I’m sorryは「すみません」ではない(共感のことば)

すみません。I’m sorry.は、あやまる時のことば。そんなふうに覚えましたよね。でも、sorryは「ごめん」という意味のことばではなく、相手の気持ちを察した時の心の状態です。sorryの語源は「痛みを感じる」です。あやまる時でなくても、相手に心を察して痛みを感じる時。色々な使い方がありますが、原点はすべて同じです。

I’m sorry.(察するよ)

Pleaseは「してください」ではない(ことばの源は心づかい)

〇〇してください、お願いします。人に何かを依頼する時に使うことば、プリーズ。please は、気にいってもらう、喜ばせる、という動詞です。なぜ、pleaseが依頼になるのでしょうか?if it pleases you (もしよろしければ)という意味だからです。依頼内容が「もし、気に入れば」という気づかいの論理です。

Yes, please.(ぜひ!)

「ダメ・ちゃんと・はやく」の代わりに言おう

「ダメでしょ。ちゃんとしなさい。早くやりなさい。」心のどこかで、じぶん自身に言っていませんか?私たちは気づかぬうちに、じぶんのことばで、ものごとの捉え方をフレーミング(固定)しています。決めつけ・押しつけのことばが可能性を減らします。禁句の代わりのことばを声に出して言うことで、物事の捉え方を変えることができます。

Make mistakes and learn from them.(失敗して、学べ)

心は踊る(くりかえし、ふりかえり、じぶんと結びつける時に)

The Child is father of the Man.(子は人の父なり)

「三つ子の魂百まで」ということばがあります。小さい時に身につけた心は生涯続くもの。でも現実には、大人になると驚きや憧れを忘れてしまいがちです。何もせずに「三つ子の魂百まで」はありません。ウィリアム・ワズワースの詩の一節「こどもはおとなの父なり」のように、ことばに出してふりかえり、じぶんと結びつける行為があるからこそ。

人生は2秒単位でできている③ (思考の単位)

人生の大半をしめる動作は2秒毎に完結します。それは発話の時間単位、思考の時間単位です。心の中で発話することがじぶんという意識をつくります。ヘレン・ケラーは言います。「ことばで考える、ということができる以前、私はじぶんが何かを知っているということも、生きているということも、行動しているということも知らなかったのです。」

The smallest and most practical time unit for life is two seconds.(人生で実用的な時間の最小単位は2秒)

人生は2秒単位でできている② (発話の単位)

人生を線路と線路の枕木になぞらえてみます。左のレールは、心の働き。メンタルプロセスがつながっている様子。右のレールは、身体の動き。フィジカルプロセスがつながっている様子。無意識と意識の間を結ぶ代表が、発話です。両者をつなぐのはひとつひとつのセリフ。 ことばは、ひと息ぶんの発話で完結した行為になります。それは2秒の時間。

Your world is in every breath.(ひと呼吸ごとに世界がある)

人生は2秒単位でできている① (一瞬の単位)

ざっくり言うと、一瞬の長さは、0.1秒(100ミリ秒)です。人間が聞き分けられる音のまとまりが100ミリ秒。脳の神経細胞の発火パターンを保持して意識するのに必要な時間が100ミリ秒。英語の日常会話で最もよく使われる単語の音素ひとつが100ミリ秒。その一瞬が連続して入っている、ひとまとまりの完結した行為は発話セリフです。

The smallest time unit for life.(人生の最小時間単位)

「がんばれ、がんばります、がんばらなくちゃ」ではなく (Work softer)

よく言いますよね。「がんばれ。がんばります。がんばらなくちゃ。」「がんばる」ってガマンすること?「がんばろう」とすると、だんだんキツくなってきませんか?頑張らなくちゃ、と思えば思うほど、つらくなってきますよね?そもそも「がんばります」と言う時、あなたは「何を」がんばっていますか?「がんばる」具体的な行為は何でしょうか?

Work softer.(しなやかな気持ちで)

マインドフルとは、じぶん自身の友になること

マインドフルネスとは?瞑想?心身の健康法?マインドフル (mindful) とは、気づかうこと、じぶんに配慮することです。じぶん中心になることではありません。その反対です。じぶん自身に心を向けるとは、じぶんを相手にして、見まもることです。無理に意識して、がんばることではありません。じぶんを気遣うひとことを言うことです。

How am I doing?

話はさかさま [Rの音じゃなくて、運動中の音]

Rの発音はむずかしい、とよく言いますね。Rの発音?ふだん、文字に音がついていると思っていますよね。こう考えてみましょう。Rの文字に音がついているのではなく、音のまとまりに文字をわりふってある、と。舌をほんの少し引くだけで、音が変わります。Rの音があるのではなく、舌が移動する時に口の中の空間が変化して共鳴する音なのです。

Turn it the other way around.(反対向きに考えてみなよ)