Empathemian, Wunderlich Open Space Preserve

「私たちは、ふだん気づいていない潜在能力である「適応的無意識」(*注)上で行動し。生活している。」
ティモシー・ウィルソンさんの『自分を知り、自分を変える』の原題は、Stranger to Ourselves。「私たちは自分という土地に不慣れな人」という意味です。

「人間の心の働きで、意識はとても小さな部分。言ってみれば、私たちはじぶん自身に対する他者。高度に洗練された無意識と、意識が互いによりそって、世界を解釈しながら生きている。」
「周囲の世界が私たちに直接影響するのではなく、その世界をどう受け入れ、意味を感じ取っているかの解釈が影響する。それは無意識的に形成される。」

ウィルソンさんの膨大な実験は、今聞くとびっくりするような事実を明らかにしました。「私たちは、自分のことを直接知ることはできない」のです。

「何かが起こるたびに、脳はできるかぎり、意味をつくる。それはあまりに速い処理なので、何かを解釈しているかなんてことにも気づかない。自分の感情を知ること自体に苦労はないけれど、なぜそのようにいま感じているのか、わからない。脳の働きのほとんどはブラックボックス。自分では直接アクセスできない。一方、外部から研究者が観察しても、そのような心の働きを読みとることはできない。」

え?早く言ってよ!でも、悲観は不要です。潜在能力なのですから。そのことを知るだけでも、手がかりになりますよ。あとは、潜在能力を活かすことです。

じぶんとは、何かに映して、推測する存在。

出典:Timothy Wilson 『Redirect』
(*注)The Adaptive Unconscious