修養は、足し算ではなくて、引き算|じぶんを和らげる
教育は、だれかが教えてくれること。修養は、じぶんで身につけること。修養に大切なのは、足し算の発想ではなくて、引き算の発想です。何かをがんばってしようとするのではなく、むしろ、そのような意識を、一日一回、和らげてあげること。じぶんをふりかえり、気持ちを確かめることです。そしてそれが、毎日続くことで修養になるのです。
What matters is subtraction, not addition.
教育は、だれかが教えてくれること。修養は、じぶんで身につけること。修養に大切なのは、足し算の発想ではなくて、引き算の発想です。何かをがんばってしようとするのではなく、むしろ、そのような意識を、一日一回、和らげてあげること。じぶんをふりかえり、気持ちを確かめることです。そしてそれが、毎日続くことで修養になるのです。
What matters is subtraction, not addition.
修養とは「修身養心」。具体的に何をすることでしょうか?一生懸命努力すること、無理してがんばることではないのです。修養は修行ではありません。修養のエッセンスは、1日5分でよいから、姿勢を正してすわり、心を空っぽにするプラクティスです。考えることではなく、何も考えずに、心を落ち着けること。それが毎日続くようにすることです。
Let it go.
心を空っぽにする。
知識をいくら入手しても、使えなければ知識でありません。知識を授けるとか、知識を獲得するとか、あたかもやりとりできる「もの」のように、私たちは捉えています。でも本質はちがいます。知識は伝えられる「もの」ではないのです。知識は、じぶんの中に起こる「こと」です。心の現象であり、行動のプロセスです。関わって身につけることです。
There’s a difference between knowing the path and walking the path.
道を知っていることと、その道を歩くことはおなじではない)
ギリシャの詩人・ホラティウスの詩に「カルペ・ディエム 」(Carpe Diem) ということばがあります。後のことを考えるのは最小限にして、今日を摘め、という、明快なアドバイスです。カルペ・ディエムに不可欠なことは、静かにすわることです。一日のおわりに、ひと時の静寂をもつこと。その実感の切り取りがカルペ・ディエムです。
Practice Carpe Diem with Empatheme.
ローマの哲人皇帝マルクス・アウレリウスは、静かにじぶん自身と対話をもち、自らに語りました。「じぶんの自然と、宇宙の自然とに従って、まっすぐな道を歩め。これらふたつの道はひとつのものだ。」内省とは自己分析ではなく「宇宙の自然、その法に一致して生きる」という希いを念じること。静かにすわり、大切なことばを声にすることです。
Follow your own nature and universal nature.(じぶんの自然と、宇宙の自然とに従って、まっすぐな道を歩め)
「いのちがあるから、生きている」と思っていますよね。実は、いのちがあるから生きているのではなくて、生きているから、そのことを「いのち」と呼ぶのです。生きるとは、じぶんも含めた、周囲の環境全体のこと。いのちは、生きているじぶん。ふれあいをつくる、じかんをつくる。そうやってcreativeであることで、いのちになるのです!
Life is a Verb.(生きるとは、ひとつの動詞)
道元禅師『正法眼蔵』のことば「松も時なり、竹も時なり」。あらゆる存在のひとつひとつに世界があります。時がなければ、山も海もない。山も海もなければ、時もない。時間と存在は一体です。時は経過ではなく、存在の表す働き。ふだんは忘れていますが、ひと息にのせた声、ひとことのことばが、生きていることを感じる時間の最小単位です。
I am time.(じぶんの存在が時間)
長い間旱魃が続き、土地も干上がっていたカリフォルニア。この年末年始、それが一転して暴風雨に見舞われました。各地で洪水の被害。ワインの産地ソノマでも葡萄畑は水浸しになりました。あるワイン生産者はこう語ります。「暴風雨による浸食は問題ですが、ブドウ畑に発生するフィロキセラ(害虫)の発生を抑えられます。だから恵の雨ですよ。」
Adversity strengthens the foundations
(雨降って地固まる)
『母をたずねて三千里』は、アミーチスの小説『クオーレ』に収められた「五月のお話」です。少年マルコの旅の背景には近代国家になったばかりのイタリアの貧しさと移民の歴史がありました。それは明治の日本とも重なります。家族を助けるために母が海を渡る。残された子どもが手紙を待つ。便りが途絶える。そして少年が母をたずねて海を越える。
Voices cross the ocean.(声は海を渡る)
ムンクの『叫び』。実はこの人は叫んでいるのではない、世界の叫びを聞いているのだ、という解説がされます。でも、その説明もまた、まだ途中なのかもしれません。自然の叫びが、その人の身体に宿る。その人の身体を通って、私たちにも聞こえてくる。ムンクが描いたのは、叫びの主ではなく、叫びに貫かれ、叫びになってしまう人間です。
You become it.(じぶんがそれになる)