Less is More (9) アロス・ア・バンダ(絶品の秘密)

Arroz a banda。魚介の出汁とごはんだけ。少し、レモンを絞り、おこのみで、アリオリをつけ、おこげをこそいで。絶品の秘密。すべての魚介類がコミットして(じぶんを投げ入れて)この料理をつくりあげています。Less is more(ひとつに集中)して、Skin in the game(コミットしている)からです。

Less is more.(少は多なり)

Less is more (8) 勇気を生むには?

アルフレッド・アドラーのことば。「失敗をおそれることはない。生きることを学ぶ方法は他にないのだから。」勇気づけられる一方で、失敗しないようにすることも、失敗なのかな?という気もし、どこか心もとないですね。恐れるか、恐れないかのふたつだけで考える必要はありません。恐れる気持ちが湧き上がったら、それを減らしてあげることです。

Can you help me?

Less is more (7) より響かせるには?

ビートルズの曲に『Norwegian Wood』という曲があります。この曲は、はじめからおわりまで、ふたつのシンプルなメロディが交互にくりかえされます。単純なメロディが繰り返されるから、響くのですか?いえ、胸に響く歌だから、心に刻まれ、何十年も聞いて、ある日ふと、メロディがふたつしかないことに気づくのでしょう。

Less melody, more impression.

Less is more (6) 望みをつなぐには?

映画『Arctic』は、主人公が絶望の際で生きる望みをつなぐ話です。意識不明の瀕死の病人をソリにのせ、雪山を越えて歩きます。度重なる苦難の中、命がけの窮地でとった選択は頭で考えたモラルではなく、いのちの導く方向でした。ふたつのいのちの望みをつなぐことが心のエネルギーだったのです。この話は「仏の智慧」説話を彷彿させます。

It’s okay.(だいじょうぶ)

Less is more (4) (制約の回数)

読みやすさの指標で測ると、ヘミングウェイの『老人と海』の読みやすさは、Grade 4(小学校4年生)です。誰にでも書けそう?そうはいきません。なぜか?ただ、短く書くとは、削ること。いったんアウトプットしたものを捨てることです。less(簡潔にする)とは、more(もっとプラクティス)ということ。それは、制約の回数です。

Write less, say more.(簡潔にすれば、より多く伝わる)

Less is More (1) 少は多なり

Less = more という等式について。何かを減らすことで、多くなる。また、何かが増えることは、何かが減ることでもある。うるさすぎ、飾りすぎ、構えすぎ、考えすぎ。自分中心すぎ。これらを減らすと?感じられる回数が、実感の時が増える。つながり、結びつきが増える。わけへだてをなくせば、チャンス、可能性がふえるのです。

Less is more, more is less.

禅と言語習得 ③ 以心伝心(心があってことばが身につけられる)

以心伝心は、不立文字と対になることばです。私たちは、ことばがあり、それを使ってコミュニケーションができると考えていますが、実はそうではありません。話は逆。英語のプラクティスをするとわかります。文字でことばを知っているだけでは、コミュニケーションはできません。音でコミュニケーションするからことばを使えるようになるのです。

Connect your heart.(以心伝心)

禅と言語習得 ② 不立文字(文字依存が機会を奪う)

不立文字は、第二言語学習にぴったりのことばです。文字依存が強いと、音を聞き取る練習がむずかしくなります。ただたくさん聞いてもダメなのです。音の全体感をまねて、似せられてはじめて、聞こえるようになります。耳を鍛えるのに、文字が邪魔するわけですね。意味をわかろうするから、なおさら、音を聞いていないのです。

Be rhythmic.(リズムになりきって)

禅と言語習得 ① 只管打坐「なりきる真意」

坐禅は、静穏に坐り、なりきる姿勢をつくります。大和和尚は言います。「仏の行いをしている時、人は仏になっている。仏になるために修行するのではありません。プラクティスしている時だけが、仏。英語トレイルも、禅の「なりきる」に倣います。手本のセリフの全体感をまねます。まねて、なりきって、似せられたかを比べて確かめるフローです。

Act of Becoming.(なりきる)

授かったものを活かして

ギリシャの哲人エピクテトスのことば。「自分にないものを嘆かず、あるものを楽しめ。与えられたものを受けよ、それを活かせ。」授かったものに気づき、それを使う喜び。潜在能力とか、むずかしく考えるのではなく、じぶんの身体、声、授かったもの、例えば、このことばを声に出して言ってみましょう。すると声の力が作用して想像が湧きます。

Enjoy what you are doing. Things will get easier. (していることを楽しめば、ものごとは楽になるよ)