考えを発明する ③ そのつもりになるだけで

Invention is the mother of necessity.(発明は、必要の母)

のびた:発明ってさ、答えを探すんじゃなくて、問題を見つけるって言ったよね。
ドラえもん:うん。そのとおり。
の:でもさぁ、どうやって問題を見つけるの?
ド:想像したもので、それで解決できることかが問題だよ。
の:あ、だから、さかさまに考えるって言ったのか。
ド:先に、もしかしたら何かになりそうなことを想像するんだ。
の:それで?
ド:先に、それをつくってみるんだよ。
の:先につくるの?
ド:こんなものあったらいいなぁ、というだけだと、まだ問題の発見にならない。

考えを発明する ② 答えではなく、問題を見つける

発明?

じぶんとはあまり関係ないかも。

いえ、そんなことは、ありません。

発明とは、毎日の生活の中で「問題」を見つけることです。

発明する、という意味の英語inventは、「中に入ってくる」というラテン語から来ています。

のびた:ねぇ、ドラえもん、発明って何?
ドラえもん:今までになかったものをつくりだすことだよ。
の:役に立つものをつくることでしょ?
ド:うーん。そうとも言えない。
の:なんで?役に立たないものをつくるんじゃないんでしょ?
ド:うーん。そうともいえる。
の:え?どっちなの?
ド:すぐ役に立つことがわかっているものをつくるのは発明ではないよ。
の:じゃ、どんなものをつくるの?

考えを発明する① コンピュータという思想

サンフランシスコ湾が内陸にいりこんだ地帯は、シリコンバレーとも呼ばれます。

このあんず畑(写真)のむこうにコンピュータ歴史博物館があります。

そこに、バベッジの「自動計算機」が展示されています。(注1)

チャールズ・バベッジは、コンピュータの発明に心血を注いだ人です。

何でも「計算する」機械をつくりました。
ただ、生きている間にそれをつくることはできませんでした。
バベッジの発明を再現した機械が、いまそこに展示されているのです。

じぶんで考えるヒント(マプア大学にて)

Human is nature-made.(人間は、自然がつくる)
Technology is man-made. (テクノロジーは人間がつくる)
We are made by nature.(人間もテクノロジーも自然発)

フィリピン・マプア大学工学部の学生さんに、オンラインで講演する機会がありました。

Create 「つくる」というテーマです。ものをつくるだけではありません。つくる対象は、あらゆるものごとです。

講演の最後に、ひとりの学生さんからこんな質問がありました。

Is AI a threat?(AIは脅威ですか?)

「よく、言われますね。じぶんで考えをつくってみましょう。」

声の鏡「円符の発明」へ

人間のことばの起源について、ダーウィンは、テナガザルのうたのようなものだという仮説を立てました。はく息で声をつくり、それをことばにする身体運動に先立って、手でものおとを立てていた、ジェスチャーがあったとする仮説もあります。

「ふるまいがことば」

「共感がことばの原点」

いずれにせよ、人間の言語は、ことばを音の連なりとして知覚するところから出発します。聞き入れる音を区切り、時間軸にそった特定のパターンとして捉えることで、記憶します。歌を覚えることとおなじように、言語中枢の情報処理は、音楽的なのです。

うつすメソッドとは?

メソッドということばは、ギリシャ語源のことばで「みちにそって進む」という意味から生まれました。

エンパシーム・メソッドは、エンパシームを自己の修養、プラクティスに使うメソッドです。
また、プラクティスによって人と人が助けあえるメソッドです。

じぶんを映し、さらに写したものを活かすことで、ひとつの路をつくり、それをつなげる方法です。

キーワードは「うつす」。
・自然の流れで「間」をつくり、それをうつすというメソッド(エンパシームというメソッド)
・エンパシームに写したものを活かすメソッド(エンパシームを使った修養・習慣化メソッド)
・「みちゆくときよ」という、8つの場をつなぎ、まなびの路をつくるメソッド)

和語の「うつす」には、どんな意味があるでしょうか?

多面的な「エンパシーム」をひとことで

古代インドに「群盲、象をなでる」という寓話があります。
盲人たちは、それぞれ、象の体の一部だけをさわり、象とはこんなものだ、と理解します。
それぞれ、みな正しいのですが、それは全体の一部分です。
 
エンパシームも多面的で、その使い方、活かし方は多岐にわたります。
ただし、「群盲が象をなでる話」とちがいます。部分ひとつひとつでも意味があり、利用できるからです。
でも、それ以上に、それらをふくめてひとつのしくみであり、思想であり、社会イノベーションです。
 
エンパシームって何?

修養のイノベーション (2) エンパシームでひらく路

* * * *
ネット社会はその恩恵だけなく、気づかぬうちに、何でも操作して「正しい答え」が入手できるかのような錯覚を持ってしまうほどの、大きな影響をもたらしています。また、多くのサービスが対価を直接支払うのではなく、ただで利用し、どこか別の所で、たとえば広告収入などでそのコストがまかなわれています。そのため、私たちの日常では一見、 ただで情報が手に入るような錯覚も生まれます。
 
そのような世界に暮らしながらも、じぶんをふりかえり、身近に関わる人たちとふれあうことの大切さは変わりません。最も肝心なことは、テクノロジー に依存しすぎるのでもなく、また、敬遠するのでもなく、日常生活の中で、じぶん自身をふりかえり、 他者と共感しあえる力を育むこと、その力を社会に活かすことです。

修養のイノベーション (1) エンパシームでひらく路

私は、スマホ登場以前より携帯、スマートフォン の開発に関わりました。全世界にむけ、XPERIA シリーズを含む 200 機種、5 億台の商品、技術 開発を指揮、事業・経営の責任者をつとめました。
 

そこで、テクノロジーと人間の間に、ある溝が広 がり、人間の心の中にも溝をつくっていることに気づきました。その溝は、技術のあり方だけでなく、人間に備わった本来の力を引き出す総合的な方法なしには、克服できないことを痛感したのです。

 

2012 年、米国シリコンバレーに SomniQ, Inc を設立して以来、従来とは異なる総合的なアプロー チを独自の研究開発によって模索してきました。そ れが、人間と機械が共に働き、自然な流れで「間」をつくることで、ふだんは気づいていない人間の力を引き出す方法「エンパシームメソッド」です。

心の溝を克服するために (3)

よい習慣づくりは、むずかしくなっている

よい習慣づくりについて、いい教えはいくらでもあります。
ところが、実現は容易ではありません。

「○○の習慣をつくる」といった自己啓発本は数え切れません。
「答え」を探そうとして、情報はいくらでも手にはいりますが、「実際にやって、ふりかえる」現場がとても少ないのです。

途切れることのない、情報入力過剰の毎日。
静穏のひと時すら、ままなりません。
でも、いまや社会の一部であるネットやスマホを捨てて逃げ出すこともできません。