I’m flying.(飛んでいる!)

「私は六歳の頃から、もの形を写しとる習慣があり、
50歳の頃から数々の図画を発表した。
だが、70歳より前に描いたものは、取るに足らないものであった。」

73歳になってさまざまな生き物の形や、草木の成り立ちをいくらかは知ることができた。
86歳になって、ますます腕は上達し、90歳ともなると奥義を極めた。

100歳を超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう。
長寿の神よ、私のことばがいつわりでないことを、ご覧ください。

葛飾北斎、絶筆の作品『雪中虎図』。
88歳で描いた、じぶんの姿です。

Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration.(天才は、1%のひらめきと99%の汗)

そもそも、天才とは、人間個人の能力のことではないのでしょう。
その人の生涯を通して育ってゆく、天のタネ。

ひらめきを活かせるだけの、くりかえしと持続量がいります。
人間が授かっているタネを育てられる力。

それにしても、なんと不思議な世界でしょう。
見ているうちに、もう、雪中に飛翔する虎になっています。

出典・参照:飯島虚心『葛飾北斎伝』、Wikipedia「Tiger in the snow」

Katsushika Hokusai (1760–1849), Tiger in the snow. Hanging scroll, ink and colour on silk, 1849. Private collection, USA.

Tiger in the snow

絵に映る心 [誤解されてきたヴァン・ゴッホ]

マティスさんの葉っぱ [勇気がオリジナルをつくる]

一枚の葉っぱになる