人はじぶんの物語を語って、生きている。

「生きるとは、人生の出来事ではなく、思い出すことである。思い出して、どのように語るかである。」ガルシア=マルケスは、最後の著作『Vivir para contarla』(生きて、語り伝える)で、生きることと物語をつくることは同じことなのだと言います。人は、じぶんの物語を、そして生きる意味を「物語る」ことで生きています。

Memento Vivir.(生きているってことを思い出して).

水の作法 [手のかたちが覚えている]

5歳の頃、私の家は「井戸水」でした。ポンプから手に水を注いで、飲む時。しぜんに、手のかたちが水のかたちになります。今でも「大切」ということばを聞くと、ふとあの状況が思い出されます。手でつくった小さな器ぶんの水が「大切」ということばの響きと結びついています。水を包む手のかたちが作法の原点。手のかたちで覚えているのです。

Your act is your self.

実感の数こそ

「人生は、息の回数ではなくて、息をのむような感動の回数ではかるもの。」マヤ・アンジェロウさんのこのことばは、ルソーの『エミール』にも通じます。「最も多く生きた人とは、もっとも長生きをした人ではなく、生を最も多く感じた人である。」宇宙とふれあう実感の数が多いということ。それは、ふりかえることで思いをつなぐことです。

Life is made of little moments you remember.

心のバランスシート④ [なぜ崩れる?]

入力過剰の現代生活。知識をため込めすぎると、心のバランスが崩れてしまいます。なぜかというと、よいことをたくさん知っているのに、それを実践していないから。よいことばをたくさん知っているのに、じぶんで使っていないから。じぶん自身でギャップをつくりだしているのです。そのことに気づけない状態にあることが、心のアンバランスです。

Output drives input.(出力が入力を牽引する)

Nurture Empathy [養う心]

Nurture(ナーチャー)ということばがあります。育てる、養うという意味です。母親が赤ちゃんにお乳を与え、やさしくいたわる様子。種を蒔き、土に手入れをし、水をまいて、芽生えるのを待つ様子。小さい手間暇をかけ、一日一日、相手の成長と共にあること。親和する空気に包まれて、心が醸成されること。相手と共にあることです。

Nurture your seeds.(じぶんのことばを声のタネにしてまいて、育てよう)

時のかけら [エンパシーム原初体験]

5歳の春。小高い丘陵をのぼっていくと、そこは矢じりの宝庫でした。キラリと光る黒い石は、時のかけらでした。何千年か前にここで暮らしていた人の、時のかけら。じぶんが矢じりになっていた、夢中のかけら。それらは、もうありません。いえ、記憶のかけらになりました。なんどもふりかえることで、じぶんの、時のかけらになっていたのです。

You’re always carrying your time capsules with you.

Less is more (5) 平易なことばの表現力

使うことばを工夫して制約することで表現力が格段にあがります。何かを説明するのに多くのことばが必要なのは、じぶんの中でまだ「かみくだかれていない」という証。「英プラ」は、ひと息で言える声セリフ、手のひらにフィットするカードの1行分の、平易なことばを組み合わせることで、複雑なこともシンプルに表現するプラクティスです。

ひとりになるから、わかる

静かにひとりで「ふりかえる」時間の力。その力で、ふだん刻々と過ぎ去る体験を、味わい、かみしめることができます。それはひとりでないとできません。ひとりになることは時にさみしいけれども、それが共感の力を引き出すに糧になります。じぶんの代わりにはだれも生きられない。でも、みんながおなじように、「ひとりのじぶん」なのです。

No one can live in my stead. But I am not alone.

思い描きを生きる [ねがいを行動にする]

想像とは何をすることでしょう?絵を描くフリをすること。イメージをつくる「ふるまい」をすること。そのつもりになること。そのものになること。自分の中に「正解」を求めて「人生」にじぶんをあてはめるのではなく、じぶんが思い描く行為を本当にすること。それは、ねがうこと。その小さな断片をつなげていくことが、生きていくことです。

Life isn’t about finding yourself; it’s about creating yourself.

心のバランスシート③ [でもモードは裏表の両面で]

何もしてないのに精神的に疲れる?何か言われると、口癖ですぐ「でも」が出てきませんか?「でもモード」になっているのかもしれません。「でも」が出ると進むべき時にブレーキがかかります。「でも」が出てくる時も「いいところ」を見ようとすると心持ちは変わります。レコードのA面B面のように、裏表で使い分ければ「でも」が生きてきます!

Use your B side, too.(B面も使おう)