意味って何?② [物事はしたことに意味がある]

私たちはふだん、こんなふうに聞くことに慣れています。「◯◯に、どんな意味がある?」◯◯する、行為にこそ、意味があります。夢に意味があるのではなく、じぶんが夢を見たこと、に意味がある。人生に意味があるのではなく、じぶんが生きていることに、意味がある。意味ということばに意味があるのではなく、意味が生まれることに意味がある。

The meaning of life is in the living. (人生の意味は生きていることの中に)

意味って何?① [夢は見たことに意味がある]

作家ボルヘスは言います。「よく、あなたの小説にはどんな意味があるかと聞かれます。物語そのものが意味です。物語は何かを言い表すための半分の真実ではなく、物語自体が真実なのです。」私たちは気づかぬうちに、常識的な考えに囚われ、目的が先にあるものだと考えてしまいます。この話によく似た体験があります。その典型が夢です。

The story itself has its own reality.(ストーリーを語ること自体に真実がある)

ねがいは朝を待っている [Hope begins in the dark]

Hope begins in the dark.(ねがいは暗い時に始まっている)

「希望は暗い所ではじまる。信じて、そこにいれば、よい。じぶんがすべきことをして、待っていれば、夜明けは必ず来る。」待つことが勇気。見守ることが勇気。じぶんのすべきことをすることが勇気。あなたのねがいは、暗い中、じっと朝を待っています。待つ勇気を支えることば(Help、Thanks、Wow)声にして、信じることです。

楽にして Relax. Let it go.

ヨガとはサンスクリット語の「くびきに馬を結びつける」ということばに由来します。太古から人間にとって「何もしない」ことは、とてもむずかしいことのようです。頭であれこれ考え出してじぶんがどこかへ行ってしまわないように、この時・この場に「心と体を結びつける」のです。体の力を抜いて気を楽にすると「何もしない」行為になります。

Relax. Let it go.(じぶんを楽にして)

見えない星が見える時

夜にならないと星は見えません。暗くなるおかげ、晴れているおかげで星が見えます。空を見あげないと星は見えません。上を向くから星が見えます。近すぎて見えない星があります。じぶんの足元の星、地球。星が見えるなんてあたりまえ、星を見上げたところで何も起きない。と思っていても、気づけることがたくさんあります。今晩かもしれません。

Only when you imagine, you see them clearly.(思いを寄せた時に、星は美しく見える)

ピタゴラスのそら豆(とタイムカプセル)

ピタゴラスは音階の発明者です。1オクターブとは8個という意味ですが、ドからドは音の周波数が2倍になります。音を整理して並べる音律の法則。それが人間なら誰でも美しいと感じるコンセプトになっています。音は自然現象、整数比は人間の概念。それなのにシンプルな算数で調和するとは不思議です。ピタゴラスと鍛冶屋とそら豆のストーリー。

Time is the soul of this world.(時は、この世界の心)

『プラテーロとわたし』と「私のプラテーロ」とじぶん

『プラテーロとわたし』は、100年以上、世界中で親しまれてきた作品です。ストーリーの終わりにこんな場面があります。「ボール紙のプラテーロは、ますます、お前よりもお前に見えるんだ。」プラテーロの過去のイメージがどこかに存在していて、そのコピーが脳の中に現れるのではなく、ことばに出す現場にいつも、プラテーロは生きています。

アイスクリームとどこでもドア

Meetha Paanのアイスクリームに含まれた、小さなつぶつぶ。かむと身体中がお寺になります。お釈迦さまも聖徳太子も、きっとこの香をかいだことでしょう。私たちも彼らとおなじ空気分子を吸ったことになります(その理由は本文にて)。香はどこでもドア。想像は、どこへでも行けるとびら。想像は、どこからでもやってくるとびら。

Imagination takes you anywhere.(想像はどこへでも連れて行ってくれる)

人生にネタバレはない [いつでも変われる]

次の3つの中でどれがいいですか。(A)オチがわかっているミステリー映画。(B)結果のわかっているスポーツ観戦。(C)答えがわかっている人生。答えが全部わかっていたら生きる意味がうせてしまいます。ネタバレはつまらないはず。なのに、私たちは先に答えばかり聞きたがってないでしょうか。ひとつ正解があると思い込んでいませんか?

No surprise, no life.(おどろきのない人生なんてない)

勇気の文法 ② (いきなり勇気は出てこない)

勇気を出してガンバレ!それができれば苦労はない。こんな思考パターンになっていませんか?勇気はいきなり出てきません。勇気のタネが芽生えるのは、意識せずにできるふるまいの中。「じぶんが気づいてないこと、何だろう?」と、ことばを声にして、じぶんにたずねることです。答えを聞くのではなく、じぶんに問いかける行為が勇気の源です。

Courage doesn’t happen when you have the answer. (答えが決まっていたら、勇気は出ない)