共感をあじわう

おいしーい !

それを言わずに、食べることができない。
そんな時ってありますよね。

じんわり、しみてきて、ほんとうに、おいしいの。
それを「声ことば」にしないままでいるなんて。

五感のすべてが活かされています。
私たちはみな、この世に生まれてからすぐに、そのことを身体で表現したのだと思われます。

無限のひと時

岩田慶治『無限と瞬間』より。

「一瞬、枝の小鳥が飛び立ったと言い、ぽっかりと蓮の花が咲いたと言うけれども、それは刹那あるいは一瞬の断片だったのではないだろうか。

その一瞬、山雀が枝を離れたと見ると、すでに数えきれない山雀が群れて空を渡って行く。そのとき、純白の蓮がいっせいに花を咲かせている。一瞬、一刹那のなかに同時という時があって、その時が無限に通じているのであった。

そうでなければ、ブッダの開悟したとき、そのとき草木虫魚同時成道などとは言えないではないか。 われわれは無造作に瞬間というが、実は瞬間と瞬間のあいだには、隙間があった。余白があったのだ。

ピタゴラスのそら豆

ピタゴラスの定理。幾何学を習えば必ず出てきますね。ピタゴラスは、ドレミファソラシドという音階の発明者でもあります。1オクターブとは8個という意味ですが、ドからドは音の周波数が2倍になります。
音を整理してならべる音律の法則。それが、人間なら誰でも美しいと感じるコンセプトになっている。不思議ですね。音は自然現象、整数比は人間の概念。それもシンプルな算数で。

ピタゴラスが鍛冶屋のそばを通りかかった時に聞こえてきた「相づち」の音を聞いてひらめいた、という伝説があります。和音の起源は相づちだったのです。

ひと時の数を

人生は何でできていますか?

ものや場、つまり空間でしょうか?
ことや時、つまり時間でしょうか?

とても、ひとことでは言えそうもありません。

長田弘さんの詩のことばから。

人生は完成でなく、断片からなる。
断片のむこうに、明るさというか、ひろがりがある。

いまを実感する単位

ジル・ハンソンさんの『マインドフルネス』の冒頭の一節です。

「最近、ある緩和ケアの看護婦から聞いた話。 彼女の仕事は、終末期の患者が人生の最期に、後悔に苛まれたり、死を恐れたりせず、残された「いま」という時間を最大限、意味あるものにする手伝いをすること。確かに、意味のある仕事だ。ただ、聞けば聞くほど、疑問が湧いて来た。

なぜ、それほどたくさんの人が、臨終を迎える段になって初めて 「いま」を学ぼうとするのか?。
生まれてから死ぬまで、「いま」という瞬間以外に人生はなかったはずなのだが。。」

小さな時間の単位こそ

Small things add up.
小さなことが積みあがる。

頭に抱えこむと、積み上がるばかりでなく、複雑化してきます。デビッド・アレンさんは、こう言います。

「自分自身との約束が守れないことがストレスの原因。なぜ守れないかといえば、物事を頭に抱えこんだまま、処理する「しくみ」がないからだ。話を簡単にして、気楽にならなければいけない。脳は貯蔵庫ではない。頭を乱していることを書き出して、頭をスッキリさせること。一枚の紙とペンがあればできる。」

整理・片付け、事務処理にかかわらず、頭をクリアにすることで、大事なことを選ぶ、エネルギーを失わないようにすることがポジティブな効果を生む。これが、アレンさんのメソッド・GTD (Get Things Done)の基本思想です。

時のかけら

エンパシームは、じかんの粒。そのイメージの原初体験になったのが「矢じりとり」です。

5歳の春。小高い丘陵をのぼっていくと、雑木林があり、そこは矢じりの宝庫でした。矢じりは、その辺に散らばっているものもあれば、地中に埋まっているものもあります。土を手で集め、竹のふるいにかけると、その中から小さな石のかけらが出てきます。

私の指の先でつまむような、小さなやじりがたくさん見つかりました。小さいけれど、先が鋭く尖った針のようでした。小さな動物を射止めるための矢じりだったのかもしれません。いえ、きっとこの川の渓流でハヤやアユを採っていたのでしょう。

毎日が贈りもの。

Everyday is a gift.

毎日が、贈りもの。

本川達雄さんは『ゾウの時間 ネズミの時間』で、こう語ります。

「動物が変われば時間も変わるということを知ったときは、新鮮なショックを感じたものだ。時間は唯一絶対不変なものだと、あたまから信じ込んできたのだから。」

ゾウとネズミ。動物のサイズが違うと、ふるまいの速さも寿命の長さも違う。つまり、動物ごとに、時間の流れがちがう。どこに住んでどのように暮らすかも、身体のサイズと関係がある、と。

ところが、一生で脈を打つ回数や、体重あたりの総エネルギーは、サイズにかかわらず同じなのだそうです。
心臓の拍動総数が決まっているって?心拍数には個人差もありますが、平均寿命を生きるとすると、15億回から20億回とか言われます。