Empathemian『I’ll see you soon.』

I’ll see you.(またね)

のび太:ねぇ、ドラえもん。英語で「じゃあね」って何て言う?
ドラえもん:See you.
の:あ、そうだよね。バイバイはSee you.
ド:多くの場合ね。
の:多くの場合?
ド:日本語と英語がいつも単語で一致するわけではないから。
の:いろんな意味があるってこと?
ド:意味がたくさんある、というより、いろんなケースを整理して書くと、そういうことになる。
の:じゃ、バイバイではない See youってあるの?
ド:もともと、See you=バイバイではないよ。
の:え、そうなの?
ド:See you. って誰のことば?
の:ぼくがドラえもんに、バイバイって言う時。
ド:だよね。
の:で?
ド:See youは、もともと、こういうことば。

I’ll see you.

We’ll see you.

Empathemian『Do you see that?』

の:そうか。ぼくが、の省略だったんだ。
ド:そう。
の:ぼくらが、の省略形の場合も。
ド:気持ちは変わらないよ。

また会おうね。
また会えるね。

の:また会うことが前提だから?
ド:前提っていうか、期待や願いだよね。
の:そうか。日本語でも「またね」と言うもんね。
ド:「じゃあね」も同じ。
の:「それでは」ってことだよね?
ド:またお会いします、お目にかかります、って。
の:気持ちは変わらないんだもんね。

ド:ついでに、Good-bye。
の:良いbyeってなんだろう?
ド:ことばは、いつも相手に心をつたえるもの。
の:バイバイのbyeでしょ?
ド:God be with you.(神さまが共にいますように)
の:え?何それ?それが始まりなの?
ド:相手を気づかう気持ちを表現することばがあいさつ。
の:なるほど。
ド:だから、be with you から byeという新しいことばができた。
の:あーそうか。日本語の「さようなら」もおなじなのかな?
ド:そのようであるなら、がはじまり。
の:それが、じゃぁねに縮まったんだ。

ド:さっき、省略形って言ったけどさ。
の:うん。そうでしょ?
ド:そうなんだけど、省略しない時もよくあるよ。
の:I’ll see you. って言うの?
ド:そう。でも、I’llは音が弱くて短いから、聞こえないぐらい速い。
の:聞こえないの?
ド:ふだん使っている人には聞こえるよ。
の:音はほとんど聞こえないのに聞こえるの?
ド:そういう言い方もできるね。脳が聞いている。
の:脳が?
ド:脳内の言語処理。
の:頭で音が鳴っているの?
ド:瞬間的に、音とイメージが脳内で現れているんだよ。
の:へぇー。
ド:のびちゃんの脳も日本語ではそれをこなしているよ。
の:ぼく、何も考えてないけど、やってくれるんだね。
ド:身体で覚えれば、脳が自動的にできるようになる。
の:身体で覚える、か。
ド:くりかえしてやると自然にそうなる。
の:それはよかった。
ド:あ、あと、いちばん大事なこと。
の:何?
ド:心。
の:そう言うと思ったよ。
ド:さすが。
の:ドラえもんがいつも言っているもんね。
ド:いまのびちゃんが言っていることがことばの源。
の:相手を察する気持ち、でしょ?

You got it.(そのとおり)

Empathemian『You got it.』

Pleaseは「してください」ではない(ことばの源は心づかい)へ続く

出典・参照:英語トレイル 1、以下のエンパレットなど

学知にあらず[なぜ、Good morningと言うのか?]

Yieldって?[ゆずる・あげる=生み出す・もたらす]

Yieldって? 続編 [立ち止まる・待つ・ふれあう]

音・リズムとセンスを身につける ルーティンプラクティス (1-4) See you!

ことばの本質①[ことばは意味を一方的に伝える道具ではない]