エンパレットのカテゴリー Nurture 心を養う

Person holding a smartphone outdoors, screen shows a photo of two people smiling together.

じぶんを動かす|Self-Agency ② 自助(じぶんを助ける)

母語の音やリズム、これまでの学び方は、自己流として身体にしみこんでいます。問題はそれに気づかないまま「練習した」と思ってしまうこと。自助とは、お手本の力を借り、じぶんでは見えない自己流に気づき、修正することです。まねることは低次の練習ではない。お手本を再現しようとして初めて、違いが見え、自己流を少しずつ変えていけます。

Listen closely. Follow the model. (よく耳を傾け、お手本をまねる)

Back view of a person in a white shirt and denim overalls sitting at a desk by a sunlit window.

じぶんを動かす|Self-Agency ① 自発(はじめる)

毎日のプラクティスを意志に任せると、いつもの行動に流され、始める前から惰性の中にいます。私たちは歯みがきのように、考えなくても自発できるしくみをすでに身につけています。おなじ時間、場所、姿勢を決め、静かにすわり、場を整える。余計な負担を減らし、始めやすいしくみをじぶんの内側につくることが、自発の第一歩です。

Sit quietly. (静かにすわる)

Young man seated at a wooden table indoors, hand on his chest with a surprised expression, smartphone in front.

響いたことばを、じぶんの声にする|Aspiration ⑤ 

心に響いたことばも、声にしなければ、いつの間にか薄れていく。外から届いたことばを、じぶんの声にする。じぶんの身体を通して発することで、ことばは情報ではなく、じぶんの内側で育つ力になる。じぶんから出た声が、じぶんの耳に届く。その循環が、まだ形になっていなかった思いを、じぶんのふるまいを、静かに少しずつ変えていく力になる。

Sow a seed.(声のタネをまく)

勇気を足すより、怖れをへらす|つみへらす⑤ Less is more

アルフレッド・アドラーのことば。「失敗をおそれることはない。生きることを学ぶ方法は他にないのだから。」勇気づけられる一方で、失敗しないようにすることも、失敗なのかな?という気もし、どこか心もとないですね。恐れるか、恐れないかのふたつだけで考える必要はありません。恐れる気持ちが湧き上がったら、それを減らしてあげることです。

Can you help me?

Caregiver guiding an elderly woman with a walker in a bright room, wheelchair nearby in a care setting.

いのちある限り、回復できる|Resilience ⑥

医師から何度も「今日かもしれない、明日かもしれない」と告げられながら、95歳のカズコさんは今日もリハビリを続けます。回復とは、昔の身体に戻ることではありません。変わっていく身体で、いつものじぶんに戻ること。人は寿命を迎えるその時まで、回復する力をもち続けています。レジリエンスとは、そのいのちの働きです。

Keep your self-agency. (じぶんを動かす力を保つ)

心の免疫力をつくる|Resilience ⑤

レジリエンスとは、何があっても元気でいることではなく、元気を取り戻せること。人間には、傷を癒し、疲れから戻る力がもともと備わっています。心もおなじです。心だけを鍛えるのではなく、食事、睡眠、運動、そして笑う、感謝する、耳を傾けるといった毎日のふるまいが、安心感を育みながら、本来の回復力を引き出し、心の免疫力を育てます。

Build your inner immunity.(心の免疫力をつくる)

Figure skating awards ceremony on an ice rink: three skaters stand on the podium (1st in purple at center, 2nd in navy on the left, 3rd in red on the right) while a fourth skater in blue watches from the foreground.

勝者は、敗者の自覚から|Resilience ③

敗北のあと、「相手が強かった」「経験不足だった」と結果を説明します。けれど、次を変える原因は、試合の前、プラクティスにあります。敗者になるとは、自分を責めることではなく、今までのプラクティスでは届かなかったと引き受けること。そこから、いつものプラクティスに戻り、また挑戦する。続けているかぎり、敗者のままではありません。

Embrace defeat. Return to your practice.(敗北を受け入れ、プラクティスに戻れ)

Woman in a purple shirt and cap swinging a backhand on an outdoor tennis court at sunset.

「メンタルが強いか、弱いか」ではない|Resilience ②

「メンタルが強い」とは、勝敗という結果だけを評した比喩にすぎない。勝てば強いと言われ、負ければ弱いと言われる。結果から原因がつくられ、負けた者は弱い人にされてしまう。だが脳には攻めると避けるの二つのモードしかなく、日々のプラクティスがその切り替えを左右する。育てるべきは強いメンタルではなく、立ち直るプラクティスである。

Stay on.(そのままで)

「折れない・負けない・あきらめない」とは?|Resilience ①

折れない、負けない、あきらめない。すべて結果をあらわすことばです。私たちは、その結果を先に掲げ、そこへ向かおうとします。でも、順序は逆です。レジリエンスとは、崩れないことではなく、崩れたところから、ふだんのじぶんへ戻る力です。必要なのは、戻るためのプラクティスです。かんばることばの前に、まず戻ることばを持つことです。

Practice returning.(戻ることをプラクティスする)

屋根から家は建てられない|First Things First ② ものごとには構造がある

人の絵を描く時、頭から描きますね?家なら、屋根から描くでしょう。絵の中では、完成した姿から自由に描けます。しかし、実際の家を屋根から建てることはできません。まず土台をつくり、柱を立て、その上に屋根を載せます。思い描く時は完成形から、現実につくる時は土台から。反対向きの二つのモードが組になり、ものごとは生み出されます。

一事が万事。(First things first)