じぶんを動かすしくみ|Self-Agency ⑥ 自覚(じぶんに気づく)
「わかった」と思っても、たいていはまだぼんやりしています。「わかった気」で体験を流さず、じぶんの軌跡をたどって反芻する。気づいてから書くのではなく、一行書くことで気づきやすくする。さらに、気づきやフィードバックを次の行為に返し、またふりかえる。この循環を重ねることで、じぶんのふるまいが見え、自覚が育ちます。
Write one line. (1行しっかり書く)
「わかった」と思っても、たいていはまだぼんやりしています。「わかった気」で体験を流さず、じぶんの軌跡をたどって反芻する。気づいてから書くのではなく、一行書くことで気づきやすくする。さらに、気づきやフィードバックを次の行為に返し、またふりかえる。この循環を重ねることで、じぶんのふるまいが見え、自覚が育ちます。
Write one line. (1行しっかり書く)
答えをすぐ外に求めると、じぶんで問い、気づく機会まで手放してしまいます。外で起きたことを、どう見て、聞いて、受け取るかは、じぶんの内側で起きています。まず、じぶんにたずねる。「何が邪魔している?」と問いの向きを変え、最も大切なことに注意を向けます。問いをひとつに絞り、次の行為につなげることが、自問のプラクティスです。
Ask yourself. (じぶんにたずねる)
気づかなくても、私たちには先を急ぐクセがあります。早く終えようとすると体験が定着する前に次へ進んでしまいます。自省とは、今やったことに戻り、ていねいにふりかえること。じぶんの声を聞き直し、その場でお手本と比べると、「なんとなく違う」が「ここが違う」に変わります。そのくりかえしで、じぶんでは見えなかった違いに気づけます。
Listen to your voice. (じぶんの声を聞く)
自信がない。でも、そもそも何回やったでしょう。まだ失敗すらしていないのに、失敗を先回りして避ければ、できるようになる機会まで失います。自信は、やる前にあるものではありません。まず一回やってみる。思うようにいかなくても、予想が経験に変わります。演じて、くり返す。その一回一回が、じぶんでできる自信の原因になります。
You haven’t even tried it once. (まだ、一度もやってみていない)
母語の音やリズム、これまでの学び方は、自己流として身体にしみこんでいます。問題はそれに気づかないまま「練習した」と思ってしまうこと。自助とは、お手本の力を借り、じぶんでは見えない自己流に気づき、修正することです。まねることは低次の練習ではない。お手本を再現しようとして初めて、違いが見え、自己流を少しずつ変えていけます。
Listen closely. Follow the model. (よく耳を傾け、お手本をまねる)
毎日のプラクティスを意志に任せると、いつもの行動に流され、始める前から惰性の中にいます。私たちは歯みがきのように、考えなくても自発できるしくみをすでに身につけています。おなじ時間、場所、姿勢を決め、静かにすわり、場を整える。余計な負担を減らし、始めやすいしくみをじぶんの内側につくることが、自発の第一歩です。
Sit quietly. (静かにすわる)
起きた出来事は変えられなくても、その意味まで固定されているわけではありません。そのとき失敗や無駄に思えたことも、経験が加わり、10年、20年とたつうちに違って見えることがあります。意味は後からできる。経験から学ぶからこそ、その見方に縛られず、「だったかもしれない」と余白をつくる。それがUnlearningです。
Meaning comes later.(意味は後からできる)
やる前から「たぶん無理」と決めつけていませんか。30%のチャンスも5回あれば、少なくとも1回起こる確率は80%を超えます。しかも、トライすれば経験が生まれ、次の条件も変わる。感覚でつくった「たぶん」を確率と思い込み、じぶんで可能性を下げるクセに気づく。トライして、未来の確率を動かすUnlearningのプラクティス。
Trying changes the odds.(トライすると確率が変わる)
私たちは、何かができるとその原因をじぶんの意志や能力、努力に求めがちです。でも、行為はじぶんだけで生まれません。環境が行為を可能にする「アフォーダンス」に目を向けることです。「おかげさま」と声に出せば、じぶんだけが原因という見方を外し、あたりまえで見えなくなっているものに気づけます。見方を切り替えるプラクティスです。
What made it possible?(何のおかげ?)
うまくいかないと「まだ足りない」と思い、もっとやろうとする。でも、原因は不足ではなく、すでにある邪魔かもしれない。見えないボトルネックや、くり返しているクセに気づき、ひとつずつ減らしていく。足す前に引いてみる。減らすことで本来の力が働き、ゆとりや可能性が生まれてくる。じぶんの中に余白もできる。Less is more.
Less is more.(減らすことで、得られる)