Empathemian『Embrace Inner Speech』

Come across precious words.(大切なことばに出会うこと)

日々、没頭する場と時間を持つ。
すると、どんなことが起きるでしょうか?

大切なことばに出会えます。
それは、なぜだと思いますか?

没頭する時。夢中になる時。
何かをつかもうとして、プラクティスする、フローの中にいます。

その最中には、意識できないけれど、
全身で感じていることがあります。

それは「もの」ではなく、「こと」です。
現象、出来事、過程、流れ、プロセス。

いろいろな表現がありますが、言い表そうとしていることはひとつです。
直接、見て、触れて、これだよ、と差し示せるような「もの」ではなく、
体験、感覚で、捉えた、ひとつのフロー、すなわち、「こと」です。

肉声が空気を伝わり、脳に入り、また、脳から出ていく現象。
「こと」は、ことばに変えて、感じとる以外にありません。
すべては「消えていく」のですから。

でも、私たちは、これらの「こと」を、脳内で再現する力を備えています。
「こと」を際立たせて、再現する力が「ことば」です。

「こと」の「は」(ことの断片ピース)が、ことば。
感覚的なモヤモヤしたものを、音のイメージに変えます。

さらに、音と情景イメージを結びつけます。
そのように脳内で再現して、心の中で持ち運びできます。

その時、他者・先人のセリフをじぶんの内面に取り込んでいます。
それは、あなたが育てる「とっておきのインナースピーチ」になります。

いつもそのようにして、他者のことばを、じぶん自身の内なる声に換え、
それを育てて、私たちは生きているのです。

没頭すると発揮される力。
無意識という漠然とした心の海の中で、確実に作用してくれる力があるのです。

没頭する力 ⑦ Embrace inner speech.(シリーズまとめ)へつづく

没頭する力 ⑤ It clicks afterwards.へもどる

出典・参照:以下のエンパレットなど