素の力をひきだそう (Keep it simple)
『論語』の学習では、素読が基本でした。声に出して、ことばを読む。繰り返し、自分の声で出力することで、身につけるのです。文章の解釈、つまり「正解」を教わるよりも、まず、自分の中に取り込むこと。取り込んだ「声ことば」は自分の一部になります。そうして、いつでも引き出せるようにすることが「まなびの土壌」になるのです。
Keep it simple.
エンパレットのカテゴリー Cultivate 修養
『論語』の学習では、素読が基本でした。声に出して、ことばを読む。繰り返し、自分の声で出力することで、身につけるのです。文章の解釈、つまり「正解」を教わるよりも、まず、自分の中に取り込むこと。取り込んだ「声ことば」は自分の一部になります。そうして、いつでも引き出せるようにすることが「まなびの土壌」になるのです。
Keep it simple.
「読書百遍、意おのずから通ず」と言います。何度も繰り返し読めば、内容が自然にわかるようになる。素読と呼ばれるこの学習方法は、声に出して読むことです。師や友と学ぶ環境の中で、姿勢を整え、 空間にことばを放ちます。それは身体の中に響き、空間からも耳に届きます。ことばを出力することで脳にも入力が刻まれ、身につくのです。
Feel your voice.(じぶんの声にふれよ)
課題とする徳目を選び、毎晩それに反する行為がなかったかをふりかえり、できなかったことを印にして数えるのがフランクリンの修養法。まず、具体的な行為をかみ砕いてふりかえることからです。エンパシームは、静穏のひと時をつくり、じぶんのことばを声に残します。そのじぶんを後からふりかえれます。フランクリンの修養ツールになります。
Count your actions.(じぶんのふるまいを数えよ)
教えてもらうことは学ぶための最善の方法のひとつ。でも「教えてもらう=身につくこと」ではありません。いくら教えてもらっても、じぶんでしないとできるようにはなりません。プラクティスしてはじめて、学びがはじまります。身体を使って身につけることです。身体を使うとは、脳の各領域を活性化させることです。身体を使うと心が働くのです。
Lessons are not given, they are taken.(レッスンは与えられるものではなく、学びとるもの)
プラクティスそのものが、そのまま「心のしなやかさ」になります。しなやかな心の場がひとつできれば、あとは、ひとつずつ、ふやし、つなげていくだけです。プラクティスは、① ひとり、静かに、すわること ② ゆるやかにふるまうこと③ 声に出して、じぶんにことばをかけること。エンパシームは、その時の状態を鏡のように写します。
Practice gets you better.(プラクティスで上達)
何かをする力は何かをしない力にある(アリストテレス)。「何かをしない力」を物語るエピソードです。人間の嗅覚は、100万分の1という小さな単位でも臭いの元を感知します。でも、それは、ほかのことは何もしないで、静かに、ひと息の「間」をいれることによって、働きます。
Slow down.(ゆっくり)
日常生活のルーティン、例えば、歯磨き。覚えている、ということを忘れているぐらい、身についています。自分ひとりでやっているのではなく、環境と共に覚えているのです。寝る前、洗面所に行けば、自然に思い出せる。鏡や歯ブラシは、そこにあることで合図を出しています。思い出や想像も環境とやりとりによって、記憶として現れてくるのです。
You don’t need to remember all the things. They remember you. (なんでも覚えようとしないで大丈夫。まわりが覚えていてくれる)
禅のことばに放下著(ほうげじゃく)ということばがあります。 Let it go. (行きづまったら手放せ)という意味です。ことばのおかげでわかる一方で、今度はことばに囚われることにもなります。何かにこだわっているじぶん自身に気づく扉を開くことば。 Let it go.は、3歳のこどもにも語りかける、やさしいことばです。
Let it go.
修養とは、何をせよ、何をするなという個別のことよりも「修養する人」になろうとすることです。そして、それをいつもねがう心をもっていることです。その心の向きを保つこと、それを確かめることが修養なのです。何をするかよりも、どのようにあるかの姿勢。何をしたかではなく、どのようにあったか。おこないは、毎日の姿勢から生まれるもの。
Be a doer.(姿勢をもとう)
データの語源、ギリシャ語で、与えられたもの、という意味です。身のまわりの世界からじぶんに与えられたもの。五感でふれあい、わかちあえるもの、ひとつふたつと数えられるものは、データです。エンパシームは、じぶんのリトルデータ。ひと息の身体行為を写したデータです。その中に、呼吸のリズム、和らいだ姿勢、声のことばが入っています。
Hello, Empatheme. My dear little data.