耳と目の結婚(3)(脳全体を活性化させる)

よく「大脳は思考、小脳は運動」「右脳は想像力や感情。左脳は論理や計算」と言われますが、各部署が連携して膨大な情報を瞬時に、絶え間なく処理しています。脳は統合されたひとつの働きをします。右脳と左脳があるのではなく、大脳に右半球と左半球があるのです。「言語は左脳の働き」と言った説明もありますが、これも誤解を生む表現です。

Left and right work together. (左と右の協働)

ひとりじゃない、みんなおなじ。

エンパシームは、じぶんの修養風景を鏡のように映します。また、それだけではなく、じぶんとおなじような友に寄り添うことができます。人間に備わった力。それは、だれもが、いま、こうして共に生きている、という存在の力です。その力は、共感の力。目には見えないけれど、感じることができます。声を思い出して、心でふれあうことができます。

You are not alone.(ひとりぼっちではない。みんなおなじ)

なんとかなるべ(Things will get better.)

人間にはどうにもならないことがあります。「しかたがない。なんとかなるさ。」ということばを声に出してみるだけで、救われます。それはあきらめのことばではありません。「なんとかならない」というふうに、自分で決めることはできないのですから、あとはゆだねればよいのです。英語の表現にもあります。

Things will turn for the better.

夢中のチカラ [思いを描く時に出てくる]

プラクティスはまねることから。お手本に近づくことが第一歩。大切なことは、その時、夢中になることです。夢中になっている時はじぶんでは気づきません。後から、楽しいという思いが湧き上がって夢中だったことがわかります。私たちには夢中のチカラがあります。夢中のチカラで思いを描くことです。そうすると、いろいろつながってきます。

Cultivate connections.(つながりを育てよう)

耳順(耳したがう)とは?②(時をかけ、続けると円熟する)

孔子は耳順(みみしたがう)を人間円熟の形式だと考えた、と小林秀雄さんは言います。知識を増やすのに時間がかかると言ったのではなく、世の中は、時をかけて、みんなと一緒に暮らしてみなければ納得できない事柄に満ちている、だから本質的なのだ、と。円熟は耳順の別の表現。耳順は他者と共に生きる意味をかみしめる、心の円熟を表すことば。

Cultivate your inner speech.(心のことばを育てよ)

雨の呼び声[ことばは何でできていますか?] 

雨は何でできていますか?水のつぶです。水のつぶは糸のように連なります。それから、音のつぶが、糸のように連なります。ことばは?音のつぶでできています。そして、そのつながりが、広がっていきます。音がつながり、イメージがつながり、じぶんがつながり、みんながつながり、世界がつながり、宇宙がつながります。つながりが続いてきます。

You are the voice.(じぶんが声)

セリフが夢をつくっている [いつでもHalloween]

ハローウィンの起源は古代ケルトの祭りです。世界中に「死んだ人が帰ってくる日」を祝う文化が継承されています。死んだ人が思い出されること。いいえ、死んだ人ではありません。もうこの世にいないはず、という縛りはないのです。生きているとは、人の心の中に出てくること。その時々で、いつも、生きていること。 夢はいつでもハローウィン。

Dreams remember you.(夢がじぶんを思い出す)

素のふるまいが育つ (Make a Deed)

「ある・いる」という存在を表すことば 、英語では、be。ギリシャ語のphyoという「生じる」ということばが語源です。この動詞からできた名詞が、生じるもの「physis」(自然)という意味です。自然を表すラテン語源の「nature」も「nurture」(養う)も植物の生育から生まれたことば。人間は植物に似ているのですね。

Nurture habits. (じぶんのふるまいを養おう)

一度の実感で気づく「存在のありがたさ」

絵本『100万回生きた猫』を知っていますか?100万回聞いても、1度も聞こえていなかったことば。100万回見ても、1度も見えていなかった世界。100万回生きても、1度も実感がなかったいのち。それが初めて、たった1回で本当に感じられる時が来たのです。じぶんが相手と共にあることが大切に感じられる時、その1度が現れるのです。

Life is in the moment.

3歳の心にも「このことば」は響く

修養は身をもっておこない、心を養うこと。習慣をつくることは、じぶんが変わるように、しむけること。だからどうありたいか、ねがいの方向づけが大切です。じぶんは「どのようなおこない」をする人になりたいか、を表すことばがその方向づけになります。なりたいじぶんを表すことばをひとこと、じぶんにむけて声にして、じぶんで聞くこと。

Be a doer.(する人になれ)