地球になる、サッカーボールになる。
クロトーさんが発見した分子「バッキーボール」は、炭素原子60個でできた32面の、ナノ・サッカーボール。サッカーボールとバッキーボールの大きさに比は、地球とサッカーボールの大きさの比と同じです。もし、じぶんがバッキーボールだったら?じぶんが地球だったら?相手の身になる想像をすると、結びつきができ、親しみがわきます。
Say, I’m the earth.(じぶんが地球だとすると?)
クロトーさんが発見した分子「バッキーボール」は、炭素原子60個でできた32面の、ナノ・サッカーボール。サッカーボールとバッキーボールの大きさに比は、地球とサッカーボールの大きさの比と同じです。もし、じぶんがバッキーボールだったら?じぶんが地球だったら?相手の身になる想像をすると、結びつきができ、親しみがわきます。
Say, I’m the earth.(じぶんが地球だとすると?)
宮沢賢治『インドラの網』と早田文蔵の描いた華厳経の「高次元分類ネットワーク」インドラの網とは、無数の宝珠(ほうじゅ)が結びあい、ひとつひとつがたがいに映しあうという、大乗仏教(華厳経)の宇宙観を表すメタファです。私たちは、インドラの網のようにつながった「共感の宇宙」に生きています。夜の大空を見上げるだけで実感できます。
We are the network.
中国の古典『荘子』に収めらた「知魚楽」のエピソード。魚の気持ちがわかるか?は、他者の気持ちがわかるか?と同じ質問です。はい、察することができます。私たちには、目に見えないものを感じようとする力、じぶんと結びつける力が備わっています。共感の力です。科学の探求も目に見えないものに、親しみを感じるようとすることが大切です。
小さなもの、目に見えないものに、心をひらこう。
Open up your heart.
パーソナルコンピュータの父、アラン・ケイさんのことば。未来のことはだれにもわかりません。だからこそ、未だだれも知らないものをつくれば、それが未来につながります。発明とはすでにある問題を解決するアイディアではありません。もしこんなことができたら、それで解決できることがある、というふうに想像して実際につくってみることです。
The best way to predict the future is to invent it.(未来を予想する最善の方法は、その未来を発明すること)
何かをする力は何かをしない力にある(アリストテレス)。「何かをしない力」を物語るエピソードです。人間の嗅覚は、100万分の1という小さな単位でも臭いの元を感知します。でも、それは、ほかのことは何もしないで、静かに、ひと息の「間」をいれることによって、働きます。
Slow down.(ゆっくり)
私たちはふだん、「悲しいから泣く、怖いから震える」というふうに考えますね。ところが実際には「泣くから悲しい、震えるから怖い。」というプロセスがあるのです。脳は末梢神経とつながったシステムであり、身体の一部です。身体は環境との相互作用によって働きます。心が行為に影響し、また逆に、行為が心(気分、情動)に影響するのです。
If you smile, it makes you happy.
日常生活のルーティン、例えば、歯磨き。覚えている、ということを忘れているぐらい、身についています。自分ひとりでやっているのではなく、環境と共に覚えているのです。寝る前、洗面所に行けば、自然に思い出せる。鏡や歯ブラシは、そこにあることで合図を出しています。思い出や想像も環境とやりとりによって、記憶として現れてくるのです。
You don’t need to remember all the things. They remember you. (なんでも覚えようとしないで大丈夫。まわりが覚えていてくれる)
データの語源、ギリシャ語で、与えられたもの、という意味です。身のまわりの世界からじぶんに与えられたもの。五感でふれあい、わかちあえるもの、ひとつふたつと数えられるものは、データです。エンパシームは、じぶんのリトルデータ。ひと息の身体行為を写したデータです。その中に、呼吸のリズム、和らいだ姿勢、声のことばが入っています。
Hello, Empatheme. My dear little data.
ソクラテスとプラトンは、こう言います。「タウマゼイン(おどろき)の心こそ、大切。知恵を愛し求める者の心。愛知(Philosophia)の始まりはこれより他にない。」人間の英知の営みは、こころの現象と無縁ではありません。新しいひらめきには、驚きがいります。想定内のぐるぐるとした回路から、飛び出す瞬間がいります。
Open up your heart.(心をひらいて)
ひとつぶのエンパシームをおこせば、その中に、タネをまくことになります。ひと言をじぶんにむけて、声のセリフ(シード)をまくのです。大切なことは、そのタネの手入れをすることです。じぶんをみちびく姿勢をつくることです。じかんをかけることが、手入れになります。それは、エンパシームの中におさまる、小さな間(ま)になって現れます。
Take care of your seeds.(手入れをしよう)