じぶんは、対話でできている|内なる声と生きる

ふだん、ことばが先にあり、それでやりとりすると思っていますね。実は、他者との、ことば以前の対話からことばは生まれます。その逆ではありません。対話性によってことばを獲得します。私たちは相手とやりとりすることばと共に生きていて、それが内なる対話もつくります。脳内に声で発するインナースピーチで対話する存在。それがじぶんです。

I am the dialogue with myself.(対話がじぶん)

克服とは、新しい意味をつくること|草間彌生・水玉と鏡

草間彌生さんは、じぶんを苦しめる幻覚や強迫イメージを、水玉や網にして表し続けました。消すのではなく、カタチにして、関係を変える。草間さんは「self-therapy」と呼びます。表すことは、芸術家だけのものではありません。声にする、書く、描く、つくる。克服とは新しい意味を生み、じぶんと世界との関係をつくり直すことです。

My life is a dot lost among thousands of others.(私の人生は、無数の水玉の中のひとつ)

Young boy waters a sapling with a metal watering can while an adult man watches in a sunny backyard garden.

他人の結果はまねられない。原因をまねよ。|First Things First ⑦ プラクティスには絶対原則がある

私たちは、結果ばかり見ます。でも、結果は変えられません。変えられるのは、原因だけです。他人のコツを聞いても、その人とあなたでは、持っている前提がちがうので、同じようには働きません。まねられるのは、結果ではなく、原因のほうです。だから、聞いて終わりにせず、じぶんの声にしてみる。それが、原因をまねる、たった一つの方法です。

Remember: First things first.(大切なことを、まず先に。これが絶対原則)

Boy wearing a blue shirt and shorts running down a concrete spiral staircase outdoors among green trees.

上達に迂回路はない|First Things First ⑥ プラクティスには法則がある

飛行機は、翼があるだけでは飛べません。前へ進み、空気の流れをつくって、初めて揚力が生まれます。学びも、同じです。やり方を知っているだけでは、まだ何も起きていません。声に出し、その声を受け取り、また声にする。出したものが入り、入ったものがまた出る。この再帰を、毎日くり返すこと。それだけが、上達を運ぶ、唯一の道なのです。 

Daily recursion is the law of progress.(毎日の再帰が、上達の法則)

鏡の前に立たなければ、じぶんの姿は映らない|First Things First ⑤ 認知には法則がある

鏡の前に立てば姿が映る。そのしくみを知っただけで、「もう分かっている」と思うもの。しかし、いま鏡には何も映っていません。実際に立てば、はじめて姿が脳の中に生まれます。行為の前に、認知は存在しない。まだ見ていない自分を、知っていると思い込む落とし穴。だから、声に出し、演じ、比べてみる。見えたものしか、変えられません。

You can’t see yourself unless you stand in front of the mirror.(鏡の前に立たなければ、じぶんは映らない)

ダシはあとから入れられない|First Things First ④ ものごとには不可逆がある

とんこつラーメンは後からダシを入れてつくれません。骨を煮込んだ出汁は、あとから注いでも同じにはなりません。時間そのものが味の一部だからです。プラクティスも同じです。今日しなかった一回は、明日二回しても取り戻せません。けれども一度すれば、その声が耳に戻り、次を変えていきます。二回目には、すでに一回目が入っているのです。

If you don’t do it now, you can’t do it over. (今やらないことを、やり直すことはできない)

タネをまかずに実はならない|First Things First ③ ものごとには因果がある

タネをまかなければ花や実はなりません。人の成長も同じです。ねがいを声にした瞬間、思うこととつくることはひとつになります。その声をくり返すことが未来へ向かうプラクティスです。でも、タネだけでは実りません。土も、水も、光も、風も、虫も、支えてくれる人もいる。未来は、今日まいたタネと、それを育てるすべてのものから生まれます。

Life is becoming.(人生は、実になろうとする営み).

屋根から家は建てられない|First Things First ② ものごとには構造がある

人の絵を描く時、頭から描きますね?家なら、屋根から描くでしょう。絵の中では、完成した姿から自由に描けます。しかし、実際の家を屋根から建てることはできません。まず土台をつくり、柱を立て、その上に屋根を載せます。思い描く時は完成形から、現実につくる時は土台から。反対向きの二つのモードが組になり、ものごとは生み出されます。

一事が万事。(First things first)

歩ける前に走れない|First Things First ① ものごとには順序がある

歩ける前に走ることはできません。立つ前に歩けません。何事も順序があります。私たちは母の胎内にいる時から音を聞き、生まれた時には、まだ目も身体も十分には使えなくても、耳はすでに働いています。人生は「耳のことば」から始まります。声を聞き、リズムを身につけ、まねて、じぶんでも言えるようになる。その順序の中で、人は成長します。

You can’t run before you can walk.(歩ける前に走れない).

いのちをいただいている|もぎたてのトマトから

食べることの意味。それは、いのちのあるものを、いだたく、ということです。ふだん、あたりまえになっている、いちばん大切なことを忘れています。思い出しましょう。 Count you blessings。恵みの数をかぞえよ。その味わいの数を、本当に数え、数え直すことで、実感に形ができます。味わう力が養われるのです。

Count your blessings, again.