50の点をつなぐ、じぶんの「いろは歌」(エンパシーム道歌)

50音のすべてをひとつずつ使った「いろは歌」は、かな文字を過不足なくつないで完結したストーリーで、ひとつの世界を表しています。おなじように、ひとつオリジナルのものをつくってみます。「エンパシーム道歌」です。あそび心をもって手を動かしていくうちに、縁にめぐりあえます。実はところどころ、見えないけれどつながっているのです。

Connect the dots. Some are already connected.(つないでみよ。いくつかは、もうつながっている)

相手のことばを聞き書きする学び

民俗学者で、介護のあり方を追求する六車由実さんは、こう言います。「民俗学における聞き書きで、語られた言葉を正確に記述し、文脈に沿って解釈する。対等にむきあい、信頼関係を築く。忠実に記録し、理解し教えを頂くこと。」すべての学びにあてはまります。エンパシームは、じぶんと相手のことばを聞き、書き写し、互いの心に寄り添う場です。

Caring matters most .(相手の心によりそうことこそ)

ことだまは音のつぶ [100年前の言語情調論から]

現代の日本語を使う私たちの日常は、「ことば=文字」というイメージが強いですね。文字に音がついているイメージ。いわば、カナモジを読むように話します。今から100年以上前、言語の本質は音声表現にあることを熱心に説いた折口信夫の『言語情調論』を紹介します。言語は、まず音声であること、「音のまとまり」処理が心の働きを生むこと。

ことばを身につける ⑤ 「ほんの3分で変化が生まれる」

動画のセリフを聞いてください。順にくりかえし聞くだけで、変化が感じられ、気づいたことがあるでしょう。このセリフは、間も入れて3.5秒に19音節(46音素)。13音素/秒です。人間が1秒間に聞き分けられる音の数は、10個。なんと、日常の会話は「人間が意識して捉えられる範囲を超えて」聞き取っているのです。一体どうやって?

You have the amazing power.(じぶんには驚くべき力が備わっている)

「やわらぎ」を組み込んだ作法

作法とは、古くからの決まり事のことではありません。運動でも料理でも演奏でも、所作を定めたルールがあります。それらはみな、ある姿勢・状態をつくる方法です。身体でふるまいを身につけるために作法がいるのです。作法で反復することで無意識的にできるようになります。作法はプラクティスへの導き。最も大切なことは心を和らげることから。

Clear your surrounding.

サイエンスも心の学び

Science is deeply imaginative.

福沢諭吉の著書『訓蒙・窮理図解』から。「温気の事。どんな物でも熱すれば膨張するし、冷やせば収縮する。自然界にあるすべての物が、熱の恩恵を受けている。空気の事。空気は世界を取り巻いて海のようである。」熱の恩恵、空気の海。目に見えない物事に共感のまなざしをむけることがサイエンスの心を養います。リベラルアーツもそういう意味。

しあわせる(しあわせの本当の意味)

「しあわせ」ということばの由来は「し・あわせる」こと。天がすることにあわせること。おなじ方向にじぶんを「しむける」ことです。英語の happyということばの由来は、「何かが起きる」(happen) ことです。主語は、it とか things です。つまり天とおなじことです。happyの状態になることは、しあわせること。

Things happen with me.

空を見上げるだけで(英プラから)

「英プラ」トレイル3、ストーリー「Look at the sky』より。大昔の人たちは、空に線を引いて「星座」を創造しました。星の光を見ることは、過去の姿をみること。空を見上げるだけで世界はひろがります。毎日、空を見上げるだけでよいのです。

[Forgive to Live] 恕はゆるすこと

ゆるすとは、ただ忘れよ、ということではない。問題の出来事を覚えているかどうかではなく、それをどのように思い出すか。ゆるすとは、人のあやまりを容認することでも、あやまりを正すことでもない。相手が関わっていてもいなくても、ゆるすことはできる。また、ゆるしたら、だれかの責任が消えるのではない。ゆるしは、じぶんの心、その姿勢。

Forgiveness frees you.(ゆるしは、じぶんを解き放つ)

共感のふるまい② 恕と仁の間

じょとは、じぶんが人にされたくないことは、人にもしない、思いやり。仁とは、 自他のわけへだてをしない、いつくしみ。大切なことは、たくさんあります。あれもすべし、これもすべし。でも、いっぺんにできません。順に学び、実践していくのみ。まず大切なことは、何かひとつ、はじめにすること。いつも、そこに帰ってこられる、原点が、恕。

Be true.(真実であれ)