静穏の鏡

Stillness is the way. (静穏が道をひらく)

静穏の効用とは、よく聞こえること。聴覚は、視覚と違って、オフにできません。聴覚は身を守る大切な機能。でもそのおかげで、いらないものも入ってきます。だからこそ、静穏は、じぶんでつくるもの。静かな場所で、ひとりすわり、身体の力を抜くことです。エンパシームは、「静穏の鏡」になります。本当に、鏡のように、映しだす働きをします。

身についたふるまいは美しい

「浜までは海女も蓑(みの)着る時雨かな」江戸時代の俳人・滝瓢水の一句。海に入る直前でも、雨には濡れないように、じぶんの身体をいたわる海女さんの姿に、一瞬ハッとして、じんわりと共感のまなざしを抱いた様子。蓑を着る海女さんのようでありたい。身についた、ていねいなふるまい。やさしく、遠くからみまもる時に生まれる共感の心。

What you see is how you feel.

エトルリアにつながる②

エトルリアの港町のタルクィニア。D.H.ローレンスは『エトルリアの遺跡』でモンテロッツィの墳墓壁画『狩と漁の墓』の情景に入り込み、生命の躍動を細やかに描写しています。心を寄せている対象が大きく、色鮮かに際立って描かれます。現実にはこのような光景はありません。が、生きている人の真実が描かれているから躍動感が生まれます。

Less is more.(現実を減らせば、真実が増える)

エトルリアにつながる①

イタリア・トスカーナ地方はローマ帝国以前、600年に栄えたエトルリアでした。多くの文化遺産を残しましたが、その存在は忘れられています。文字で記された歴史が未解読だからです。が、近年のDNA比較分析でトルコの地中海沿岸都市から集団移動があったことが明らかにされました。トルコ人のデミルさんがこんな話をしてくれました。

We are connected in time.(じかんを超えてつながっている)

夢の話が不思議というより、不思議に思わないから夢。

夢は現実の投影された「つくり話」か?それとも、つくり話による、夢という現実か?眠っている間にも脳は働いています。つくり話は想像の産物。目をつぶって見る、自作自演の映画。いろんな人やモノが自由に出演する番組。しようとすることが不自由で思うようにならない物語。と、決めつけるわけにもいかない、予想のつかない現実でもあります。

Dreams work when you live them.(それを生きることで夢になる)

Fun to Imagine (9) [宙を舞うみかん空間の衝撃]

芥川龍之介『蜜柑』「するとその瞬間である。窓から半身をのり出していた例の娘が、あのしもやけの手をのばして勢よく左右にふったと思うと、たちまち心をおどらすばかり暖な日の色に染まっているみかんが、およそ五つ六つ、汽車を見送った子供たちの上へばらばらと空からふって来た。私は思はず息をのんだ。そうして刹那に一切を了解した。」

Everything can change in one second.(どんなことも1秒で変わりうる)

心とは山河大地なり、日月星辰なり

道元禅師『正法眼蔵』のことばから。心は山であり、河であり、大地である。心は太陽であり、月であり、星である。存在しているものすべてが心。元来、ことばはわけへだてをするもの。だから、囚われやすく、すぐわけへだてをしてしまいます。具象的な自然を、みる、きく、ふれることです。想像するという行為を、姿勢に組み込むことが必要です。

You’re not alone.(じぶんだけではない)

いったんタネに変えてつなぐ

Seeds connect life.(シードがいのちをつなぐ)

花は咲くだけではなく、実を結び、いのちをつなぎます。そのあいだの時間と空間を取り持つタネのおかげで、くりかえし、つながりをつくれます。人間も地球に登場して以来、くりかえされてきました。 ヒューマンは土という意味から来たことば。ことばは声のタネです。タネを行き交わせることで、じぶん自身とも、人の心とも、つながります。

インナースピーチ(4)声の身体運動が内語化する

声のない発話、インナースピーチ。脳内では何が起きているのでしょうか? 内語のほとんどは、声に出して話す時と同じ脳領域に発生します。脳は声に出さなくても身体感覚を引き起こします。内なることばはもともと身体の外にあったもの。声に出し、また、外部の言語世界からことばを取り入れ、つながりをつくることでことばは内語化します。

Externalize your inner speech and internalize it.(内語を外に出して身につけよ)

ネタ切れ?④ [おどろきがない?]

「あのぶどう、どうなった?」こちらです。わずか2本のブドウの木。数千つぶのぶどうができるとは!驚きはそれだけではありません。爆発的な甘さ!。ブドウの房は肺に似ています。肺は3億もの粒からできています。肺のおかげで呼吸ができ、全身にエネルギーが行き渡ります。すごいなーと、声に出し、肺に似ているなぁと、考えることができます。

Best things happen unexpectedly.(すばらしいことは予期していない時に訪れる)