了海になった日のこと (思い出は声でよみがえる)
天神講で聞いた紙芝居『青の洞門』。了海は、ひとりでトンネルを掘り続けます。来る日も来る日も、休むことなく、危険な岩壁を、のみ一本で掘り進むのです。物語りにすっかり引き込まれ、じぶんも了海になっていました。いまでも、紙芝居を演じてくれた、五年生のお姉さんの声が聞こえてくるようです。そして、海の色が蘇ってくるようです。
Your voice remembers you.(声が覚えている)
天神講で聞いた紙芝居『青の洞門』。了海は、ひとりでトンネルを掘り続けます。来る日も来る日も、休むことなく、危険な岩壁を、のみ一本で掘り進むのです。物語りにすっかり引き込まれ、じぶんも了海になっていました。いまでも、紙芝居を演じてくれた、五年生のお姉さんの声が聞こえてくるようです。そして、海の色が蘇ってくるようです。
Your voice remembers you.(声が覚えている)
幼年・少年期(本当は生涯を通して)声に出して「ものがたり」を体験すると、後々、大きな力になります。読み歩み、読み語りあい、共に感じる時間。英語ではRead aloudと呼びます。声に出すことで「共に感じる」体験が共有され、見えない体験として、身心に刻まれるのです。それは、生涯の贈り物を一緒に手づくりでつくる体験です。
We are making our own stories.
言語の本質は、外界の事物を客観的に表現することではない。ことばのやりとりが、他に比類のない情報伝達手段であるのは、それ以外では達成不可能な参与者の共感をもたらすからである。他者の動作やしぐさを人間が共鳴するがごとく体感できること。共感がことばの原点であり、下地になった。相手が「私」より先にあったのです。
It is as hard to see one’s self as to look backwards without turning around.
近代経済学の父・アダム・スミス、実は人間の心を研究しました。「共感」をもとにして、社会秩序を確立することを理論化したのが『国富論・国の豊かさと本質についての研究』です。一方、エコノミーは共感の要素でもあります。人間の思考や行動は、心身・環境の影響で変化します。心のエネルギーをどう使うか。人間の心もまたエコノミーです。
I’m energized. (元気がわいてくる)
記憶があるから、思い出すのではありません。思い出すから、記憶になるのです。思い出すのは、脳がひとりでやっているわけでありません。道具の手助けなしには、なかなかでてこないものです。記憶は「つながり」です。つながりによって、その都度、アウトプットされてくるものです。50年以上前の、一枚の写真からのエピソードです。
We don’t remember days. We remember moments.
ふりかえって声にだしてはじめてカタチができる。ふりかえらないと、じぶんに気づけません。ふりかえりを身につけると、何かに夢中だったということに後から気づけます。そんなふうに、気持ちは後から生まれてくるもの。好きになろうとしているじぶん自身に気づけば、じぶんが変われます。それが続けられるチカラの中で、いちばん大きなチカラ。
Love what you do.(好きになろうとするチカラ)
私たちはいつも、まわりのチカラに助けられています。ひとりでいても、ひとりではありません。気づいていないだけです。例えば、空を見上げて、おもしろい形の雲だなぁと思う時。じぶんとおなじように感じる人がいます。その雲のおもしろいと感じるのが、世界にじぶんひとりだけとは思いませんよね。今度空を見上げたら想像してみましょう。
Serve others.(人のために)
「力を出せ」と言いますが、話は逆です。何かが動いて変化が起こることがチカラです。じぶんひとりで出すものではなく、出ているチカラに気づくことです。静かにすわり、声を出すと気づきます。空気があるから聞こえる。重力があるから坐れる。自然のチカラで生きている、と思えれば、楽になります。身の周りのチカラをいただいているのです。
You’re not alone.(じぶんひとりじゃない)
なぜ続かないのか?正解はひとつではありません。原因は無数にあるかもしれません。何もしないうちから、続かなかったことを考えても助けになりません。3日以上続いたら、ふりかえるとよいのです。ただ自然にできた、ということに気づくでしょう。続いてから、できたということを確認すれば、もっと続くようになります。発想の転換です。
Don’t be trapped in there’s always one right answer.(いつも正解がひとつある、って思い込まないで)