Empathemian『Tap and let it stand』

Find your Columbus’ Eggs in your life. (日々の生活の中にコロンブスの卵を見つける)

一度、だれかが示した後は明白で、単純なことのように思えること。
だれかが示すまでは、だれも考えつかなった革新的なアイディア。
「コロンブスの卵」が新しい道をひらきます。

人間の言語研究にも、コロンブスの卵がありました。
アンドレ・マルティネが唱えた「二重文節の原理」です。

人間のことばには、二面性があります。
音声の最小単位と、意味の最小単位。その両面で機能しています。

マルティネは、それぞれをこう呼びました。
・音声の最小単位:音素(Phoneme)
・意味の最小単位:形態素(Morpheme)

音素を組み合わせることで、膨大な数の形態素(単語)が得られます。
人間の音声言語とは、音素という限られた数の表現を組み合わせて、無数のパターンを生み出すしくみだといえます。

動物のことばは、限定された範囲の意味を伝えますが、無限の組み合わせを生み出したりはしません。
二重文節に、人間の言語と動物のコミュニケーションの根本的にちがいがあります。

例えば、スマホ。
smartとphoneがくみあわさったsmartphoneという英語がスマートフォンと訳され、さらに短縮化されたことばです。

音素の数は、有限。
単語の数は、無限。

あたりまえのように聞こえますね。
でも、マルティネがこの事実を発見し、原理として唱えるまでそのような考え方はありませんでした。
限られた音で、ものごとを表現することばを無数につくりだすことができる。
言語は、人間の発明だったのです。

Empathemian 『ことばは、音粒のくみあわせ、一本の線」

It’ll come later. (あとでやってくるよ)

コロンブスの卵は、いたるところになります。
ふだん見慣れていること、聞き慣れていることの中に。
無意識的にやっているふるまいの中に。

「人を驚かすような、すごいことなんて、思いつかないよ。」
そんなふうに、考える必要はまったくありません。

コロンバスの卵は、驚くようなことではなく、驚かないようなことです。
あたりまえに思っていること自体が、すでに卵です。

じぶんの中にコロンブスの卵を探してみましょう。
毎日使っていることばの中にもあるかもしれません。

やってみて、気づくこと。
声にだしてじぶんに言っておきましょう。
それがあとで卵になります。

音を組み合わせるたけで、無限のことばをつくれる。(*注1)
アイディアも音のつながりで、無限につくれるのですから。

原理を身につける (1) ことばは〇〇。へつづく(明日の配信後、リンクされます)

出典・参照:アンドレ・マルティネ『一般言語学要理』、以下のエンパレットなど」

習慣:いちばん肝心なこと ⑤ じバリアをはずす

あたりまえフィルターをはずす (Don’t take it for granted.)

明るいところにカギはない(教えて依存症ですよ!)

「エンパシームで解決する英語学習の根本的な課題」

アンドレ・マルティネ

(*注1)二重文節(Double Articulation)を説いたマルティネ以前に、コロンブスの卵はありました。言語の構造を科学的に分析する方法を初めて提唱した、フェルディナン・ド・ソシュールは、現代言語学の父と称されます。ことばの意味は、それ自体に由来するのではなく、言語内の他の記号との関係によって決まる。日本語でネコは、ネコという音と結びついています。イヌという音ではなく。英語ではcatという音です。dogという音ではなく。言語は音でイメージを表す「記号のシステム」です。また、ソシュールは、言語の線条性(linearity)を説きました。言語は、時時間の流れに沿って一つずつ、線形に発生し、それによって意味が生まれます。ことばは、順序によって異なる意味を持ちます。例えば、ネコとコネ。dogとgod。あたりまえに聞こえますね?これもまたコロンブスの卵です。