愛語には驚くほどの力がある

道元禅師『正法眼蔵』は、四つの行いを説きます。布施(ふせ)見返りを求めない。愛語(あいご)やさしいことばをかける。利行(りぎょう)自分を忘れて人に尽くす。同時(どうじ)わけへだてをしない。愛語は今できます。人からかけてもらった、やさしいことばを思い出して下さい。そのことばを声にして発するのです。驚くほどの力があります。

Thanks you. (ありがとう)

Yieldって?|ゆずる・あげる=生み出す・もたらす

標識Yieldは「路をゆずれ」です。ゆずるとは待つことです。待つとは、相手にじぶんの時間をあげること。ところで、Yieldは、生み出す、もたらす、実を結ぶ、という意味の動詞でもあります。投資・貯蓄の用語として「利回り」、ものづくりでは「歩留まり」。ゆずる行為ともたらすという現象が、ひとつのことばで 表されるのです。

Your practice yields seeds.(プラクティスをすると、タネができる)

イメージとリズムの強い連携づくり|耳と目の結婚④

小脳の大きさは脳全体の10%ですが、ニューロンは大脳の140億に対して1000億。大脳皮質の指令にそって身体筋肉の微細な動きを調整します。言語でも、リズム感と発音の身体記憶など重要な役割を果たします。小脳をトレーニングするには?絵を見て想像し、セリフを演じることです。イメージとリズムをつなぎ、耳と目の連携を強めること。

克服とは、新しい意味をつくること|草間彌生・水玉と鏡

草間彌生さんは、じぶんを苦しめる幻覚や強迫イメージを、水玉や網にして表し続けました。消すのではなく、カタチにして、関係を変える。草間さんは「self-therapy」と呼びます。表すことは、芸術家だけのものではありません。声にする、書く、描く、つくる。克服とは新しい意味を生み、じぶんと世界との関係をつくり直すことです。

My life is a dot lost among thousands of others.(私の人生は、無数の水玉の中のひとつ)

カギは未知へのひとり言にある ②|だれにでもある成功体験—Dare to Ride

ひらきなおる。思い切ってやってみる。そのために、じぶんの成功体験をことばにして持ち運びましょう。Dare to Ride。初めて自転車に乗れた日も、転んでは立ち上がるくりかえしが、身体にバランスを刻み込みました。どうすれば乗れるか説明できなくても、身体は覚えています。心配いりません。動けば、身体が覚えてくれます。

Dare to ride.(思い切って乗ってみる)

カギは未知へのひとり言にある ①|Dare to Suck—Ed Sheeran

創作とは、よい結果をめざして数を重ねることではなく、まだ何になるかわからない、未知ににじぶんを向け、「1」を重ねることです。エド・シーランは、320曲から13曲を残した結果ではなく、その一曲一曲を生み出す時に「Dare to suck」とじぶんに声をかけます。下手でもいい。そのひと言が、未知へ踏み出す原因をつくります。

Dare to suck.(下手をさらせ)

Young woman wearing a gray t-shirt and denim overalls brushing her teeth with a white toothbrush.

じぶんを動かすしくみ|Self-Agency ⑦ 自走(明日につなぐ)

プラクティスは、やったら終わりではありません。終わりまでていねいにし、練習と練習の「あいだ」も大切にする。ことばを思い出し、後でもう一度声にすることで、覚えたことを必要な時に取り出しやすくします。内なる声も使いながら、今日の体験を明日へつなぐ。その小さなくり返しを毎日のしくみにすると自走する力が少しずつ育っていきます。

Keep it with you. (そのまま、持っていく)

Woman seen from behind holding a smartphone with a messaging app open, typing outdoors in a park.

じぶんを動かすしくみ|Self-Agency ⑥ 自覚(じぶんに気づく)

「わかった」と思っても、たいていはまだぼんやりしています。「わかった気」で体験を流さず、じぶんの軌跡をたどって反芻する。気づいてから書くのではなく、一行書くことで気づきやすくする。さらに、気づきやフィードバックを次の行為に返し、またふりかえる。この循環を重ねることで、じぶんのふるまいが見え、自覚が育ちます。

Write one line. (1行しっかり書く)

Girl wearing a light sweater and denim overalls taps a smartphone screen with a surprised expression on a wooden table.

じぶんを動かすしくみ|Self-Agency ④ 自省(ふりかえる)

気づかなくても、私たちには先を急ぐクセがあります。早く終えようとすると体験が定着する前に次へ進んでしまいます。自省とは、今やったことに戻り、ていねいにふりかえること。じぶんの声を聞き直し、その場でお手本と比べると、「なんとなく違う」が「ここが違う」に変わります。そのくりかえしで、じぶんでは見えなかった違いに気づけます。

Listen to your voice. (じぶんの声を聞く)

Young girl wearing a white T-shirt and denim overalls sits at a table, speaking with expressive hand gestures indoors.

じぶんを動かすしくみ|Self-Agency ③ 自信(やってみる)

自信がない。でも、そもそも何回やったでしょう。まだ失敗すらしていないのに、失敗を先回りして避ければ、できるようになる機会まで失います。自信は、やる前にあるものではありません。まず一回やってみる。思うようにいかなくても、予想が経験に変わります。演じて、くり返す。その一回一回が、じぶんでできる自信の原因になります。

You haven’t even tried it once. (まだ、一度もやってみていない)