心の整流化④ [声を書く、声に書く]

じぶんに語りかける、声のすることばが心に写り、刻まれます。書く時間がない?実は、時間がないのではありません。ある時間を使うための、かたち(ルーティン)がないのです。声を書く、声で書く、声に書く。時間ではなく、姿勢です。日記は、じぶんへの問いを書く場です。問いを立てることでじぶんが書くべきことに出会えるからです。

Seed your journal.(声を書く、声で書く)

心の整流化① [日記を書く]

日記をつける効用については科学的な研究も多くあります。不安やストレスを軽減する効果。免疫力を高める効果。ことばにして出すことは「整流化」です。整流化とは、流れをよくすること。ためこまないような流れをつくり、適度にスッキリさせること。ことばに出すことが、心を整えることです。何を書くか以前に、書くという行為そのものです。

I journal.(毎日、書いているよ)

もう一度同じ路を歩くから、気づける

木を見て森を見ずということばがあります。でも、木と森とを同時に見ることはできません。そもそも、ながめるだけでは、森も木もわかりません。森の中を歩く体験がいります。森のまわりを歩く体験がいります。いえ、もっと大切なことはおなじ路を何度も歩くことです。気づいていなかったことに気づくことは、じぶんの未知に出会うことです。

Can’t see the forest nor the trees if you don’t walk again.(何度も歩いてみなければ、森も木も見えない)

ルーティンのサイエンスとアート ③ 想像するプラクティスのルーティン

何でもルーティンにすることは現実的に不可能です。想像の力でルーティンを補う必要があります。どんな学びにも共通することは、いま、ここで起きていないことを想像することです。相手の身になって感じるような、共感的な想像力を発揮させることが、いわば、修養の共通ルーティンになります。想像のプラクティスをルーティン化することです。

Imginative experiences seed your senses.(想像の体験がセンスを磨く)

I’m sorryは「すみません」ではない(共感のことば)

すみません。I’m sorry.は、あやまる時のことば。そんなふうに覚えましたよね。でも、sorryは「ごめん」という意味のことばではなく、相手の気持ちを察した時の心の状態です。sorryの語源は「痛みを感じる」です。あやまる時でなくても、相手に心を察して痛みを感じる時。色々な使い方がありますが、原点はすべて同じです。

I’m sorry.(察するよ)

「ダメ・ちゃんと・はやく」の代わりに言おう

「ダメでしょ。ちゃんとしなさい。早くやりなさい。」心のどこかで、じぶん自身に言っていませんか?私たちは気づかぬうちに、じぶんのことばで、ものごとの捉え方をフレーミング(固定)しています。決めつけ・押しつけのことばが可能性を減らします。禁句の代わりのことばを声に出して言うことで、物事の捉え方を変えることができます。

Make mistakes and learn from them.(失敗して、学べ)

人生は2秒単位でできている② (発話の単位)

人生を線路と線路の枕木になぞらえてみます。左のレールは、心の働き。メンタルプロセスがつながっている様子。右のレールは、身体の動き。フィジカルプロセスがつながっている様子。無意識と意識の間を結ぶ代表が、発話です。両者をつなぐのはひとつひとつのセリフ。 ことばは、ひと息ぶんの発話で完結した行為になります。それは2秒の時間。

Your world is in every breath.(ひと呼吸ごとに世界がある)

「がんばれ、がんばります、がんばらなくちゃ」ではなく (Work softer)

よく言いますよね。「がんばれ。がんばります。がんばらなくちゃ。」「がんばる」ってガマンすること?「がんばろう」とすると、だんだんキツくなってきませんか?頑張らなくちゃ、と思えば思うほど、つらくなってきますよね?そもそも「がんばります」と言う時、あなたは「何を」がんばっていますか?「がんばる」具体的な行為は何でしょうか?

Work softer.(しなやかな気持ちで)

マインドフルとは、じぶん自身の友になること

マインドフルネスとは?瞑想?心身の健康法?マインドフル (mindful) とは、気づかうこと、じぶんに配慮することです。じぶん中心になることではありません。その反対です。じぶん自身に心を向けるとは、じぶんを相手にして、見まもることです。無理に意識して、がんばることではありません。じぶんを気遣うひとことを言うことです。

How am I doing?

話はさかさま [Rの音じゃなくて、運動中の音]

Rの発音はむずかしい、とよく言いますね。Rの発音?ふだん、文字に音がついていると思っていますよね。こう考えてみましょう。Rの文字に音がついているのではなく、音のまとまりに文字をわりふってある、と。舌をほんの少し引くだけで、音が変わります。Rの音があるのではなく、舌が移動する時に口の中の空間が変化して共鳴する音なのです。

Turn it the other way around.(反対向きに考えてみなよ)