Empathemian, Almaden Quicksilver Park, California

「人生の目的は幸福である。」 さて、これは、Yes か Noか?

アリストテレスはこう言いました。

Happinessが、生きる意味であり目標であり、人間の存在理由、存在価値のすべてである。

やはりそうか、幸福であると。でも、よく見ると、「人生の目的は幸福だ」とは言っていませんね。主語はHappinessです。では、Happinessって何?

Happenということばがあります。物事が起きるという意味です。“hap”という語幹には、起きる、そうなる、という意味がありました。Happyも、よろこびやしあわせの心が起きること。状態を表すのです。そのように生きることに、人間の存在の意味がある、と。

目的は幸福? このように言うと、なんだか、幸福とは獲得するもの、入手するもののようにも聞こえます。
「人生の目的は幸福である」ではない、ということを明確に説いたことばがあります。ラルフ・エマーソンです。

人生の目的は幸福ではない。本当の目的は、このじぶんが人の役に立つこと、活かされることである。

人の心、敬愛に値するようになること。

人、すべての物事に、思いやりの心、慈しみ、共感の心をもてること。生きたという実感、しっかり生きることができたという実感をもてることである。

幸福という名詞で、それがあたりまえの目的だと固定してしまうと、人生は、かえってたどりにくいものになってしまうのかもしれません。

出典:Ralph Emerson 『Self-Reliance』