「メンタルが強いか、弱いか」ではない|Resilience ②
「メンタルが強い」とは、勝敗という結果だけを評した比喩にすぎない。勝てば強いと言われ、負ければ弱いと言われる。結果から原因がつくられ、負けた者は弱い人にされてしまう。だが脳には攻めると避けるの二つのモードしかなく、日々のプラクティスがその切り替えを左右する。育てるべきは強いメンタルではなく、立ち直るプラクティスである。
Stay on.(そのままで)
「メンタルが強い」とは、勝敗という結果だけを評した比喩にすぎない。勝てば強いと言われ、負ければ弱いと言われる。結果から原因がつくられ、負けた者は弱い人にされてしまう。だが脳には攻めると避けるの二つのモードしかなく、日々のプラクティスがその切り替えを左右する。育てるべきは強いメンタルではなく、立ち直るプラクティスである。
Stay on.(そのままで)
折れない、負けない、あきらめない。すべて結果をあらわすことばです。私たちは、その結果を先に掲げ、そこへ向かおうとします。でも、順序は逆です。レジリエンスとは、崩れないことではなく、崩れたところから、ふだんのじぶんへ戻る力です。必要なのは、戻るためのプラクティスです。かんばることばの前に、まず戻ることばを持つことです。
Practice returning.(戻ることをプラクティスする)
勝負は相手に負けるのではありません。Approach(向かう)からAvoidance(避ける)へ切り替わった瞬間に負けが始まります。Approachではドーパミン、Avoidanceではコルチゾールが優位に働き、この二つのモードは同時に成り立ちません。スキルだけではなく、それを発揮できる「状態」が勝負を決めるのです。
Get back to your practice. (いつものじぶんに戻れ)
絵本『カエルのおでかけ』。カエルにとっての「いいお天気」は雨の降る日です。カエルの気分になると見える世界。いったん「さかさま」になってみると、物事は意外によく思えてきます。心が軽くなります。私たちの日常にもにたようなことが、たくさんあります。声に出して言ってみると、その声がひびいて、ただのあべこべではなくなりますよ。
Try the other way round.
道元禅師の『正法眼蔵』に、「前後際断」ということばがあります。起きている時と寝ている時では、時間と存在のあり方がちがう。冬が春になるのではなく、春が夏になるのでもない。冬には冬のあり方、春には春のあり方がある。生もその時のあり方である。死もその時のあり方である。その時は、その時としてある。今という時を生きているのです。
Death is within life. (死は生の内側にある)
The heart is counting up, not down, until the final beat.(鼓動は、カウントダウンではない。いのちがたたまれるその時まで、数えあげている)
まなざしがことば。手の温もりがことば。指に入れる力がことば。うなづきの間がことば。耳を澄ます静けさがことば。声をしぼり出す息がことば。口を動かす気配がことば。ことばが届いたとわかる仕草がことば。半身が動かないことでも、声が出せないことでもない。いま向きあっているのは、持てる力を使い尽くし、今の生き方で生きている母の姿。
Life enfolds.(いのちは、内側へたたまれる)
脳はスポンジ。ネガティブな体験をポジティブなことよりも容易に吸収する傾向があります。 脳科学は、15秒ぐらい、よいことに浸る・味わうことで、このバイアスを克服できると言います。味わう?15秒?毎プラの意味 (1)毎日、ひとつずつ (2) my(じぶん自身の)(3)マイクロアクション(小さなふるまい)と関係があります。
Take 15 seconds to savor.(15秒かけて、味わう)
氷河期のアルプス。フランスのショーヴェ洞窟一帯は多くの動物と人間が暮らしをともにできる、氷の谷間でした。壁画の描かれている洞窟は、入り口から何百mも入った奥まったところにあります。動物を描くということは人間の精神にとって根源的なこと。生きているものを描くことは精神的な営み、心のできごとです。人間は昔から、心の人なのです。
We are mind.(人間は心の存在)
「いのちがあるから、生きている」と思っていますよね。実は、いのちがあるから生きているのではなくて、生きているから、そのことを「いのち」と呼ぶのです。生きるとは、じぶんも含めた、周囲の環境全体のこと。いのちは、生きているじぶん。ふれあいをつくる、じかんをつくる。そうやってcreativeであることで、いのちになるのです!
Life is a Verb.(生きるとは、ひとつの動詞)
想像力とは、異質なものをイコールでつなぎあわせること。ひらめきは、五感を結いあわせるような営み。さかさまにすると気づきます。「古池や 蛙飛こむ 水の音」の誤解にも。長谷川櫂さんは、このように説きます。「芭蕉は、蛙が飛び込む音を聞いて古池を思い浮かべた。古池は「蛙飛こむ水の音」が芭蕉の心に呼び起こした心の世界である。」
Inspire all your senses.(五感を澄まして)