手持ちの力で生きていく|スピノザのコナトゥス
スピノザは、「人間の本質は、その人の自然な力が発揮されることである。」と言います。そして、「どのように生きよ」という道徳や教育よりも、じぶんが手持ちの力で生きることを倫理として説きました。私たちには、相手と同じような存在であるという感覚、他者に共感できる力があります。それは制約の中でこそ活かすことのできる最大の力です。
You’ve got the power!(すでにその力があるんだよ)
スピノザは、「人間の本質は、その人の自然な力が発揮されることである。」と言います。そして、「どのように生きよ」という道徳や教育よりも、じぶんが手持ちの力で生きることを倫理として説きました。私たちには、相手と同じような存在であるという感覚、他者に共感できる力があります。それは制約の中でこそ活かすことのできる最大の力です。
You’ve got the power!(すでにその力があるんだよ)
ロジャー・フェデラーさんは、こう言います。「どんな選手も、毎週、勝てるわけではない。調子の出ないときはいくらでもある。でも、何も心配はいらない。じぶんの練習にもどればいい。失うものは何もないよ。」他に何ができるかい?とじぶんに聞くだけで、そのことばが強い味方になります。気が和らげば、平静な状態にすぐ戻れるのですから。
Get back to work. What else can you do?(ふだんにもどればいい。他に何ができる?)
人間の体を構成する細胞は60兆個ですが、微生物は腸内だけで100兆個。腸内はサンゴ礁のような生態系 (マイクロバイオータ)です。腸の活動は、気分やふるまいと相互に作用しています。腑におちるとか、ガッツフィーリング(腸の感覚)ということばがありますが、頭で考えてもわからないことを「腸のじぶん」は知っているのです。
Trust your gut.(じぶんを信じて)
くりかえしは、ものごとを身につけるための必要条件です。と言うと、そのためには「がんばらないといけない」という発想になりがちです。はるかに大事なことは、くりかえされやすい状態をつくり、じぶんが導かれるようにすることです。プラクティスの真髄はクリカエシビリティ(くりかえされやすさ)。障害をへらし、 反復・持続を保つこと。
Do it over and over.(それを、何度もくりかえす)
道元禅師『正法眼蔵』は、四つの行いを説きます。布施(ふせ)見返りを求めない。愛語(あいご)やさしいことばをかける。利行(りぎょう)自分を忘れて人に尽くす。同時(どうじ)わけへだてをしない。愛語は今できます。人からかけてもらった、やさしいことばを思い出して下さい。そのことばを声にして発するのです。驚くほどの力があります。
Thanks you. (ありがとう)
標識Yieldは「路をゆずれ」です。ゆずるとは待つことです。待つとは、相手にじぶんの時間をあげること。ところで、Yieldは、生み出す、もたらす、実を結ぶ、という意味の動詞でもあります。投資・貯蓄の用語として「利回り」、ものづくりでは「歩留まり」。ゆずる行為ともたらすという現象が、ひとつのことばで 表されるのです。
Your practice yields seeds.(プラクティスをすると、タネができる)
小脳の大きさは脳全体の10%ですが、ニューロンは大脳の140億に対して1000億。大脳皮質の指令にそって身体筋肉の微細な動きを調整します。言語でも、リズム感と発音の身体記憶など重要な役割を果たします。小脳をトレーニングするには?絵を見て想像し、セリフを演じることです。イメージとリズムをつなぎ、耳と目の連携を強めること。
草間彌生さんは、じぶんを苦しめる幻覚や強迫イメージを、水玉や網にして表し続けました。消すのではなく、カタチにして、関係を変える。草間さんは「self-therapy」と呼びます。表すことは、芸術家だけのものではありません。声にする、書く、描く、つくる。克服とは新しい意味を生み、じぶんと世界との関係をつくり直すことです。
My life is a dot lost among thousands of others.(私の人生は、無数の水玉の中のひとつ)
ひらきなおる。思い切ってやってみる。そのために、じぶんの成功体験をことばにして持ち運びましょう。Dare to Ride。初めて自転車に乗れた日も、転んでは立ち上がるくりかえしが、身体にバランスを刻み込みました。どうすれば乗れるか説明できなくても、身体は覚えています。心配いりません。動けば、身体が覚えてくれます。
Dare to ride.(思い切って乗ってみる)
創作とは、よい結果をめざして数を重ねることではなく、まだ何になるかわからない、未知ににじぶんを向け、「1」を重ねることです。エド・シーランは、320曲から13曲を残した結果ではなく、その一曲一曲を生み出す時に「Dare to suck」とじぶんに声をかけます。下手でもいい。そのひと言が、未知へ踏み出す原因をつくります。
Dare to suck.(下手をさらせ)