ことだまは音のつぶ [100年前の言語情調論から]

現代の日本語を使う私たちの日常は、「ことば=文字」というイメージが強いですね。文字に音がついているイメージ。いわば、カナモジを読むように話します。今から100年以上前、言語の本質は音声表現にあることを熱心に説いた折口信夫の『言語情調論』を紹介します。言語は、まず音声であること、「音のまとまり」処理が心の働きを生むこと。

じぶんの中にコロンブスの卵を見つける

アンドレ・マルティネが唱えた「二重文節の原理」はコロンブスの卵です。人間のことばは、音声の最小単位「音素」と、意味の最小単位「形態素」の両面で機能しています。音素という限られた数の表現を組み合わせ、無数のパターンを生み出せます。マルティネがこの事実を発見し、原理として唱えるまでそのような考え方はありませんでした。

Find your Columbus’s Eggs.(じぶんの中のコロンブスの卵を見つける)

未知の世界をのぞく

珪藻(けいそう)は、コンブとおなじように、藻(も)なのですが、水に溶けているガラス分をとりこんで殻をつくります。地球上の1/4の酸素を算出していると言われます。太陽の光でガラスの殻をつくる生き物。川原から拾ってきた石の裏側から、地球全体の何億年まえとつながる想像の世界。その世界を顕微鏡でのぞいてみることができます。

It’s wondrous.(ふしぎはたのしい)

弱点は、強みの裏返し|さかさまに考えてみる⑤ The Other Way Around

「森の賢人」ふくろうは最強の鳥です。自在にまわる首と大きな顔は電波探知機。音を立てずに低空飛行して獲物を仕留めます。そんなふくろうにも弱点があります。おどろくほど柔らかい超軽量の羽は弱点でもあります。雨に弱いのです。どんな強者にも弱点がある。いいえ、弱点こそ強みの証。強みは活かして弱点を克服。知恵はそこから生まれます。

Less is more.(弱点は強み)

小さいところに、大きな世界がある|反対から見てみる⑥ The Other Way Around

世界で日本は8位。日本では長崎県が1位。何のランキングかな?海岸線の長さです。入り組んだ海岸線の全長はとても長くなります。視点が変わると見える世界が変わります。小さくてもきめ細かい世界。私たちの身体の中にもよく似た話があります。それは血管です。99%を占める毛細血管の全長は、なんと10万キロ。地球2周半の長さです。

Less is more.(小さく見ると大きな世界が現れる)

Less is More (9) アロス・ア・バンダ(絶品の秘密)

Arroz a banda。魚介の出汁とごはんだけ。少し、レモンを絞り、おこのみで、アリオリをつけ、おこげをこそいで。絶品の秘密。すべての魚介類がコミットして(じぶんを投げ入れて)この料理をつくりあげています。Less is more(ひとつに集中)して、Skin in the game(コミットしている)からです。

Less is more.(少は多なり)

選択肢をへらすと、可能性がひらく|さかさまに考えてみる④ The Other Way Around

映画『Arctic』は、主人公が絶望の際で生きる望みをつなぐ話です。意識不明の瀕死の病人をソリにのせ、雪山を越えて歩きます。度重なる苦難の中、命がけの窮地でとった選択は頭で考えたモラルではなく、いのちの導く方向でした。ふたつのいのちの望みをつなぐことが心のエネルギーだったのです。この話は「仏の智慧」説話を彷彿させます。

It’s okay.(だいじょうぶ)

Imagine it! 地球になる、サッカーボールになる。

クロトーさんが発見した分子「バッキーボール」は、炭素原子60個でできた32面の、ナノ・サッカーボール。サッカーボールとバッキーボールの大きさに比は、地球とサッカーボールの大きさの比と同じです。もし、じぶんがバッキーボールだったら?じぶんが地球だったら?相手の身になる想像をすると、結びつきができ、親しみがわきます。

Say, I’m the earth.(じぶんが地球だとすると?)

雲の上を歩きたい (オキーフ Sky Above Clouds IV)

雲の上の空を歩いてみたい。シカゴ美術館の壁一面を飾るジョージア・オキーフ『Sky Above Clouds IV』。晩年、オキーフは視力を失いますが、99歳の生涯、絵を描き続けました。ユキさんは言います。「31年ぶりです。この絵です。空の色、雲の形。心を惹きつけて離しません。絵は心の鏡。いえ、心が絵。心が詩なんですね。」

I like my life. (生きていることが愉しい)

道があるからめぐりあえる(トレイルにゆだねて⑥)

めぐりあいは不思議。心がひらいているといろんなことが起きます。生き物との出会いもおなじ。おなじ目線にして静かに待ちます。その場の空気の一部になることです。急に近づこうとせず、ほんの少し、待ちます。撮るのではありません。見るというよりも、聞こうとすることです。出会った時に、じぶんの心がひらいていたかどうかがわかります。

Be open. You’ll come across the unknown.(心をひらくと、未知に出会える)