人のために生きている (We live for others.)

「いつか、きっと帰ってくれると信じていた。だから引っ越さずにずっと待っていたのよ。」インドで現実におこった、数奇な実話をもとにした映画『Lion』は「存在のありがたさ」に気づかせてくれます。じぶんのために生きている人がいる。じぶんもひとのために生きている。生きていること自体が人のためになる。それが「存在のありがたさ」。

We live for others.

Fun to Imagine (7) [想像の行為がどこでもドアをつくる]

円周率(円周の長さと直径の比)はどこにある?人間の頭の中です。数は人間の想像行為の産物。無限も数えようとすればキリなくできるという概念です。数えるから、数。断片的に見たものをつなげて思い出せるから、夢。想像できるから「どこでもドア」。想像の体験に「まちがい」はありません。確かに、じぶんの世界が編み出されるのですから。

Imagine just like you walk on your trail.(じぶんのトレイルを歩くみたいに想像してみよう)

Fun to Imagine (6) [セミの声で浮かび上がる土の世界]

しずかさや 岩にしみいる 蝉の声(芭蕉の句)岩にしみ入るほどの盛大なセミの声が、静かさとは?セミの大群の鳴く夏が去ったからです。思い出すことで閑かさが感じられます。今夏、アメリカ北東部の木々は、鈴なりの17年周期ゼミで覆われました。数千億にものぼる、想像を超える数!いいえ、想像することを忘れているだけかもしれません。

The mind is an activity, not a repository.(心は活動。貯蔵庫ではなく).

心を写す「きもちよさそうな おふね」(Sleepy Sea)

うれしい朝、眠たい海、気持ちよさそうな舟。心をうつすことば、ことばに映る心。私たちは、気づかぬうちに、心をうつしています。やわらいだ気持ちでつむぎだすことばに、じぶんの無意識が写ります。心は、ことばにうつして、ふれるもの。いいえ、それだけではありません。ことばをわかちあって、みんなで心をうつしあうことができます。

Happy morning, still sleepy sea.(うれしい朝、ねむたい海)

ことばは、身体に丸ごと取り込む(それは丸暗記ではない)

どんな学びも最も基本的な動作を覚えない限り、何も習得できません。野球ならキャッチボール、料理なら包丁の使い方、ふだんの生活にはことばが使えること。それらを丸暗記とは呼びません。身体に丸ごと取りこみ、文字に頼らず言えるようになること。声に出すことで脳の処理が活性化します。古来より最も確実で信頼性の高い学びのメソッドです。

Practice what you learn.(知識は実践して身につけるもの)

声にもありがとう(Thank your own voice.)

音は気圧の変化、その繰り返しです。肺からの空気の上昇気流で声をつくります。空気がのど奥を通りぬける時、 声帯が振動します。さらに、のど、口、鼻など、身体内の空間を変化させると音が共鳴し、これに歯や舌を使って吐き出す風切り音があわさります。ことばは、声の身体運動。意識と無意識のあいだで織りなす、オトのつらなりです。

We all work together.

環境が心に映っているだけ!(It’s not the mind that’s complex, but the environment.)

心が落ち着かない、複雑な気持ちだ。そんな時、原因を自分の中に探ろうとします。じぶんの体の中にある心が複雑になっている、と思うからです。でも実は、複雑なのは心でなく、環境です。心はそれを反映しているのです。感じていることが心に映し出されるということ。「サイモンのアリ」を思い出してください。気持ちが少し和らぐはずです。

Breathe out.(息を吐いて)

水滴のじぶん (I’m the ocean.)

ペルシャの詩人、ルーミーのことば「じぶん自身が水滴であり、大海である。海の一滴ではなく、一滴いっぱいの海である。」私たちはふだん「私の体、私の心、私の命、私の健康、私の幸福、私の人生」というふうに、何でもじぶんの「持ちもの」のように思うことに慣れすぎ、身心は自然の一部であり、大きな力を秘めていることを知らずにいます。

You are not a drop in the ocean. You are the entire ocean in a drop.(じぶんは海の一滴ではなく、一滴いっぱいの海である。

親切・Kindness・近くに寄りそうこと

親切。切るという字をつかうのは?刃物に触れるぐらい、身近か、という意味から。親切にするとは、相手に近づいて、 手を差し伸べたり、寄りそうことです。互いに近くに感じられる時が、親切な心。一方的に「近い」ということはありません。何かをしてくれても、共に歩むだけで。何をしてあげられなくても、そばにいるだけで、親切になれます。

No act of kindness is ever wasted. (親切は、決して無駄にならない)

Be Yourself. (これから、じぶんになる)

Be yourself.(じぶんになろう)

Be yourself. このことばは「じぶんらしくあれ」とか「じぶんに正直に」といった意味で使われますが、むしろ、「じぶんになれ」です。「じぶんらしく、飾らないでいい、構える必要はない」と言われても、意識的になるほどわからなくなる。そもそもじぶんのことはよくわからないのですから、これから、じぶんになればいいのです。