーマは思い込みと気づきです。母音は、アゴを動かし、舌の位置で口の中の空間を変化させる時の共鳴音です。ところで、英語でいちばんよく出てくる母音は何でしょう?実は、記号əで表す母音(シュワ)です。日本語では「あいまい母音」と呼ばれています。あいまいな音ではなく、舌の運動で変わる口の中の大きさとサイズです。

It’s the sound in action.(それは、運動中の音)

ことばを身につける原理①|ワーキングメモリは、心の玄関

学びの土台は覚えることです。ワーキングメモリはその中核です。日本語の作業記憶という響き以上の、重大な役割を担っています。次々に入ってくる情報を、一瞬で処理しながら、長期記憶とやりとりし、同時並行して起こる情報を統合するプロセスです。何をするにも、ワーキングメモリを通るのですから、まさに心の玄関。心の働く現場です。

Cultivate your working memory.(ワーキングメモリを鍛えよ)

内側が育つ|Grow From Within ⑥ 同じことをしていても、育ち方はちがう

同じことをしていても、育ち方はちがいます。教わったことが同じでも、いつのまにか、じぶんのやり方でプラクティスしているからです。その過程を映すと、十人十色、さらに一人十色の姿が見えてきます。くりかえす中で生まれる小さな予感や自問に気づき、そこに人がよりそう。その一回一回が、じぶんの内側を育てていきます。

The same seed grows differently. (同じタネでも、育ち方はちがう)

内側が育つ|Grow From Within ④ できる人には、見えないものがある

できるようになると、身体や認知の働きが変わり、できなかった時のじぶんには戻れません。だから、相手に何が見え、何が聞こえているか、その内側を直接体験することはできません。お手本ややり方を示すことはできても、代わって調節はできない。じぶんでやってみて、気づき、調節する。そのプラクティスによりそうことが外からできることです。

You can’t undo experience. (経験したことは、元には戻せない)

内側が育つ|Grow From Within ⑤ ことばのタネをまき、育てる

人から届いたことばを、じぶんの声で響かせる。それが、ことばのタネをまくことです。声にし、聞き、思い出し、経験と重ねるたびに、ことばは内側で生まれ直し、心の働きになります。じぶんを励ましたことばを、今度は人に届ける。ことばは声となって人から人へ渡り、それぞれの内側で育つ。そのプラクティスのエッセンスは、あなたの声です。

Seed your words. (ことばのタネをまく)

内側が育つ|Grow From Within ③ やって、うまくいかないから、はじめてわかる

自転車は転ばないように教わったから乗れるようになるのではありません。ふらつき、転び、その結果に気づき、ほんの少し調節する。そのくりかえしが「乗れる」に変わります。プラクティスとはこのきめ細かな自己調節です。下手なじぶんをそのまま出すからこそ、差が現れ、気づきが芽吹く。前の経験が次の一回に生かされ、身についていくのです。

Failure is where awareness sprouts. (失敗が、気づきの芽吹く場)

内側が育つ|Grow From Within ① 外から人は育たない

人は、外から教えられたことだけで育つわけではありません。逆上がりも自転車も、じぶんでやってみて、思ったようにならず、違いに気づき、調整することで身につきます。答えも、本人の中に問いが生まれてから届く。プラクティスとは、教わったことをじぶんの中で働かせ、自己調整をくり返す時間です。人が育つのは、ここからです。

Practice is self-adjustment. (プラクティスとは、自己調節すること)