エンパレットのカテゴリー Cultivate 修養

翼を信じて (Go for it!)

鳥が枝に降り立つとき、枝が折れないと信じているわけではありません。もし枝が折れたり、大きく揺れたりしたら、鳥は空へと舞い上がります。枝ではなく、じぶんの翼を信じているのです。心配ばかりしていると、飛べなくなってしまいます。何もしないうちに機会は過ぎ去ります。心配はいりません。あなたにはじぶんの力で飛べる、翼があります。

A bird trusts its wings, not the branch. (鳥は、枝が折れないことではなく、じぶんの翼を信じている)

練習を途切らせないコツ (I’m a doer.)

When a fisherman cannot go out to sea, he repairs the net.(海に出られない日は、漁師は網を繕う)

忙しくて練習ができない日がありますね。そんな日でも、大切なのは「心を途切れさせない」ことです。漁師が海に出られない日に網を修理するように、私たちの心や記憶の道具も手入れが必要です。ほんの短い時間でも、一言を思い出して声に出す。それが「練習と練習の間あいだ」を埋めてくれます。たったひと言を声に出すだけで、それができます。

ふるまいで変われるじぶん (それ以外にはない)

人間の入力系は何種類もありますが、出力系はひとつです。毎日のように出力することは、定型のループとして自動化(無意識化)されます。そこで 重みづけもつきます。重みづけが変わるようにじぶんをしむけてあげれば、見える世界は変わります。外の世界は変えられないけれど、じぶんの心は変えられます。考え方で世界は変わるということです。

You have power over your mind, not outside events.(外の世界は変えられないけれども、じぶんの心は変えられる)

鏡にうつるじぶん (2) [そのじぶんを見るじぶんがうつる時]

鏡にうつるじぶん(1)[意外な事実の発見] の続編です。鏡は、物理現象だけではなくて、認知現象。そして、脳と身体の習慣。鏡に映っているのは、むきあっているじぶん。そこで、もう一枚、隣に鏡を置いてみると何が見えるでしょうか?鏡の中の鏡の中のじぶんと、それをながめているじぶん。他者から見えるじぶんと、じぶんでむきあうじぶん。

What’s left?(何が残っている?)

動機ではなく、抱負こそ。(Aspiration matters most.)

動機(モチベーション)は、必ず減衰します。燃える火も炭をくべないと続きません。そして新鮮な空気がいります。炭自身のじぶんが燃え続ける手入れと、ねがう心をアスピレーション (aspiration)と言います。ねがいを、呼吸のように、身につけることです。「抱負」ということばがあります。ねがいを、胸に抱き、背に負うことです。

Aspiration matters most.(思いを抱くことがいちばん大切)

素の力をひきだそう (Keep it simple)

『論語』の学習では、素読が基本でした。声に出して、ことばを読む。繰り返し、自分の声で出力することで、身につけるのです。文章の解釈、つまり「正解」を教わるよりも、まず、自分の中に取り込むこと。取り込んだ「声ことば」は自分の一部になります。そうして、いつでも引き出せるようにすることが「まなびの土壌」になるのです。

Keep it simple.

フランクリンの修養ツール

課題とする徳目を選び、毎晩それに反する行為がなかったかをふりかえり、できなかったことを印にして数えるのがフランクリンの修養法。まず、具体的な行為をかみ砕いてふりかえることからです。エンパシームは、静穏のひと時をつくり、じぶんのことばを声に残します。そのじぶんを後からふりかえれます。フランクリンの修養ツールになります。

Count your actions.(じぶんのふるまいを数えよ)

じぶんを聞くふるまいが大きな力になる

脳内の情報処理は、脳梁(のうりょう)を通すことが必須です。声に出すことによって、右脳と左脳の情報の伝達を行っている脳梁を鍛えることができます。声に出すと全身を活かす効果があるのです。古来より、語り継がれてきた先人のことばがたくさんあります。気に入ったことばを声にして、それをじぶんに向けると想像や連想が浮かんできます。

Your voice matters so much.

いそがなくたっていいんだよ

大切な「声ことば」の種をまく人は、じぶんです。ありのままの、何もないそのままの、じぶんの、ふるまい。それだけが、じぶんのみちをつくります。小さく、みじかく、ゆっくりと。やわらぐふるまいの場をおこすと、自然にゆだねるひとときが生まれます。その時、じぶんに寄り添うことばを出してみましょう。大切なのは、しっかり歩くこと。

Slow down.(いそがないで)

楽にして Relax. Let it go.

ヨガとはサンスクリット語の「くびきに馬を結びつける」ということばに由来します。太古から人間にとって「何もしない」ことは、とてもむずかしいことのようです。頭であれこれ考え出してじぶんがどこかへ行ってしまわないように、この時・この場に「心と体を結びつける」のです。体の力を抜いて気を楽にすると「何もしない」行為になります。

Relax. Let it go.(じぶんを楽にして)