中学数学から見えるAI|関数・座標・ベクトルで見え方が変わる③
AIの入口は、中学で習う関数です。入力があり、変換があり、出力がある。そこにベクトル、行列、確率、統計、学習をつなげると、AIのしくみが見えてきます。AIは魔法の箱ではなく、すでに学んだことの延長にあります。じぶんとつなげて考えることで、バラバラだった知識が、ひとつのしくみに変わります。
Connect the dots. It becomes a system. (点をつなぐと、しくみに見える)
AIの入口は、中学で習う関数です。入力があり、変換があり、出力がある。そこにベクトル、行列、確率、統計、学習をつなげると、AIのしくみが見えてきます。AIは魔法の箱ではなく、すでに学んだことの延長にあります。じぶんとつなげて考えることで、バラバラだった知識が、ひとつのしくみに変わります。
Connect the dots. It becomes a system. (点をつなぐと、しくみに見える)
AIは、ことばをベクトルとして扱います。ベクトルとは、多次元の特徴を数のまとまりで表したものです。ことばは、ベクトル空間に置かれ、近い、遠い、似ている、関係がある、といった位置関係として計算されます。AIという人工的な、つまり人間がつくった「知能らしさ」は、まさに、この「ことばの多次元空間」に生まれます。
AI maps the world into a vector space. (AIは、世界をベクトル空間に配置するしくみ)
AIは魔法の箱なのでしょうか。「入力 → 変換 → 出力」という捉え方で、AIは違って見えてきます。AIは、人間のことばをそのまま理解しているのではありません。入力されたことばを内部で数のまとまりに変え、関係を計算し、またことばとして返しています。答えているように見えるAIを、「ことばの変換機」として見てみます。
What is AI, really? (ほんとうのところ、AIって何だろう)
近年、大リーグ野球では打率や打点だけでなく、打球の質から期待値を見る指標が使われています。結果ではなくプロセスを見る。原因の側から、まだ起きていない未来を見る。その考え方を生活に応用すると、測るものは「ことばの出力」です。ふと訪れる瞬間から、意味あることばを紡ぎ出せたか。未来の指標を心に持つだけで、見方は変わります。
The prepared mind changes the odds. (姿勢で確率は変わる)
和語の「うつす」には、いくつもの意味があります。場所を移す。鏡に映す。文を写す。行動に移す。「うつす」を原点に、鏡のようにじぶんをうつして〈見える化〉するメソッド。じぶんの姿、声、感じたこと、気づきを映し、思いを写し、行動に移す。見比べ、ふりかえることで、変化やクセ、原因が見え、自助力のループが自然にまわりはじめます。
Visualize yourself. (じぶんの姿を映し出す)
「確率というと最初から決まっているもののように思いがちですが、そうではありません。新しい事実が加われば、見立ては変わります。発想を数理として切り開いたのが、18世紀イギリスの牧師トマス・ベイズでした。迷惑メールを通常ボックスに戻すという行為には意味がある。行為が確率を変える。見立てが変わる。その時、あなたも変化します。
Action changes the odds. (行為が確率を変える)
1949年発表のロアルド・ダール短編『サウンドマシン』。クラウスナー氏は、人間の耳には聞こえない高周波の音を捉える機械を発明しました。この機械で植物が傷つけられる時の悲鳴が聞こえます。スコット医師はその話を間に受けません。あなたはどう思いますか?想像・認識の限界、探求心の阻害要因は、じぶんの中、脳のふるまいにあります。
Can you hear?(聞こえる?)
赤裸々とは、包み隠さないことです。でも、なかなか、赤裸々にはなれません。なれないから、じぶんに対して、飾り、構え、あれこれ理屈を考えます。じぶんに対しても、どこかで「はずかしい」。そこで、セキラリティ(勇気をもって真実をに語ろうする姿勢)と言ってみると気が楽になります。心の中で、ネガティブをポジティブに転じる造語です。
Be true.(真実のじぶんのとおりに)
いまから60年も前に、人間とコンピュータの共生を構想した人、ジョセフ・リックライダーさんとの仮想対話です。共生ということばはあるけれど、テクノロジーの進歩に人間の思想が追いついていません。人間の社会が乗り越えていくべき課題があります。でもAI化が進めば、じぶんが生きる以外はないことはより明らかになるでしょう。
Imagination takes you anywhere.(想像はどこでもドア)
10年前、ダライラマに手紙を書いた。「見えないものを、見えるようにして、練習をすれば、気づき、上達する。親身になって、その手助けをしてくれるAIが必要です」そんな願いのことばをわけへだてなく受け入れてくれる人は他にいない、そんな思いだった。もちろん、そのビジョンを実現するには相当の時間がかかる。でも、必ず必要になるー