自己をならふというは自己をわするるなり①[心身脱落は「じぶんを忘れよ」ではない]

道元 『正法眼蔵』に「自己をならうとは自己を忘れることだ」ということばがあります。仏道は自己の究明である。そのエッセンスは、自己を忘れること。「身心脱落」であると説きます。じぶんを投げ入れるように、とろけるように、じぶんを忘れることである、と。ところが、実は、その真意にはもっと先があります。身心脱落だけではないのです。

Unlearn your “self”.(じぶんを忘れよ)

じぶんとは、環境も全部ひっくるめて、じぶん。

ふだん私たちは、身体は内側、環境は外側と、区別しています。でも、内と外はつながっています。空気に包まれているから、呼吸をしたり、会話したりできるのです。空気とじぶんは一体のもの。下條信輔さんはこのように言います。「環境は記憶の外部装置。他者の存在から意識は生まれる。」じぶんとは、環境も全部ひっくるめて、じぶんなのです。

I am a product of my environment.(じぶんは環境の産物)

放てば手に満てり

誰もが難解だとする正法眼蔵。多くの解説書もあり、意味を知ることはできますが、それでは実感がわきません。実感は、じぶん発(原因)でも、じぶん着(目的)でもなく、そのわけへだてを放って、共感の心から物事に関わる気持ちになって、はじめて湧いてくるものです。正法眼蔵とは、「共感の世界」の中に生きている、それに気づくことなのです。

Let it go.

色つぶを使ってプラクティス

メタファーとは、直接感じられないものを、間接的に感じられるようにする方法。何かに見立てる、見えるものに置き換えることです。知っていることを素材にするから想像ができます。想像のツールがメタファーです。エンパシームは、身体所作や声を色のつぶのメタファーで表します。なじみのある色つぶのメタファーで、プラクティスをしやすくします。

Practice Empathemes.(エンパシームをつかってみよう)

修養と共感のイノベーション (3) エンパシームでひらく路

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現代の日常環境の中でこそ 、テクノロジーも小さな身体動作の友になり 、じぶん自身を育てる修養の手助けとなるために、エンパシーム (Empatheme) は編み出されました。
 
エンパシームは、毎日のプラクティスを身につけようとす「じぶん自身の後ろ姿をそっと写す鏡」として、また、声のカプセルをわかちあって、 じぶんの身近な社会で広く活用できるメディアとして、利用できる発明特許技術です。非営利の財団 法人の活動と運営のためにアプリを無償で提供し、 広く利用・活用してもらうことによって、古来より 大切にされてきた日々の修養、プラクティスの習慣づくりに、新しい路をひらけると信じています。
 
このエンパレットでは、私自身がこれまで多くの先人に学び、試行錯誤し てきた素材を公開します。じぶんをふりかえる習慣のお手伝いになるエピソードや、インスピレーショ ンの湧くストーリーを毎日、休まずに提供してまいります。
 

修養と共感のイノベーション (1) エンパシームでひらく路

人間と機械が共に働き、自然な流れで「間」 をつくり、ふだんは気づいていない人間の力 を引き出す方法「エンパシームメソッド」。9 年あまりの研究開発をへて、日米で発明特許を取得。エンパシームは、修養のイノベーション。「姿勢の鏡」でじぶんをふりかえることによって、身をもっておこない、心を養う習慣を身につけます。

共に働くしくみ

ネット・スマホ・AI時代。世界規模のテクノロジーとビジネスの社会は、私たちの生活から想像することがむずかしくなっています。テクノロジーは本来、人間と対峙するものではありません。技術は、自然の恩恵に授かるために人間がつくりだしたものです。従属するのでも、させるのでもない、 共にあり、共に働くという思想が必要です。

We work together.

共感をうつす [フォトグラフ]

ユージン・スミスは水俣の人々と共に暮らし、被害者家族との関係を築きながら「ミナマタ」を表現した。「絵や写真が直接、病気を治癒したり、世界を変えたりはしないが、共感の心にかたちをあたえ、よびかけ、それをわかちあえる力ははかり知れない。」エンパグラフィも同じ思いである。エンパシームは小さな声、共感のかけら、[いま] の証。

Empathy is our precious resource.

考えを発明する① コンピュータという思想

チャールズ・バベッジは、コンピュータという思想の先駆者です。道具としての計算機から、システムとしての自動計算機を発明しました。コンピュータというと、計算能力(どれだけすごいか)ばかりが取りざたされますが、コンピュータはそれ以前に「人間と共に働くもの」という思想です。それは人間を含めた全体をシステムとして考えることです。

I am also a computer.

じぶんへのサイエンスを見つける

人間の目と心と科学の方法が、共同作業で自然の法則を見つけること。それを表現し、今までよりも一歩深く、わかろうとする営み。人間の心の働きも含めた営み全体が、サイエンスです。エンパシームは、じぶんのふるまいをじぶんの心で観察し、その情報をじぶんでふりかえるための、科学的なアプローチと心のプラクティスをつなぐ「しくみ」です。

Work together.(ともに働く)