道があるからふりかえれる(トレイルにゆだねて⑤)

道は、歩くだけではありません。道にそって、ふりかえることができます。道の途中で起きたことを思い出すことができます。例えば、こう考えることもできます。トレイルがあるから、歩んでいける。くりかえせる。ひと休みできる。たどりつける。ふりかえれる。やりなおせる。めぐりあえる。わかちあえる。トレイル感が身につくと楽しくなります。

You remember the trails you walked.(じぶんで歩んだ道を思い出す)

道があるからたどりつける(トレイルにゆだねて④)

道のほとんどは、まっすぐでも平坦でもありません。だからこそ、目標にたどりつくことができます。山の道をまっすぐ登るのはとても困難です。道がゆるやかに、ぐるぐると進ませてくれるからこそ、すこしずつ登っていけるのです。ふだんの生活も、道とおなじです。ものごとは、急に達成しません。すこしずつ、順に進むからこそ、上達するのです。

All you need to do is keep going.(大切なのは、歩み続けることだけ)

道があるからひと休みできる(トレイルにゆだねて③)

道があるから、ひと休みできます。道を進んでいるから、ひと休みになります。道を進んでいなかったら、ひと休みとは言いません。ひと休みは、やめることではありません。続けていくために、ひと休み。木陰で水を飲んでいると、馬にのって共に山路をゆく人に出会います。後ろ姿もさっそうとしています。急ぎすぎず、ゆっくり、しっかり、着実に。

Take a rest. And go on.(ひと休みして、行こう)

道があるからくりかえせる(トレイルにゆだねて②)

道はつながっている。ものではなく。道はたくさんある。たった一本ではなく。道は曲がっている。いつもまっすぐ、ではなく。道は反対向きにも歩ける。いつも一方向、ではなく。道は起伏がある。いつも平坦、ではなく。道は仲間と歩ける。いつもひとりではなく。道は景色の中にある。道だけではなく。道はふりかえれる。歩いて終わりではなく。

Practice is life.(プラクティスが人生きること)

道があるから歩める(トレイルにゆだねて①)

道があるから歩むことができる。道をたどっていくことで迷わずに進める。ある地点にたどりつくことができる。だんだん高いところへも登っていける。一本の道にいくつもの自由が生まれます。そして、その一本が次の道、別の道につながり、そうやって世界が広がっていきます。歩む時間が、つながりをつくり、じぶんの中に意味を生み出すからです。

A path is a way of making sense of the world.(道とは世界の意味を見出す方法)

人生にネタバレはない [いつでも変われる]

次の3つの中でどれがいいですか。(A)オチがわかっているミステリー映画。(B)結果のわかっているスポーツ観戦。(C)答えがわかっている人生。答えが全部わかっていたら生きる意味がうせてしまいます。ネタバレはつまらないはず。なのに、私たちは先に答えばかり聞きたがってないでしょうか。ひとつ正解があると思い込んでいませんか?

No surprise, no life.(おどろきのない人生なんてない)

知識はものではない(ことばによる錯覚です)

「これはパイプではない」という絵があります。文字、写真、映像。情報は現実が表現されたものであって、現実そのものではありません。私たちは、そのあたりまえのことを忘れ、現実であるかのような錯覚を抱いています。だれかに教えてもらって何かの知識をうる、言いますね。情報というものを入手することが知識だと勘違いしているのです。

Everything we see hides another thing.(見えるものが他のものを見えなくしている))

本当のじぶん? [ひとりが勇気の姿]

本当のじぶんは、こんなじゃない!そんな気持ちになることもありますね。でも、もし本当のじぶんが他にあるなら、何も悩むことはありません。暗闇にいるじぶん。ひとりでいるじぶん。だれも見ていない時のじぶんが本当のじぶんです。だれも見ていない、ひとりだからこそ。「ひとり」は勇気です。ひとりになること、ひとりでふるまう姿が勇気。

Character is who you are in the dark.(だれも見ていない、ひとりの時のふるまいが、本当のじぶん)

意味って何?① [夢は見たことに意味がある]

作家ボルヘスは言います。「よく、あなたの小説にはどんな意味があるかと聞かれます。物語そのものが意味です。物語は何かを言い表すための半分の真実ではなく、物語自体が真実なのです。」私たちは気づかぬうちに、常識的な考えに囚われ、目的が先にあるものだと考えてしまいます。この話によく似た体験があります。その典型が夢です。

The story itself has its own reality.(ストーリーを語ること自体に真実がある)

夢の話が不思議というより、不思議に思わないから夢。

夢は現実の投影された「つくり話」か?それとも、つくり話による、夢という現実か?眠っている間にも脳は働いています。つくり話は想像の産物。目をつぶって見る、自作自演の映画。いろんな人やモノが自由に出演する番組。しようとすることが不自由で思うようにならない物語。と、決めつけるわけにもいかない、予想のつかない現実でもあります。

Dreams work when you live them.(それを生きることで夢になる)