見慣れたものは、見えない|Mr. Beanはどこから来た?

滑稽なふるまいをする、おなじみのMr. Bean。彼は宇宙からやってきたのかもしれません。オープニングをよく見ると空から落ちてきています。ほとんどの人は気づいていなかったかもしれません。先入観があると、何度も見ていることも見過ごしてしまいます。一度そう見えると以前のようには見えない。Unlearningのヒントです。

Once you see it that way, you can’t unsee it.(一度そのように見ると、それ以外のものには見えない)

ミルクの対話|赤ちゃんが教えてくれること

母乳は、母親が赤ちゃんに与える食料。そう思っていたら、実は双方向のやりとりでした。赤ちゃんが乳を吸うとき、唾液に含まれる微生物などが母親の乳管に入り込みます。母親の身体は赤ちゃんの状態に応じて母乳の成分を変えます。「授乳」ということばを知っているからこそ、反対方向の働きを想像できなかったのです。これもUnlearningです。

Mother’s milk is a two-way conversation.(母乳は、母と子の双方向の対話)

Young woman wearing a gray t-shirt and denim overalls brushing her teeth with a white toothbrush.

じぶんを動かす|Self-Agency ⑦ 自走(明日につなぐ)

プラクティスは、やったら終わりではありません。終わりまでていねいにし、練習と練習の「あいだ」も大切にする。ことばを思い出し、後でもう一度声にすることで、覚えたことを必要な時に取り出しやすくします。内なる声も使いながら、今日の体験を明日へつなぐ。その小さなくり返しを毎日のしくみにすると自走する力が少しずつ育っていきます。

Keep it with you. (そのまま、持っていく)

Woman seen from behind holding a smartphone with a messaging app open, typing outdoors in a park.

じぶんを動かす|Self-Agency ⑥ 自覚(じぶんに気づく)

「わかった」と思っても、たいていはまだぼんやりしています。「わかった気」で体験を流さず、じぶんの軌跡をたどって反芻する。気づいてから書くのではなく、一行書くことで気づきやすくする。さらに、気づきやフィードバックを次の行為に返し、またふりかえる。この循環を重ねることで、じぶんのふるまいが見え、自覚が育ちます。

Write one line. (1行しっかり書く)

Person using a smartphone at a wooden table, tapping to view a chat conversation with blue message bubbles.

じぶんを動かす|Self-Agency ⑤ 自問(問いを持つ)

答えをすぐ外に求めると、じぶんで問い、気づく機会まで手放してしまいます。外で起きたことを、どう見て、聞いて、受け取るかは、じぶんの内側で起きています。まず、じぶんにたずねる。「何が邪魔している?」と問いの向きを変え、最も大切なことに注意を向けます。問いをひとつに絞り、次の行為につなげることが、自問のプラクティスです。

Ask yourself. (じぶんにたずねる)

Girl wearing a light sweater and denim overalls taps a smartphone screen with a surprised expression on a wooden table.

じぶんを動かす|Self-Agency ④ 自省(ふりかえる)

気づかなくても、私たちには先を急ぐクセがあります。早く終えようとすると体験が定着する前に次へ進んでしまいます。自省とは、今やったことに戻り、ていねいにふりかえること。じぶんの声を聞き直し、その場でお手本と比べると、「なんとなく違う」が「ここが違う」に変わります。そのくりかえしで、じぶんでは見えなかった違いに気づけます。

Listen to your voice. (じぶんの声を聞く)

Young girl wearing a white T-shirt and denim overalls sits at a table, speaking with expressive hand gestures indoors.

じぶんを動かす|Self-Agency ③ 自信(やってみる)

自信がない。でも、そもそも何回やったでしょう。まだ失敗すらしていないのに、失敗を先回りして避ければ、できるようになる機会まで失います。自信は、やる前にあるものではありません。まず一回やってみる。思うようにいかなくても、予想が経験に変わります。演じて、くり返す。その一回一回が、じぶんでできる自信の原因になります。

You haven’t even tried it once. (まだ、一度もやってみていない)

Person holding a smartphone outdoors, screen shows a photo of two people smiling together.

じぶんを動かす|Self-Agency ② 自助(じぶんを助ける)

母語の音やリズム、これまでの学び方は、自己流として身体にしみこんでいます。問題はそれに気づかないまま「練習した」と思ってしまうこと。自助とは、お手本の力を借り、じぶんでは見えない自己流に気づき、修正することです。まねることは低次の練習ではない。お手本を再現しようとして初めて、違いが見え、自己流を少しずつ変えていけます。

Listen closely. Follow the model. (よく耳を傾け、お手本をまねる)

Back view of a person in a white shirt and denim overalls sitting at a desk by a sunlit window.

じぶんを動かす|Self-Agency ① 自発(はじめる)

毎日のプラクティスを意志に任せると、いつもの行動に流され、始める前から惰性の中にいます。私たちは歯みがきのように、考えなくても自発できるしくみをすでに身につけています。おなじ時間、場所、姿勢を決め、静かにすわり、場を整える。余計な負担を減らし、始めやすいしくみをじぶんの内側につくることが、自発の第一歩です。

Sit quietly. (静かにすわる)

Three schoolgirls in uniform on a rainy street; one kneels to arrange study materials on the wet pavement while umbrellas shield them.

意味は後からできる(起きたことの意味を決めつけるクセ)|Unlearning ⑦

起きた出来事は変えられなくても、その意味まで固定されているわけではありません。そのとき失敗や無駄に思えたことも、経験が加わり、10年、20年とたつうちに違って見えることがあります。意味は後からできる。経験から学ぶからこそ、その見方に縛られず、「だったかもしれない」と余白をつくる。それがUnlearningです。

Meaning comes later.(意味は後からできる)