Empathemian 『Less is more; more is less』

Write less, say more.(簡潔にすれば、より多く伝わる)

作家アーネスト・ヘミングウェイは、簡潔な表現の独特なスタイルで知られます。

エンパレット「プラクティスのしやすさ」で紹介した「読みやすさの指標 Readability」で測ると、『老人と海』の読みやすさは、Grade 4(小学校4年生)です。

・文を短くする
・簡潔なことばを使う
・余計なことを省く

これだけなら、だれでもできそうです。
ところが、そうはいきません。
なぜでしょうか?

ただ、短く書く、ということは、できないものなのです。
短く書くとは、削ることです。
いったんアウトプットしたものを捨てることです。

減らすプラクティスがいるのです。
そして、そのプラクティス回数を増やすことです。

less(簡潔にする)とは、more(もっとプラクティスがいる)ということ。

それだけでしょうか?

いいえ、制約がいります。
文字数制限はそのひとつですが、それでもつい長くなってしまいます。
物理的な紙面が制約になっていることが、手助けになります。

ただ短くするだけでは、すばらしい内容を伝えることにはならないのでは?
いいえ、削る、省く、捨てるという行為のくりかえしの中に、世界のすばらしさを伝える姿勢ができます。

The short answer is doing that thing.(端的に言うなら、まずそれをやってみることだ)

どうしたらうまくなるのだろう?

それをやってみることだけ。
すべてに通じる話ですね。

In order to write about life, you must first live it.(人生について書くには、まず生きなければならない)

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参考:Ernest Hemingway『The Old Man and The Sea』
Hemingway Editor