共感:共に生きる(幸福な王子とツバメ)

オスカー・ワイルド作『幸福な王子』(The Happy Prince)。自己犠牲、無私の善行、心を通わせる友情の物語としてよく知られます。動けない王子の目となり、耳となり、手足となって働くツバメ。ふたりの行為は、共感。いのちを捧げて人助けをする道を共に歩んだのです。じぶんたちが存在することの意味を共に生きたのです。

Empathy is to act together.(共感とは共にふるまうこと)

実感を切り取れ!(カルペ・ディエムの真意)

ギリシャの詩人・ホラティウスの詩に「カルペ・ディエム 」(Carpe Diem) ということばがあります。後のことを考えるのは最小限にして、今日を摘め、という、明快なアドバイスです。カルペ・ディエムに不可欠なことは、静かにすわることです。一日のおわりに、ひと時の静寂をもつこと。その実感の切り取りがカルペ・ディエムです。

Practice Carpe Diem with Empatheme.

他になにができる?[強い味方になることば]

What else can you do?

ロジャー・フェデラーさんは、こう言います。「どんな選手も、毎週、勝てるわけではない。調子の出ないときはいくらでもある。でも、何も心配はいらない。じぶんの練習にもどればいい。失うものは何もないよ。」他に何ができるかい?とじぶんに聞くだけで、そのことばが強い味方になります。気が和らげば、平静な状態にすぐ戻れるのですから。

本当のじぶん? [ひとりが勇気の姿]

本当のじぶんは、こんなじゃない!そんな気持ちになることもありますね。でも、もし本当のじぶんが他にあるなら、何も悩むことはありません。暗闇にいるじぶん。ひとりでいるじぶん。だれも見ていない時のじぶんが本当のじぶんです。だれも見ていない、ひとりだからこそ。「ひとり」は勇気です。ひとりになること、ひとりでふるまう姿が勇気。

Character is who you are in the dark.(だれも見ていない、ひとりの時のふるまいが、本当のじぶん)

意味って何?② [物事はしたことに意味がある]

私たちはふだん、こんなふうに聞くことに慣れています。「◯◯に、どんな意味がある?」◯◯する、行為にこそ、意味があります。夢に意味があるのではなく、じぶんが夢を見たこと、に意味がある。人生に意味があるのではなく、じぶんが生きていることに、意味がある。意味ということばに意味があるのではなく、意味が生まれることに意味がある。

The meaning of life is in the living. (人生の意味は生きていることの中に)

意味って何?① [夢は見たことに意味がある]

作家ボルヘスは言います。「よく、あなたの小説にはどんな意味があるかと聞かれます。物語そのものが意味です。物語は何かを言い表すための半分の真実ではなく、物語自体が真実なのです。」私たちは気づかぬうちに、常識的な考えに囚われ、目的が先にあるものだと考えてしまいます。この話によく似た体験があります。その典型が夢です。

The story itself has its own reality.(ストーリーを語ること自体に真実がある)

ねがいは朝を待っている [Hope begins in the dark]

Hope begins in the dark.(ねがいは暗い時に始まっている)

「希望は暗い所ではじまる。信じて、そこにいれば、よい。じぶんがすべきことをして、待っていれば、夜明けは必ず来る。」待つことが勇気。見守ることが勇気。じぶんのすべきことをすることが勇気。あなたのねがいは、暗い中、じっと朝を待っています。待つ勇気を支えることば(Help、Thanks、Wow)声にして、信じることです。

プラクティスの意味③(フィードバックとフィードフォワード)

フィードバックもフィードフォワードも、ものごとの手順、流れのあるシステムの機能から生まれたことばです。どちらも大切な役割があります。じぶんを具体的にふりかえり、気づきをうるために。フィードフォワードは、ただの前向きの気持ちではなくて、未知(わからないこと)へじぶんを向けるために、ことばに出して発想をつなぐことです。

Give yourself Feedback and Feedforward.(フィードバックとフィードフォワードの両方を)

『プラテーロとわたし』と「私のプラテーロ」とじぶん

『プラテーロとわたし』は、100年以上、世界中で親しまれてきた作品です。ストーリーの終わりにこんな場面があります。「ボール紙のプラテーロは、ますます、お前よりもお前に見えるんだ。」プラテーロの過去のイメージがどこかに存在していて、そのコピーが脳の中に現れるのではなく、ことばに出す現場にいつも、プラテーロは生きています。

見えない・聞こえないからこそ、ある [想像の核心]

想像してみてください。森で風が吹いています。オークの木々がゆれています。ザワザワ、音がしているはずですよね。いいえ。木々の揺らぎ自体に音はありません。音はあなたがそこにいる時だけ、あなたの耳に聞こえます。 聞こえないはずのものが、ある。というより、聞こえないから想像するのです。見えない・聞こえないからこそ、あるのです。

It exists in your imagination.(想像の中に存在する)