エンパレットのカテゴリー Inspire 発想

耳と目の結婚 (1) [スリリングなストーリーの入り口]

古い地名・人名・神社名・伝承から日本人の信仰や意識の古層を解き明かし、民俗学の発展に大きな功績を残した谷川健一さんはこう言います。「古代の歴史は「耳と目の結婚」として象徴的に捉えられる。」この話は示唆的です。人間のことばも音のつながりとイメージを結びつける働き。 耳(聴覚)と目(視覚)の結婚で言語が誕生したのです。

Listen to what you can see.(見えるものに耳を澄ます)

種の中の種子が育つように(肉声のシードをまく)

柿の種の周りについたゼリー状の食物繊維を取り去ると、茶色いのツルツルの種がでてきます。が、それは柿の種でなく、種子を包む殻です。本当の種はその中にあります。茶色尾の殻は、いわば「芽生えの素」をいれたカプセルです。エンパシームも、おなじです。静穏の空気に声のタネ(Seed)をまいて、育てます。じぶんを育てるタネなのです。

Nurture your seeds.(タネを育てよ)

さかさまに考えると気がつく

「逆問題」と呼ばれる問題の捉え方があります。物事を想像したり、調べて推測したりする時、順方向に考えるか、逆方向に考えるか。順方向とは、原因から結果、入力から出力を求めること。逆方向とは、結果から原因、出力から入力や入出力の関係を推定することです。実は、ものごとをさかさま方向に捉え直してみることで、気づくことがあります。

Try the other way.(反対むきにやってみよう)

心の地図を歩いている(4) [勇気のとびら]

ことばを写すと地図になります。塑像してみましょう。修養の野原、共感の草原、想像の大空、記憶の海原。習慣の大地、時間の空気、気づきの森、勇気の尾根。作法の渓流、間あいの林、未知の星座、希いの群島。変化の崖道、夢の木漏れ日、センスの鰯雲、チャンスの水平線。あなたはいま、どこにいますか?地図を歩くと勇気のとびらが開きます。

Imagine your trail.(じぶんのトレイルを思い描いて)

心の地図を歩いている(2) [脳の身体地図に世界が写る]

じぶんの指先がじぶんのものであることが、なぜわかる?身体部位のすべてが脳にマッピングされて(写されて)いるからです。脳には「身体の地図」があるのです。その地図上で、運動の感覚記憶が働き、想像するだけで、身体は動いていなくても、脳が活発に働きます。想像することは運動することなのです。世界とふれあうじぶんが脳に映っているのです。

Imagination is a map.(想像は、地図)

心の地図を歩いている(1)[体験のことばをマップに]

ふだん地図(マップ)と呼んでいるものは、場所の名前を写した絵です。英語のmapは、写すという意味です。大事なことだけを写しとった略画が地図。同じように、心の地図を想像してみましょう。心は、じぶんが世界とふれあう現象です。世界とふれあうことばで地図をつくってみたら、行きづまった時に、そのイメージが力をかしてくれます。

Imagine a map.(1枚の地図を思い浮かべよう)

Fun to Imagine (5)水のネットワーク② [密林の奥底から想像する]

マヤ文明やクメール文明は、忽然と密林に消えたのではありません。近年、空からレーザー光を照射するライダー測量によって密林の建造物を見られるようになりました。クメールは、水のネットワークで繁栄した文明です。気候変動による被害によって、給水システムが崩壊し、王国は衰退しました。そのイメージから想像を深めることができます。

Fun to imagine deep inside.(奥深くを再現する愉しみ)

Fun to Imagine (4)水のネットワーク① [見えないものを実感する方法]

水=H2O、ではありません。水という現象、ぜんぶを「水」と呼びます。人間がひとりで生きていないのとおなじように、水分子もバラバラではありません。水分子は動いており、つながりあっています。水は最も溶解力のある液体。物質を溶かし、じぶんのネットワークの中に包み込みます。細胞は小さな海。水のネットワークを想像する愉しみへ。

Water dissoves.(水の特徴は、溶かす力)

見え方を変えるには?(見方を変えるのではなく)

ものの見方はどうしたら変わりますか?頭で考えはじめないで、橋の向こう側でも、山の上でも、ちがって見える所にいくことです。いいえ、もっと身近にあります。それは、相手の身になって、じぶんを見ることです。相手は人間でなく、花でも虫でも、目の前の果物でも茶碗でもよいのです。そのようにふるまうことで、自然に見え方が変わります。

Just walk, listen and touch. (歩いて、聞いて、触れる)

点を結ぶ線になれ (Connect the dots.真の意味)

Connecting the dots. このことばは、単に「点と点をつなげ」という意味ではありません。まずじぶんが歩いて、線ができれば後から点がつながる。失敗の体験も点になります。それらの点がなければ、後からつながりようもありません。点と点をつなげるものは、信じる心。じぶんが「線」になって、点と点を結んでいくのです。

Love what you do.