共感を生きる

杉原保史さんは、「共感」についてこう説きます。
「共感は、人と人とが関わり合い、互いに影響し合うプロセスです。リラックスして、感じていることに注意を向けることが共感のはじまりになります。

共感的コミュニケーションは、相手のために。
共感は、誰かのために時間をつかうこと。また、相手との共同作業によって深めていくプロセスです。
人から共感される経験によって身につくもの。

自分自身への共感は自信になる。
共感は相手の気持ちを感じること。そして、感じたことを表現すること、自分を語ることです。

ひとりになるから、わかる

ひとりになりたい。ひとりはさみしい。

あいだみつをさんのことばから。
「子どもも大きくなるにつれて、ひとりになって気持ちを安めたり、思索をしたりする時間や空間が必要であろう。くつろぐこと以外にも、希望、反省、計画、さまざまなことに思いをめぐらしながら、ひとり静かに自分と対話する時が欲しい。子どもでなくたって誰でもひとりになりたい時がある。

「人生の目的は幸福」ではない

「人生の目的は幸福である。」 さて、これは、Yes か Noか?

アリストテレスはこう言いました。

Happinessが、生きる意味であり目標であり、人間の存在理由、存在価値のすべてである。

やはりそうか、幸福であると。でも、よく見ると、「人生の目的は幸福だ」とは言っていませんね。主語はHappinessです。では、Happinessって何?

Happenということばがあります。物事が起きるという意味です。“hap”という語幹には、起きる、そうなる、という意味がありました。Happyも、よろこびやしあわせの心が起きること。状態を表すのです。そのように生きることに、人間の存在の意味がある、と。

One and the same

The way up and down are one and the same.

ギリシャの哲人・ヘラクレイトスのことば。

それを、英語の声のことばにして言ってみます。
The way up and downをひとつのフレーズ、
one and the same をひとつのフレーズにして、あいだにほんのひと息いれてみましょう。

道は上りも下りも、ひとつでおなじもの。

なんだか、あたりまえじゃない?

思い描きを生きる

ヘンリー・ソローのことばです。
Life isn’t about finding yourself; it’s about creating yourself. So live the life you imagined.
生きるとは、じぶんを見つけることではない。じぶんをこしらえることだ。だから、希ってふるまったように生きてみよ。

通常、createは「創造」、imagineは「想像」という訳されること多いですね。「人生とは、自分を創造することである。だから、想像した人生を生きなさい」というふうに。

しかし、the life you imaginedが「想像した人生」だとすると、それはどういうことでしょうか?
「思ったような人生を生きなさい」では、意味をなしません。考えたように、期待したように、思い通りには生きられないからです。思い通りにはならないからこそ、つくりあげていくものだというのです。

そのように、声に出すこと。

ソクラテスはこう言いました。

ただ生きるのではなく、よく生きよ。

どのように自覚し、それを表現するかは人それぞれでも、だれにも、そのような願いがあります。よく生きるとは「上手に生きる」ことでしょうか?

汝(なんじ)を知れ。

ソクラテスは、「じぶん自身を知ること」だということばを残しました。 そして、そのためには、どうしたらよいか?

じぶんを生きている

私が生きている。

そして、みんなも生きている。気がつけば、動物も、植物も、みんな共に生きている。ふだん私たちは、そんなふうに、そういう順序で、考えますね。

金子みすゞ『蓮と鶏』より。

泥のなかから 蓮が咲く。
 それをするのは 蓮じゃない。

卵の中から 鶏が出る。
 それをするのは、鶏じゃない。

それに私は 気がついた。
 それも私の せいじゃない。