Empathemian, Stevens Creek, California

スティーブン・キングさんの小説は、数多くの映画になっています。

じぶんの仕事は、けずること、ほりだすことである。

キングさんは「キーボートの削除キーを押す時間を足すと、人生の7年半にも達する」というエピソードを語っています。

私たちも、ふだんは気づかずにいますが、キーボードで何かを執筆する時に使うのは、スペースキー(間をいれる)と削除キー(さかのぼって削る)が圧倒的に多いのですね。

つくることは、けずること、みがくこと。
文字どおり、書いてはけずり、書いてはけずり。
けずっている時間がいちばん長い。
それは、間違えからなおす、というよりも、書くという行為そのものが、考えをけずっていくことなのです。
じぶんの身体から、いったん出して、それをへらし、まとめ、いでいくこと。

キングさんは、続けてこう言います。

素材が大事。素材を掘り出すこと。

はっきりとした構想が、先にあるのではなく、素材を掘り出して、それを活かすことで、構想になっていく。

私たちの、ふだんは気づかにいますが、こんな場面もおなじですね。

ママ、今日の夕食なあに?
そうね、今日はとうふがたくさんあるから、ゴーヤチャンプルにしましょうか。
それとも、マーボー豆腐がいいかしら。

ぼんやりとした方向性と、素材を活かそうと思う心。
そして、やりながら、へらし、削っていく作業。
どんなプラクティスも、とりだして、活かすことが大切なのですね。

Less is more.
けずり、へらすことで、深まる。

「Less is more(4) 制約の回数」

出典・参照:Stephen King 『On Writing』、スティーブン・キング『書くことについて』

スティーブン・キング