Empathemia『手入れで思いのタネが育つ』

Take care of your seeds.(手入れをしよう)

エンパレット「思いのタネをまく」シリーズの最終回④をお届けします。

これまでの話①②③をまとめると:

① 思いのタネをまく 「どうやって?」

エマーソンのことば「思いのタネをまく」。思いのタネをまけば、それが行動になり、習慣になり、心の路になっていきます。でも何もしないと「いいことばだなぁ」のままになってしまいます。どうしたら本当に「思いのタネ」をまけるのでしょうか?それは、一体、何をすることなのでしょうか?静穏の中に思いのことばを声に出すことです。

② 思いのタネをまく「どこでつまづく?」

「タネをまけば、芽がでるよね。花も実も、きっと咲くね。」と、素直に感じられる心。素直にうけとめて、やってみればよいのですね。ところが、「素直になる」ということが、じつは、いちばんむずかしいことなのかもしれません。なぜかというと、つい、やる前から「そんなことしても、ムリ、ムダ」ということのほうに気をとられてしまうからです。

③ 思いのタネをまく「じぶんというタイムマシーン」

若い時に、思いのタネをまけばよかった。過去は変わらない。いいえ、じつは、だれにでも、すでに「まいていたタネ」があります。それに気づいていなかった(いまでも、気づいていない)、それが眠ったまま(あることを知らない)だけ。さかのぼって思いのタネをまくことが、できるのです!じぶんというタイムマシーンを生きているのですから。

エンパシームは、思いのタネを育てるカプセルです。
カプセルの中に、あなたの、小さなふるまいのじかんが入っています。
声のことばと、小さな、じかんんと間[ま]が入っています。
それは、未知の可能性です。

エンパレットは、きっかけをつくり、つながりをつくるガイドです。
エンパシームへのいざない、みちびき、ガイドとなるストーリーを毎日、配信しています。(注1)

どんなきっかけ?

・そんな捉え方もあったのかと、じぶんの見方が変わる、きっかけ

・そんなことができるのか?と、じぶんで勇気をつくる、きっかけ

・じぶんにもそんなことができるんだ、と「未知のじぶん」の可能性に、気づくきっかけ

・じぶんとおなじように、ささやかな努力を続ける人たちと、思いと姿勢をわかちあうきっかけ

「きっかけ」は、タネをまくことです。

エンパレットは、ストーリーの中に、ヒントのタネがまかれています。
ヒントを得たら、そのままでおわりにせず、それをひと言のセリフにかえ、タネにして、まきましょう。

かんたんです。
ひとつぶのエンパシームをおこせば、その中に、タネをまくことになります。
ひと言をじぶんにむけて、声のセリフ(シード)をまくのです。(注2)

タネはまかなければ、芽がでません。
ひとつ、タネをまけば、かならず、チャンスが生まれます。

間をつくることが、手入れになる

ひとつだけ、大切なことは、手入れをすることです。
まきっぱなしではなく、小さな手入れがいるのです。

それは気づくことです。
気づくためには、じぶんをみちびくこと(姿勢をつくる)です。

そのためには、人の助けをかりること(手本や手助けを利用する)。
そして、じぶんもおなじように、人への助けをすることです。

いっぺんに、あれこれする必要はありません。
じぶん自身に気づくような、ささやかなふるまいでよいのです。

たとえば、じぶん自身の姿勢に気づくには?

こんな表現をしますね。

・ていねいに、あつかう

・真剣に、むきあう

・心をこめて、おこなう

・一生懸命、努力する

・大切に思って、ふれあう

どれもみな大切なことばの響きがあります。
ところが、どんなにじぶんで「そのつもりだ」と言っても、じぶんでじぶんの姿勢は見えません。

身体の姿勢も、心の姿勢も、じぶんでは、見えません。

「姿勢」は、どこに現れているのでしょうか?
エンパシームには、何が写っているのでしょうか?

たとえば、エンパシーム「あゐてにふすいま」と、ひと時の流れをつくり、こんなひと言のセリフを言ったとします。

Let’s sow a seed.(思いのタネをまこう)

ふだん、このセリフを言うのに、3秒もかかりません。
エンパシームの流れにそって、ひと言の前後に、ひと息ほどの間合いをいれます。

すると、しぜんに、大切なことばに、じかんをかけていることになります。

「日々の手入れ」とは、声のことばをまく前後に、ほんのすこし間をいれることです。
じかんをかけることが、手入れになります。
なぜならそれは、「ていねい、真剣、大切、心をこめる、一生懸命」に、ふさわしいふるまいになるからです。
それらは、エンパシームの中におさまる、小さな間になって現れるのです!

わずかなじかんをかけることが手入れ。(注3)
そのようにふるまう、手入れによって、思いのタネが芽生えます。

「思いのタネをまく ① どうやって」にもどる

「Festina lente ④ ゆっくりすることで、深くなる学び(上達の秘訣)」

「ALL YOU NEED IS LOVE 誤解を超えて (4)遍界不曾蔵」

出典・参照:「毎プラ てびき」、「英プラ てびき」

(注1)エンパシームアプリでは、毎日、新しいエンパレットの配信があります。エンパレットは、気になること、興味のわいたことなど、自由にいろいろ探索できる、エンパシームサイト内にある、ストーリーのライブラリーです。

(注2)毎プラは、エンパシームの手本を毎朝配信し、その中にエンパレット形式のストーリーと、いくつかのシードの手本をお届けするサービスです。コンタクトフォームよりお申し込みいただければ、無料でご利用になれます。

[毎プラ]修養編 トレイル

「習慣は、小さなプラクティスのしくみ」(毎プラガイド)

エンパシームは、人間のアート(作法)に、修養のためのテクノロジーを組みこみ、プラクティスをガイドするしくみ。エンパレットもしくみの一部です。

(注3)「じかんをかける」について。たとえば、人間の呼吸は、1回4-5秒です。
エンパシーム「す」をひとつつくる(息をゆっくりはく)と、しぜんに10秒ほどの、じかんをかけることになります。
「す」を入れることで、じぶんが出した声ことばの手入れになります。
ふだんの生活では、そのように小さなじかんをかけることが、なかなかできません。
ぜひ、エンパシームをご利用ください。