Empathemian 『手のひらに、エンパレット』

先人のことば、「いまを生きる」知恵。
それらをどのように受け取り、じぶんと結びつけて活かしたらよいのでしょうか。

中野孝次さんは、こう書いています。
「われわれにとって本当に必要なのは、一人の哲学者の思想体系全部、一人の文学者の作品すべてというようなものではない。一人の哲学者の、ほんのわずかな言葉、一人の文学者のほんのわずかな言葉、それが自分の中に入って、核となって、根を下ろし、そこから根がはえていくときに、それが自分のものになる。」

そして、ゲーテのことばを引きます。
「世の人は常に独創の話をするが、どういう意味だろう。生まれるとすぐ、世界は影響し始め、死ぬまでつづく。一体エネルギーと力と意思以外に自分ものがあるか。もし私が偉大な先駆者や同時代の人に負うた点を一々あげることができたら、残るところは極めてわずかだろう。(エッケルマン『ゲェテとの対話』)」

「あの独創の天才ゲーテにしてこの言葉ありや、と私は驚きましたが、自分が六十歳になってみると、ゲーテはけっして謙遜したのではなく、本当にそう思っていたのだろうと思うようになりました。」

「実際、人は多くの偉大な先人の残した古典を読むことによって自分をつくりあげていくのであって、独創などというようなものがあるとしたら、その自分をつくりあげるつくりあげ方にこそある。しかし、それをつくるのは昔からあった文化遺産によってつくるのだというのです。」

先人のことばを、じぶんの声で出力しよう。

エンパレットは、共感をのせるパレット。

先人のことばを、じぶんと結びつけて、日常に活かせるように。共感のことばを、じぶんの声ことばとして、いつも共にあるように。

出典:中野孝次『いまを生きる知恵』、『英プラガイド』、『毎プラガイド』