エンパシームは体験の光粒

渓流のせせらぎ、草の匂い、カゴと網。真っ暗な田んぼのあぜ道。一匹のホタルが、どこからともなく舞ってきたと思うと、次の瞬間には、あちらこちらに現れてくる。草むらの中にも輝く光。そおっと近づいていくときの高揚感。黄色い光が強烈に輝いたかと思うと、すうっとひいていく。エンパシームは、時のつぶ。じぶん自身へ共感する、時のつぶ。

It’s a time capsule.

「空気に包まれて、忘れていた」じぶんにあとから気づく

木々の葉をゆらす風の香り。木漏れ日で縞模様になった大地。鳥のさえずりと虫の鳴き声。そんな空気に包まれていると、じぶんを忘れているときがあります。何も考えていない、ということに気づいているのではありません。何も考えないようにしている、のでもありません。あとで、忘れていたとしか思えないような時間だったことに気づくのです。

I feel like I’m up in the air.

細雨養花

風雪培土、細雨養花。「風雪」はやがて雪どけ水となり、じぶんという土壌を培う。「細雨」は、やさしく包みこむ空気になる。その包容のおかげで、人は元気を取り戻したり、勇気づけられたりする。息張るだけでは長続きしない。休養をとり、気を休めること。ふだん忘れているけれど、みずからが、じぶん自身への風雪になり、細雨になることだ。

Nurture your Self.

じぶんは雲になる

もともとのじぶんは、空っぽ。そのまわりは、目の前の草木山河。光があり、音があり、香りがある。この空気がじぶんだ。そのまわりに体験の記憶や、人のことばが浮かんだり、並んだたりして、続いている。地続きになっていてわけへだてはない。身のまわりに土壌に種をまこう。種をまいておけば、いつか、芽がでてくる。あとは手入れをするだけ。

I was a little cloud today.

エンパシームへの路(2)[存在のありがたさ]に気づく

20歳の時、父が病気で不随になり、声を発せられなくなりました。父が他界するまでの5年間、「ひらがな文字盤」を使い、手と息とまなざしで、ふれあうことを学びました。これがエンパシームの原点です。そのことに気づいたのは、10年前に姉が急逝したことです。その喪失感のおかげで、私ははじめて、存在のありがたさに気づきました。

エンパシームをみちびくパレット

パレットとは、運ぶもの、のせるもの。エンパレットは、古今東西の知恵、先人のことば、いまを生きる経験者のエピソードをのせたパレットです。じぶんと結びつけてみるだけで、これまで気づいていなかった、意外なことに巡りあえます。手のひらサイズにあわせた、エンパシームへみちびくガイド。習慣を身につけるプラクティスの「伴走者」です。

Practice Empallet daily.

共感の心は月かげ[エンパシームの中をのぞく]

空気も電気も重力も、みな共にふるまっています!そのような想像、小さな実感が持てると、科学の知識は、もっと活かせます。テクノロジーも、宇宙の不思議な力のおかげですよね。人間の心から生まれてくるもの。いえ、心はその一部ですね。科学の心も、哲学の心も、ねがいの心も、すべて人間が自然・宇宙とふれあうところにあります。

Inspire hope.

ふしぎ [エンパシームの原体験]

そこから とびだしてきた!
みんな おとのなかに はいってる
おとのなかに、ぼくも くうきも

おとのほうが
みえるへやよりも ずっとひろい

おとなのに よくみえる

えは そのはんたいの ふしぎ
とまっていたのに みんな うごきだす

えなのに よくきこえる
えはおと おとはえ

そのうえで ねむると よくわかるよ

エンパシームへの路(1)[経験のあとに意味が生まれる]

ここ至るまでには、多くの失敗、困難と葛藤がありました。また、多くの声援と激励、ご縁をいただいてきました。エンパシームに携わり、日々、声のことばをじぶんにむけて放って、じぶん自身の使命に気づくようになりました。それは、この時代においてこそ、技術と日常の実践をしっかりと結び、共感のつながる、あたらしい路をひらくことです。

だるまちゃんのきもち(1)

小さいだるまちゃんと、小さいてんぐちゃんが遊んでいました。「それ、なあに?」「これは、てんぐのうちわだよ。」「ふーん、いいものだね。」

小さいだるまちゃんは、うちへ帰って言いました。
「てんぐちゃんのような、うちわがほしいよう。」
大きなだるまどんが、たくさんうちわを出してくれました。「こんなうちわじゃないんだけどな。」だるまちゃんは、いいことに気がつきました。

だるまちゃんのヤツデの葉っぱを見て、てんぐちゃんはいいました。「ずいぶん、いいものをみつけたね。」だるまちゃんはいいました。「うん、でもーてんぐちゃんはいい帽子をかぶってるね。」