Caregiver guiding an elderly woman with a walker in a bright room, wheelchair nearby in a care setting.

いのちある限り、回復できる|Resilience ⑥

医師から何度も「今日かもしれない、明日かもしれない」と告げられながら、95歳のカズコさんは今日もリハビリを続けます。回復とは、昔の身体に戻ることではありません。変わっていく身体で、いつものじぶんに戻ること。人は寿命を迎えるその時まで、回復する力をもち続けています。レジリエンスとは、そのいのちの働きです。

Keep your self-agency. (じぶんを動かす力を保つ)

ダシはあとから入れられない|First Things First ④ ものごとには不可逆がある

とんこつラーメンは後からダシを入れてつくれません。骨を煮込んだ出汁は、あとから注いでも同じにはなりません。時間そのものが味の一部だからです。プラクティスも同じです。今日しなかった一回は、明日二回しても取り戻せません。けれども一度すれば、その声が耳に戻り、次を変えていきます。二回目には、すでに一回目が入っているのです。

If you don’t do it now, you can’t do it over. (今やらないことを、やり直すことはできない)

声ことばは、ひとつひとつ育つ|Seed by Seed ②

Seedは「タネをまく」という動詞です。タネをまくとは、将来の成長のために準備をすること。ところで、スポーツのトーナメントの大会でシードとは、あらかじめ順番を与えられる選手のことです。対戦表に書き入れる行為が、あたかもタネを植えるかのように見えることから、シードと呼ばれるようになりました。つまり、シードは期待の表れです。

心とは山河大地なり、日月星辰なり

道元禅師『正法眼蔵』のことばから。心は山であり、河であり、大地である。心は太陽であり、月であり、星である。存在しているものすべてが心。元来、ことばはわけへだてをするもの。だから、囚われやすく、すぐわけへだてをしてしまいます。具象的な自然を、みる、きく、ふれることです。想像するという行為を、姿勢に組み込むことが必要です。

You’re not alone.(じぶんだけではない)

歌うのは、心に歌があるから|自発ということ

鳥が歌うのは、答えがあるからではありません。歌があるからです。マヤ・アンジェロウのことば。何か理由があるからでも、何かの目的の手段でもない。心に歌があれば自然に歌声になって現れる。歌えば全身に響いて心がひらきます。ひらけば無意識に構えているじぶんの心が和らぎ、穏やかな気持ちになれます。歌えばインナースピーチになります。

A bird doesn’t sing because it has an answer, it sings because it has a song.(鳥がうたうのは答えがあるからではない。歌うのは、歌があるから)

いのちをいただいている|もぎたてのトマトから

食べることの意味。それは、いのちのあるものを、いだたく、ということです。ふだん、あたりまえになっている、いちばん大切なことを忘れています。思い出しましょう。 Count you blessings。恵みの数をかぞえよ。その味わいの数を、本当に数え、数え直すことで、実感に形ができます。味わう力が養われるのです。

Count your blessings, again.

雨の日は、カエルにはいい天気|反対から見てみる③ The Other Way Around

絵本『カエルのおでかけ』。カエルにとっての「いいお天気」は雨の降る日です。カエルの気分になると見える世界。いったん「さかさま」になってみると、物事は意外によく思えてきます。心が軽くなります。私たちの日常にもにたようなことが、たくさんあります。声に出して言ってみると、その声がひびいて、ただのあべこべではなくなりますよ。

Try the other way round.

さかなの気持ちになれる|絵本・童話に生きる共感①

絵本「さかなはさかな」から学べること。さかなが、さかなにそなわった力を活かして生きているように、私たち人間も、想像したり、共感する力を活かして生きています。私たちは、絵本の中のさかなの気持ちになれます。さかなの身になっているじぶんに気づくことができます。人間に備わった「共感の力」を活かせば、創造の世界が広がります。

Fish is fish.

声をかければじぶんでひらく|ひらけ、ゴマの秘密

Open, Sesame.(ひらけ、ゴマ)は、アラビアンナイト『アリババと40人の盗賊』にでてくる魔法のことば。このことばを唱えると、とびらが開く。実はこのことばは「ゴマ」に向かって「じぶんでひらいてね」と呼びかけているのです。声をかけることで、ふるまいを引き立てます。声をかけてあげれば、じぶんでひらく。声は手伝う力。

Open, Sesame.(ひらけ、ゴマ)

Painting of an elderly woman resting in the foreground, with an airplane, clock, and wheelchair at a station behind her (impressionistic style).

母も時なり③|情感が心の世界

母の面会記から。辻褄があわないのではない。こちらが聞き取ろうとしていないだけ。じぶんの頭でわかろうとするから、わからない。じぶんにわかるような意味だけを聞こうとするから聞こえない。届いていないのはこちらの耳の方。声にする時、わきあがる情感。内側の世界が外側に溢れて出ている。あとから、ふりかえることで湧き上がる世界。

Presence is life.(情感は、いのち)