The Beatles『Rubber Soul』

Keep it simple.

ビートルズの曲に『Norwegian Wood』という曲があります。

この曲は、はじめからおわりまで、メロディがふたつしかありません。

メインのメロディが少ないヒット曲はたくさんあります。

でもこの曲は、イントロも、間奏も、エンディングも、はじめからおわりまで、ふたつのシンプルなメロディだけ。それが交互にくりかえされるのです。

Norwegian Woodは、「ノルウェーの森」ではなく、ノルウェーの家具です。

物語風の歌詞に挿入されたセリフです。

Isn’t it good, Norwegian wood? (ノルウェーの木材よ、素敵でしょ?)

インドの楽器シタールもおなじメロディを奏でます。歌詞も演奏も、ふたつのメロディにあわせるだけ。 そこに、ボーカルのジョン・レノンの声が響きます。

Less melody, more impression.(メロディを限ることで、響きが増す)

単純なメロディが繰り返されるから、響くのですか?

いえ、胸に響く歌だから、心に刻まれます。

そして、何十年も聞いて、ある日ふと、メロディがふたつしかないことに気づくのでしょう。

曲に惹かれて、そんなことにも気がつかないくらい。

作(文・挿絵・声にだすことば・声):坂口立考
出典・参照:Norwegian Wood (This bird has flown)「The Beatles Official Artist Channel Youtube」
以下のエンパレットノートなど。