Festina Lente ③ [ゆっくりすることで、速くなる動き]
フェスティナ・レンテは、ゆっくりすることで、動きを速めること。ゆっくりにするとは、行為の全体を遅くすることではなく、ゆっくりする部分を全体の中に組み込むことです。全体の中の、大切な部分部分で間(ま)を入れることなのです。そのためには、小さな「ゆっくり」のマイクロアクションを具体的にプラクティスすることです。
Give it a moment.(一瞬、待て)
エンパレットのカテゴリー Cultivate 修養
フェスティナ・レンテは、ゆっくりすることで、動きを速めること。ゆっくりにするとは、行為の全体を遅くすることではなく、ゆっくりする部分を全体の中に組み込むことです。全体の中の、大切な部分部分で間(ま)を入れることなのです。そのためには、小さな「ゆっくり」のマイクロアクションを具体的にプラクティスすることです。
Give it a moment.(一瞬、待て)
ゆっくりするとは、無意識の力を活かすことです。まず、ゆっくりするのは、意識の力。速くするのは、無意識の力。はじめは、意識して、ゆっくりすることを心がける。くりかえし、毎日続けていくことで、ゆっくりにする、というフォーム(姿勢)そのものを、身につけるのです。無意識的に、いつでもその姿勢をつくれるようになることなのです。
Learn to slow down.(ゆっくりを身につける)
Festina lente フェスティナ・レンテ「ゆっくり急げ」というラテン語のことばがあります。急ぐは、スピードをあげること、ゆっくりは、スピードを落とすこと。「速いと遅い」は反対ですから、矛盾にきこえますが、実は、両者を組み合わせることに意味があります。ほどよい速さで着実に、途切れなく、毎日続けることです。
Festina Lente.(フェスティナ・レンテ)
ざっくり言うと、一瞬の長さは、0.1秒(100ミリ秒)です。人間が聞き分けられる音のまとまりが100ミリ秒。脳の神経細胞の発火パターンを保持して意識するのに必要な時間が100ミリ秒。英語の日常会話で最もよく使われる単語の音素ひとつが100ミリ秒。その一瞬が連続して入っている、ひとまとまりの完結した行為は発話セリフです。
The smallest time unit for life.(人生の最小時間単位)
考えるとは、具体的に何をすることでしょうか?書いたり、声に出して話したことを取り入れて、別の形で出す。その連続プロセスです。まず、写すこと。写すことで、むきあって考える対象ができ、比べることができます。比べることなしに考えることはできません。エンパシームは、その循環をつくり、ひとりでプラクティスできるようガイドします。
Think like a man of action. Act like a man of thought.(行動する人として考えよ。考える人として行動せよ)
データの語源、ギリシャ語で、与えられたもの、という意味です。身のまわりの世界からじぶんに与えられたもの。五感でふれあい、わかちあえるもの、ひとつふたつと数えられるものは、データです。エンパシームは、じぶんのリトルデータ。ひと息の身体行為を写したデータです。その中に、呼吸のリズム、和らいだ姿勢、声のことばが入っています。
Hello, Empatheme. My dear little data.
脳の可塑性 (Neuroplasticity) とは「プラスチックのようにやわらかく、自ら形を変えていく力を持っている」という意味です。人間の脳には驚くほどの回復力と環境適応力があります。また、順応して慣れると気づきにくくもなります。生活に適度の変化をもたらすには?声に出してじぶんに言うことで脳に働きかけることです。
My self is flexible.
勇気に文法があるの?はい。でも文法は、本を読んで覚える知識ではありません。プラクティスして身につけるふるまいが文法です。勇気は、怖いもの知らずのことでなく、一歩を踏み出すことです。それは、「やればできる、でもやらない」じぶんに気づくこと。その一歩だけでいいの?はい、「一歩しか歩けない人」はいません。一歩を踏むことです。
I am encouraged.(勇気づけられる)
脳神経学者ベンジャミン・リベットの実験によると、人が「何かをやろう」と思った0.5秒前に、すでに神経活動が始まっているといいます。実は、私たちの日常の会話でもおなじことが起きています。ことばは1秒ほどの単位で、気づかぬうちにふるまう身体動作。実は、聞こえる前に、もう聞いているのです。姿勢が先にあるからです。
Begin to begin.(姿勢がしむける)
くりかえしは、ものごとを身につけるための必要条件です。と言うと、そのためには「がんばらないといけない」という発想になりがちです。はるかに大事なことは、くりかえされやすい状態をつくり、じぶんが導かれるようにすることです。プラクティスの真髄はクリカエシビリティ(くりかえされやすさ)。障害をへらし、 反復・持続を保つこと。