エンパレットのカテゴリー Nurture 心を養う

共感の心、あそびの心 [自意識を和らげる]

下手でいいから、やってごらんと言われても、まだ勇気がいりますね。誰も見てなくても「自分は下手だ」と思うとやれないもの。その理由は、物心ついて以来の、物事をわけへだてる習慣です。無意識的に「うまい・へた」「自分のため・誰かのため」など、いつも判断しています。だから、あそぶ(自意識や価値判断を空にする)ことが大切なのです。

Be playful. Let it go.

アメンボで想像のプラクティス②

ふだん無意識に使っている見方のフレームワークを変えるには?こんな実験をしてみましょう。目の前に、人さし指を上向きに出し、上からのぞくようなかんじで、左向きにくるくる回しながら、指を持ち上げていき、下から見上げると?いつの間にか、右向きになりますね。見る形式に従って、対象の認識が変化したのです。相手側に立つ、共感の力。

Use your empathy.(共感のチカラを使おう)

人生の目的は人の助けになること

人生の目的とは?〇〇とは?という質問をして、答えをひとつだけ探すことに慣れすぎていませんか?アルベルト・シュバイツァーはこう説きました。人生の目的は人の役に立つこと。いつくしむ心で人の助けになること。「人生の目的は幸福」ではありません。幸福という「目的達成」のゴールではなく、そのように生きることが心を豊かにするのです。

The purpose of human life is to serve and help others.(人のために生きている。人生の目的は人の助けになること)

親切・Kindness・近くに寄りそうこと

親切。切るという字をつかうのは?刃物に触れるぐらい、身近か、という意味から。親切にするとは、相手に近づいて、 手を差し伸べたり、寄りそうことです。互いに近くに感じられる時が、親切な心。一方的に「近い」ということはありません。何かをしてくれても、共に歩むだけで。何をしてあげられなくても、そばにいるだけで、親切になれます。

No act of kindness is ever wasted. (親切は、決して無駄にならない)

つくるから、想像できる

陶芸に勤しむユキさんはこう言います。「ついにできました。こんなものをつくりたかったんです。どんなことをしてもこわれない、というものにする必要はない。頭の中に、想像があるんじゃない。創造したものがあるから、想像できる。頭の中に何かがあるんじゃなくて、つくる時に、つくることで、想像される。そう思えるようになりました。」

Life is what you create.(人生はじぶんでつくるもの)

すべての生き物がじぶんの物語をつくっている[精神とは相互作用の連続体]

精神とは、人間の頭の中にあるのではありません。人間の心(mind)は、人間の外側にある自然界が映し出されています。人間だけが精神的に生きているのではなく、すべての生き物がじぶんの物語をつくって生きています。精神とは、物事の関係、相互作用の連続、結びあわせるパターンのことです。じぶん中心を忘れると見える世界が変わります。

You can always see things differently.

meanは心の中で言うこと(原義はひとつ)

meanという動詞は、辞書に「意味する」とありますが、どうも日本語にしっくりと来ません。まず、例をあげてみましょう。結論を先取りしましょう。meanという動詞の原義は、こうです。say(心の外に言う)mean(心の中で言う)このように原義を捉えると、meanという動詞のもつ性質が明らかになります。これが英語の心です。

What do you mean?(ハッキリ言って)

You’re good. [いいよ、ではない](ことばの本質は心)

雨あがりの土曜日。水たまりのできた、ぬかる山路。後ろ方から、はしゃぐ声と足音が近づいて来ます。何が起きるか、想像が浮かんだ瞬間、こんな声が聞こえてきました。Hey, you’re good.(水たまりに入らないでね)わざわざやらないでよい、という意味です。日常の会話は、すべて想像の世界です。相手を察する行為そのもの。

I’m good.(だいじょうぶ)

やわらげる掛け声 [UNのつく動詞]

英語には、unで始まる動詞があります。例えば、undoには「やり直す、元の状態に戻す、反対方向に向ける、やわらげる」といった意味があります。一度してしまったことを、文字通り「やり直す」ことはできない時でも、undoできます。それまでと反対方向に心を向けること。何かに行きづまった時、空にUnの文字を思い浮かべてみましょう。

undo x [uneasy] → easy (落ち着かない状態を和らげるかけことば undoで、ざわついた状態に落ち着きをもたらす)

歩くと、ふりかえれる(2)(花=鼻=端)

花。「はな」は、ものごとの先を表すことば。半島の先(例:長崎鼻という地名)、ものごとの先(出ばな、初っ端)。つまり、はな=端=花=鼻。私たちは漢字で意味をわけることに慣れすぎている。便利だが、母語の起源を知らずに暮らしている。似た光景や現象を捉えて、ことばが生まれた。共通のイメージを組み立て直すと実感が湧く。

To walk is to reflect.(歩くこと、ふりかえれる