Empathemian, inspired by the last edition of The Whole World Catalog, 1974

Stay hungry. (求め続けよ)

Stay foolish.(利口になるな)

スタンフォード大学を卒業する若者の門出に、スティーブ・ジョブさんがはなむけたことばです。
スティーブさんは、19歳で出会って以来、30年以上、ねがいのことばとして大切にしたと言います。(*注1)

どんな人生にも必ず困難があります。
「あきらめない」唯一の方法は、じぶんがすることを愛することだと、スティーブさんは言います。

心から好きなことでなければ、困難を乗り越えられません。
でも、利口になると、困難であきらめてしまいます。
誰だって満ち足りてしまえば、わざわざ困難に向きあおうとしません。

あきらめてしまえば、愛することも見つからないでしょう。
なぜなら、毎日することが、愛することだからです。

「あきらめるな」ということば。
その大切さはだれにでも想像できます。
でも、困難が訪れた時に、だれがそのことばをじぶんに向けてくれるのでしょうか?

それどころか、心が折れそうになってから「あきらめるな」と言われても、間に合いません。

「あきらめない」の実現方法は、毎日の心得の中にしか、ありません。
“Stay hungry, stay foolish.”ということばが、心が折れないように、じぶんをしむけてくれた、という
スティーブさん渾身のメッセージなのです。

Stay hungry. なぜなら、満ち足りたと思ったら求めなくなってしまうから。
Stay foolish. なぜなら、じぶんの損得ばかりに利口になると、困難がくれば、必ずあきらめることになるから。

ネットで「あきらめない」という知識を探しても、折れない心をつくってはくれません。
じぶんが心から愛せるものを、だれかが代わりに探してくれるわけではないのです。

じぶんで、じぶんの心をしむけることです。
それは、出会うことばを、じぶんの心に身につけて毎日を生きることに他なりません。

だから、そのことばを、声に出して言うのです。
そして、そのことばが、じぶんの心に届いているか、確かめること。

それが、毎日を生きる糧になり、心得になります。
愛することとの生涯の出会いは、じぶん自身の日々のひと声の中に、すでに宿っているのです。

Love what you do.(じぶんのすることを愛せ)

出典・参照:以下のエンパレットなど

(*注1)Stewart Brandによる『Whole Earth Catalog』の最終号(1974)の背表紙に載せられたことばです。探検ヒッチハイクを思わせる朝の田舎道。スティーブさん19歳の時です。

点を結ぶ線になれ (Connect the dots.真の意味)

All you need is love 誤解を超えて (4)遍界不曾蔵

Steve Jobs’ 2005 Stanford Commencement Address

スティーブさんの生き様とメッセージが145のセリフに凝縮されています。

その中にあることば。

You’ve got to find what you love. (愛することを探さなくてはいけない)
Keep looking until you find it.(探しあてるまであきらめない)
Don’t settle.(やめないこと)
You are already naked.(人間は必ず死ぬ。今さら、何を恐れるんだい?)
Have the courage to follow your heart and intuition.(じぶんの心に従う勇気を)