Empathemian『me and I』

Visualize how you are.(じぶんの姿が見えるようにする)

見えないもの。

じぶんの顔。歩く姿。声。
じぶんのものなのに、よく見えない。

見えないこと。
じぶんの気持ち。ふるまい。クセ。変化。

じぶんのことなのに、わからない。

見えないけれど、起きている。
じぶんの内側で、起きている。

なぜ、見えない?
見えない理由とは?

Blue watercolor background with the title なぜ、見えない? and seven numbered lines listing reasons you can't see: ① 人間の目には直接見えない ② じぶんの視点からは見えない ③ 一瞬で消えて見えない ④ 長い時間の中でしか見えない ⑤ あたりまえすぎて見えない ⑥ きっかけのことばがないと見えない ⑦ つながりで見えないと見えない
Empathemian『見えない原因』

Visualize the flow. (流れを見えるようにする)

⚪︎ 人間の目には、直接見えないものがある。
空気、音、熱、電気、磁気。
声は、空気の振動。
脳の働き、心の動きも、そのままでは見えない。

⚪︎ じぶんの視点からは見えないものもある。
じぶんの顔。歩く姿。ふるまいの全体。
顔は、鏡の前に立たなければ見えない。
歩く姿も、外から映さなければ見えない。

⚪︎ 一瞬で消えて見えないものもある。
声。呼吸。表情。一瞬の動き。とっさの反応。
残さなければ、流れ去ってしまう。

⚪︎ 長い時間の中でしか見えないものもある。
上達。習慣。連続。衰え。
一回だけでは、経過は見えない。

⚪︎ あたりまえすぎて見えないものもある。
いつもの反応。いつもの言い訳。いつものクセ。
起きているのに、素通りしている。
別のものを見ている。

⚪︎ きっかけのことばがないと見えないものもある。
気持ち。違和感。迷い。ひっかかり。
名づけなければ、つかみにくい。
問いがなければ、見にいかない。
感じていても、ことばにしなければつかめない。

⚪︎ そして、つながりとして見ないと見えないものがある。
結果は見えるが、経過が見えない。
経過は見えるが、原因が見えない。
木を見て、森が見えない。
森を見て、木が見えない。

見えない理由は、ひとつではない。

だから、見えるようにする方法も、ひとつではない。

・見えるカタチにする。
・鏡のようにうつしだす。
・記録して、ふりかえる。
・並べて、比べる。
・きっかけにふれる。
・ことばをつかう。
・つながりをたどる。

Empathemian, 『見える方法』

Visualize the whole. (全体を見えるようにする)

自分でじぶんは、よく見えない。

主観とは、自分がつくる見方。
一人称の自分がつくる、じぶんの見方。

では、客観なら見えるだろうか?
客観とは「外から見た私」。
他人に見えるのは、私の一部だけ。

それは、私が「見せた私」かもしれない。
あるいは、「よく見せた私」かもしれない。

日々の小さなふるまい。心の中の動き。
ゼロ人称の「じぶん」は、主観にも、客観にも、よく見えない。

Empathemian, 『〈見える化〉』

Visualize the change.(変化を見えるようにする)

ここに、サイエンスとアートとテクノロジーが関わってくる。

◎ サイエンスは、自然の働きを見つめ、問いを立て、確かめる営み。
人間の心と身体も、自然の一部。
だから、声やふるまいも、探究の対象になる。
仮説を立て、モデルをつくり、確かめる。見えなかった働きに近づける。

◎ アートは、人間が五感と身体で世界にふれ、形にする営み。
見る。聞く。書く。描く。話す。味わう。動く。演じる。奏でる。
見えない感じや意味を、色、線、形、動き、場面として表す。
見えないものを、感じられるカタチにする力。

◎ テクノロジーは、人間の力と自然の働きを引き出し、使える形にする方法・道具・しくみ。
サイエンスの探究を支え、アートの表現を広げ、プラクティスの継続を助ける。
ツールとメソッドの発明。

大切なのは、サイエンス、アート、テクノロジーを遠いものにしないこと。

それらを、じぶんの声とふるまいに向ける。
じぶんの内側で起きていることに向ける。
そして、毎日のプラクティスに組み込む。

そこで、じぶんの〈見える化〉が始まる。

じぶんを〈見える化〉するとは、じぶんを説明することではない。

⚫︎ 声の動きやふるまいを可視化する
⚫︎ 直感的なイメージに視覚化する
⚫︎ 手に触れて遊べるカタチにする
⚫︎ 使えるデータ単位に構造化する
⚫︎ 記録し、再現できるようにする
⚫︎ 比較し、関連づけ、言語化する
⚫︎ ことばで支えあえる環境にする

こうして、見えなかったものが、少しずつ見えてくる。

見えるのは、ひとつの結果だけではなく、変化の流れ。そして、全体像。

見えるようにして、やってみる。
やってみて、はじめてわかることがある。

じぶんの〈見える化〉は、そこから始まる。

出典・参照:以下のエンパレットなど