
Less is more.(少は多なり)
何かを減らすことで、多くなる。また、何かが増えることは、何かが減ることでもある。この less = more という等式について、少し考えてみましょう。
数量的に何を減らすのでしょうか?
身にあまる量、入りきらない数。速すぎるスピード。
早すぎるタイミング。これらを少なくすることです。
質的に少なくすることは何でしょうか?
うるさすぎ、飾りすぎ、構えすぎ、考えすぎ。自分の都合中心すぎ。これらを減らすことです。
すると、何が増えるのでしょうか?
感じられる回数が増える。実感の時が増える。つながり、結びつき、共感が増える。機会が増える。
じぶんのサイズ・じぶんのリズムを超えている物事を減らすことなのです。小さい時から「短い時間でたくさんする」ことが「物差し」の社会で、知らず知らず、じぶんの本当の単位がわからなくなっているのです。
ミニマル(Minimal)ということばがあります。これは、ミニマム(最小)とは違います。
余分のない、不可欠なサイズに制限することで、持ち味を最大限に引き出すという意味です。
日本語にも、似た意味をもつことばがあります。
小さな手紙のことを「書簡」と言いますが、「簡」という字は、手のひらサイズの、コンパクトな、小さいという意味です。
手のひらサイズに制限することで、余計なことが省かれ、いちばん大切なものを選びやすくなります。
小さな[ いま ] という、わずかなひと時に、静かに、ゆっくり、みじかく、素直・素朴、シンプルなふるまいをするだけで、エンパシームが増えます。
エンパシームが増えることは、不要なものが減ることです。
ぜひ試してみてください。これはじぶんにしか、体験できないことなのです。
Less is more, more is less.
出典・参照:『英プラ』 トレイル 2 (47) Less is more.